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「住宅展示場」ではどこを見ればいい?超カンタンで効果的な比較ポイント5つ

ハウスメーカーの自慢の商品が、住宅展示場にあるモデルハウスです。どのハウスメーカーも標準以上で豪華に造ってあるので、一瞬で魅了されてしまいますよね
でも、モデルハウスを比較するための確認するポイントをおさえておけば、冷静に自分にあったハウスメーカーを簡単に判断できます。
今回は、モデルハウスを比較するための、見るべきポイントについてのお話しです。
 
 

  • 標準仕様の部分と特別仕様(オプション)の部分を見よう!

住宅展示場のモデルハウスは、部屋の広さや間取りから、食器洗浄機や床暖房・太陽光発電などの設備まで、特別仕様(オプション)で造っているものがほとんどです。つまり、モデルハウスの仕様が、そのまま自宅の仕様になるわけではありません。モデルハウスのどこからどこまでが標準仕様なのか、聞いてみましょう。ハウスメーカーによっては、サッシが断熱性能の高い樹脂サッシや、断熱浴槽が標準仕様のところもあります。標準仕様で建てても、理想の家になるかはとても大事です。
 
  • モデルハウスの坪単価と、標準仕様の坪単価を聞こう!

標準仕様と特別仕様の違いは、住まいの満足度にも影響しますが、建築費用にも反映されてきます。
建築費用は、そのまま予算にも関係してきます。
建築費用を大まかにつかむためには、坪単価というものを使うとよいです。
「このモデルハウスの坪単価と、標準仕様の坪単価はどのくらいですか?」と聞いてみましょう。
その際、建物本体工事のみでなく、建築設備まで含めた坪単価を、聞いてみましょう。
 
例えば、モデルハウスの坪単価が150万円、標準仕様の坪単価が100万円で、
計画している自宅が40坪の場合、
 
自宅をこのモデルハウスと同じ仕様で建てるには
150万円×40坪=6,000万円
自宅を標準仕様で建てるには
100万円×40坪=4,000万円
 
この値段の差が大きいほど、標準仕様の住宅は、モデルハウスとは程遠いものとなってきます。
ざっくりとした計算ですが、イメージは付きやすいと思います。
 
  • モデルハウスの構造を聞こう!

モデルハウスが、RC造や鉄骨造、または木造かなどの構造は確認しておきます。構造の違いは、耐久性や居住性能にも影響してきますが、地震保険や火災保険料にも影響してきます。
一般的な木造は、火災保険料や地震保険料の割引が受けられません。そのため、火災保険などの保険料が木造と非木造(鉄筋コンクリート造または鉄骨造など)とでは、30年で100万円以上保険料が違ってくる場合があります。
もし木造を選びたい場合は、省令準耐火構造など、火災保険などの割引がされる構造を選びましょう。
 
  • 天井高を見よう!

意外と見落としがちですが、各ハウスメーカーによって標準天井高が違っています。
2400㎜から2600㎜が一般的ですが、特別仕様で3000㎜確保しているハウスメーカーもあります。天井高は開放感を生みますが、その分光熱費もかかります。また高い天井は、暖かい空気がたまりやすく、ファンなどで空気をまわす必要も出てきます。
天井高は好き嫌いによるところが大きいので、自分好みの天井高を見つけましょう。
 
  • 断熱材の厚さを見よう!

断熱材とは、壁や床や天井に入っているもので、家の中の温度を一定に保つことができる、すぐれた建築材料です。温度が保てるということで、光熱費の軽減にもなりますし、高血圧や心臓などの循環器系の疾患も防げるという報告もあります。断熱材がきちんと入っていれば、結露も防げ、アレルギー疾患の予防にもなります。
この断熱材ですが、ハウスメーカーによって厚みや種類が違っています。どの断熱材が良いかは、簡単には比べられませんが、最低でも「断熱性能等級4」という住宅性能評価を獲得しているものをお勧めいたします。
 
 
いかがでしたか?
 
GWは住宅展示場のイベントもおおく、おでかけするには良い時期ですね。
自宅を検討中の方は、今回お話ししたポイントを参考に、モデルハウス巡りを楽しんでください。
 
 
(しかまのりこ)

 

 

 

2018年04月28日 16:16