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住宅コラム

イライラするのは家が原因!? ストレスフリーな部屋づくりのポイント

 

「なぜかイライラして落ち着かない」という空間を経験したことはありませんか?

イライラする住まいの原因は、収納の問題が多いのですが、それ以外にも、家具の配置や動線などが起因することがあります。

今回は、間取り相談に寄せられた事例をもとに「ストレスフリーで生活しやすい、快適部屋づくり」についてお話しいたします。

 

「動線」を間違えるとイライラ度が増してしまう!

 

ご相談にいらした30代女性の家族構成は、ご夫婦と1歳になる赤ちゃんがいらっしゃいます。

家は、LDK+洋室・寝室の2LDK賃貸マンションです。

LDK

ニコプロ / PIXTA(ピクスタ)

「LDKでは、何をするにもストレスフル。ご飯を食べるのも、動くことも、赤ちゃんのお世話をするのも、イライラして疲れてしまう。何か良い方法はないか」というご相談でした。

人が動くラインを「動線」といいます。

この動線ですが、動線同士がぶつかったり、またはなにか障害物があると、当然ですが不便です。

イライラのもとですね。

こちらの図でLDKの動線を見てみましょう。

間取図

廊下からお部屋に入って、リビングへ移動する①の動線が、ソファーにぶつかっています。

つまり、このソファーをよけて、リビングへ入らないといけません。

また、リビングから寝室へ移動する②の動線ですが、テーブルやオットマンがあるため、寝室へは大変入りにくくなっています。

キッチンからリビングへ移動する③の動線ですが、この動線自体は問題ありません。

しかし、広くないキッチンに、リビングへ向かう①と③の2本の動線があることによって、キッチンを狭くしてしまいます。

 

 

家具の配置やサイズを間違えるとイライラが増える!

 

家具の配置やサイズを間違えると、何をするにも不便で、イライラがたまります。

家具 配置

cba / PIXTA(ピクスタ)

また、動きにくいため家具にぶつかったり、危険なこともあります。

下のLDKの間取り図を見てください。

間取図

キッチンカウンターの背面に設置された①分別ストッカー(ごみ箱)ですが、キッチン台での調理で出たごみを捨てるにはとても不便です。

また、ソファーとキッチンカウンターの間も、この分別ストッカーがあるため、狭くなっています。

そのため、ソファーか分別ストッカーに、身体がぶつかりやすくなっています。

②で示したソファーとテーブルの関係も、大きな問題でした。

スペース的にダイニングテーブルが置けないため、ソファーに座りリビングテーブルで食事をされていらっしゃいました。

しかし、ソファーの高さに対し、テーブルの高さが高かったため、食事がしにくいという状況でした。

 

ソファ

食事のしやすい椅子座面とテーブルトップの高さの関係は、その差が27~30cmです。

しかし、この数値は椅子が硬めの場合で、ソファーの場合は座面の沈み込みが3~6cm以上ありますので、その数値を考慮しないといけません。

こちらのお宅では、ソファーの座面の高さは、座ってないときは38cm。

一方、テーブルトップの高さは65cm。

その差は、65cm-38cm=27cmですが、ソファーの沈み込みを考えると、その差は沈み込んだぶんが増えます。

ソファーの沈み込みを約5cmとすると、ソファー座面とテーブルトップの差は27cm+5cm=32cmとなります。

理想的な27~30cmに比べ、テーブルが高いということがわかります。

テーブルが高いと、腕を上げて食事をすることになり、食事の度に、たいへん疲れやすくなるわけです。

③のスペースは、お父様がテレビを見ながら赤ちゃんを遊ばせていました。

しかし幅2m×奥行1.2m程度しかなく、また、テーブルやベビーベッドがあるため、赤ちゃんにとってはケガをしやすい危険な環境でもあります。

 

収納家具の選択を間違えるとストレスが増す!

収納家具の選択を間違えると、収納にスペースばかりとられて、思ったような収納量を確保できません。

収納家具

cba / PIXTA(ピクスタ)

収納量が足りないと、物が片付かないばかりでなく、散らかっている状況はメンタルにストレスをうけます。

下のLDK間取り図を見てください。

間取図

キッチンワゴンやカラーボックスなどの収納家具を、きちんと壁に配して並べられています。

しかし、どの収納も高さがないため、スペースを占めている割には、十分な収納量が確保できていない状況です。

 

 

 

「動線の整理」と「家具の種類・配置」を見直すことが最善!

 

動線の整理と、家具の種類・配置を見直し、以上のような問題点を、改善してみました

間取図

 

①高さのあるキッチン収納棚やリビング収納を採用し、収納量を確保するとともに、こまごました家具を整理整頓。

②家具を右側のみに配置し、スムーズな動線を確保。

③家具の配置を変えたことにより、赤ちゃんのための広くて安全なスペースを確保。

④キッチンカウンターはL字に配し、動きやすさを実現。また邪魔だった分別ストッカーは、キッチン台背面にあるキッチン収納棚の最下部に設置。

⑤テーブルの高さにあったソファーを選び、食事のしやすい環境を確保。

 

ビフォー・アフター

 

ビフォー

アフター

 

いかがでしたか?

今の住まいに、何らかのストレスを感じているようであれば、動線や、家具の種類・配置を見直してみてください。

きっと、ストレスフリーで快適なお部屋にすることができますよ。

(しかまのりこ)

部屋が片付かないのは間取りが原因!収納しやすい部屋づくりとは?

 

今年も残り少なくなり、年に一度の大掃除の時期になりましたね。

我が家を片づけるために、思い切って断捨離したにもかかわらず、まだ片付かない……。

自分は片付けが苦手、できない性格……と思っていませんか?

でも、ちょっと待って! 家が片付かないのは間取りのせい、という場合もあるのです。

今回は、部屋が片付かない・収納ができなくなる、避けたい間取りについてご紹介します。

 

 

窓が多く、壁が少ない間取りは収納スペースが少ない

 

窓が多く、壁が少ない間取り」は、家具の配置が難しく収納が困難になりやすいため、片付かない間取りとなります。

 

窓の多いリビング

miya227 / PIXTA(ピクスタ)

 

窓が多いと開放的になりますが、一方で壁が少ないということになります。

当然ですが、壁が少ないということは、収納家具などが置けません。収納家具が置けないと、物を片づけることは物理的に不可能ですよね。

そこで、「窓が多く、壁が少ない間取り」の場合は、使える壁を最大限利用するように、家具を配置し直します。

こちらの図面は、都内の高級タワーマンションの図面です。角部屋のため、窓が多く開放的な空間に設計されています。

 

間取り

 

まず、赤○で囲った部分は、窓や襖のため家具を置くことができません。

そして、オレンジ○で囲った部分は、腰窓のため、腰窓下までの収納しか確保できません。

緑○で囲った部分には壁があります。

しかしこの壁の部分は、「廊下からリビングに入る」または「ダイニングからリビングに移動する」という「動線」とぶつかるため、家具を置かないほうが良いゾーンです。

つまり、このプランの場合は青○で囲った壁の部分にしか、家具は置けないということになります。

 

とはいえ、テレビアンテナの位置からテレビはバルコニー側に固定されてしまい、それに伴いソファーは壁に沿って置かれていました。

壁のスペースがソファーによって奪われてしまっていたため、収納家具が十分に置けず、片づけにくい空間になっていました。

そこで、テレビとソファーの位置を入れ変え、収納家具を、青○で囲った壁に沿って置きました。

 

これでリビングに、収納家具をプラスすることができますね。

 

部屋のレイアウト

また、ダイニングにある青○の壁の部分には、いまある収納だけでなく、天井方向への高さのある収納をプラスして、収納面積を増やします。

部屋のレイアウト

このことにより、収納量は以前より大幅に増やすことができます

 

適正サイズの収納がないと片付けに困る!

 

「各部屋や廊下ごとに、適正サイズの収納がない間取り」も、片付けに困る間取りです。

各部屋に収納があっても、それが適正なサイズでなくてはいけません。

適正なサイズとは「その部屋で収納予定しているものが、きちんと納まるサイズ」のことです。

例えば、子ども部屋には、教科書・参考書などの勉強道具をはじめ、部活道具や制服・洋服などを収納します。

その他、かさばる布団類や、漫画・雑誌、趣味のコレクションなども収納しますよね。

教科書

EKAKI / PIXTA(ピクスタ)

これらのものをすべて納めるのは難しいかもしれませんが、少なくとも布団類や洋服はこの部屋の中で収納できないといけません。

布団

freeangle / PIXTA(ピクスタ)

子ども部屋には、部屋の広さには関係なく、1畳程度(幅169cm・奥行き78cm)のクロゼット・押入れなどの収納スペースをオススメしています。

こちらの図面は、新築計画中の戸建て住宅です。

各部屋に収納もあり、また2階に「納戸」も配置され、きちんと収納を確保しているように見えます。

 

間取図

赤○で囲ったクロゼット部分は、奥行寸法が78cmあるため、ハンガーパイプが前後2本かけられます。

しかし幅の寸法が120cmのため、洋服や布団は納まったとしても、雑誌や漫画・本などは収納できない可能性があります。

一方で、オレンジ○で囲ったクロゼット部分は、幅の寸法が169cm確保されていますが、奥行きが55cmです。

ハンガーパイプにかけた洋服の幅は45~55cmですので、このクロゼットは洋服がなんとか納まる寸法です。

洋服がシワにならないためには、奥行き60cmは確保したいところです。

また、このプランでは緑○で表示した廊下の部分に収納がありません

廊下には小さくても収納を設置すると、廊下掃除用のフローリングモップなどの掃除グッズや物干しグッズなどが収納できて、大変便利です。

 

 

間取り

kai / PIXTA(ピクスタ)

 

いかがでしたか?

今住んでいる間取りを見直せば、収納量は確実に増やせます。

またこれから家を建てる人は、収納予定にあわせた適正サイズの収納をプランに盛り込むと、収納で後悔することがなくなりますよ。

(しかまのりこ)

建築用語のSIC、PS、DEN…ってなに?間取り図にある、知っておきたい記号・用語

 

みなさんは家の図面を見たことはありますか?

家の図面には、みなれない専門用語や記号・マークが多く、はじめて見る人にとってはとても難しいものです。

しかし、図面を読めないまま住宅を購入すると、思っていた家とは違うことに、入居してから気づくことになります。

今回は、これだけは知っておきたい「間取りの記号やマーク」についてのお話しです。

 

扉(戸)のマークにも微妙な違いが!

イラスト

この扇形マークは、門扉や玄関扉、勝手口の戸などを表しています。

玄関扉

pu- / PIXTA(ピクスタ)

また扇形の部分が、「どう扉が開くか」を表しています。

この扉の開き方を「開き勝手」といい、扉の右側が開く場合を「右開き」その反対を「左開き」といいます。

この「開き勝手」ですが、図面では「左開き(または右開き)」になっているのに、実際の建物では反対に扉が取り付けられている場合があります。

間取り図

こちらの例では、契約図面では「左開き」でしたが、引き渡しを受けた建物では「右開き」になっていました。

「右開き」では、以下のような不便があります。

  1. ポストの郵便を取るには、一度扉の外に出なくてはいけない
  2. 扉を開けるとき、お客様など人にぶつかる
  3. 家に入るとき、不便
  4. 宅配便を受け取るとき、相手の顔を確認しながら扉を開けることができない

もし、扉が間違って取り付けてあったら、建物のお引渡し前になおしてもらいましょう。

 

図面にある見慣れない専門用語を解説!

間取り図

freeangle / PIXTA(ピクスタ)

図面には見慣れない専門用語が書いてあります。

  • SIC……シューズインクロゼット。靴を履いたまま入ることができる靴の大型収納のこと
  • S……サービスルーム。納戸または予備室のこと
  • リネン庫……タオルや下着類をしまう場所。洗面室やその付近に設置される
  • PS……パイプスペース。トイレ、キッチンからの排水管や給水管などが通っている場所
  • MB……メーターボックス。電気メーター、ガスメーター、給水メーターが納まっている場所
  • DEN……デン。「書斎」や「趣味の部屋」という意味
  • CL……クローゼット。洋服などの収納場所
  • パントリー……食品庫。食べ物などをストックしておく場所

間取り図

こちらの例では、洗面室またはその付近に「リネン庫」がありません

リネン庫

ABC / PIXTA(ピクスタ)

タオルなどの収納に困る恐れがあるため、棚の設置や収納家具の設置を考える必要があります。

 

電化製品には欠かせないコンセント

家事ラク、時短のために、便利な電化製品は欠かせません。

その電化製品の命となるのが、コンセントです。

お部屋の必要な場所に、コンセントがあるか確認しましょう。

間取り図

コンセントには大きく分けて「普通コンセント」と「アース付きコンセント」の2つがあります。

「アース付きコンセント」とは、漏電の恐れがある水まわりのコンセントのことで、接地(アース)による感電防止を必要とするものです。

冷蔵庫や電子レンジ、洗濯機やウォシュレット、食洗器などはこの「アース付きコンセント」に取りつけます。

間取り図

こちらの例では、冷蔵庫のコンセントがキッチン入口付近にあります。

このことにより冷蔵庫はキッチン入口に設置することになりますが、以下のような不便さを感じます。

  1. キッチンの出入り口が狭く、冷蔵庫の開け閉めと、人の動線がぶつかる
  2. 冷蔵庫前が狭い
キッチン冷蔵庫

naka / PIXTA(ピクスタ)

冷蔵庫のコンセントは、設計段階で適正な位置に設置してもらいましょう。

 

いかがでしたか?

家の図面を理解できれば、住宅購入で失敗することもなくなります。

なにより、自宅の図面を読めるようになることが、一番楽しいかもしれません。

(しかまのりこ)

「成長別」子育てしやすい間取り・後編

住宅を購入する場合、10年後、20年後までの生活を考えて選んでいますか?

住まいは、子どもの成長や家族の変化に合わせ、間取りを工夫していくことが大切です。

前回は、子育てしやすい間取りの工夫について、お話しいたしました。

今回は一般的な「3LDKマンションの間取り」をもとに、子育てしやすい間取りを具体的にお話ししたいと思います。

 

1.「マンション購入時」

新築マンションを購入したと仮定します。物件概要と購入者の設定は、以下のようになります。

  • 3LDK 71.30平米 新築マンション
  • 夫33歳 妻31歳 長女3歳 長男1歳

間取図

洋室1は、夫婦の主寝室として、ずっと使います。

使い方が変わっていくのは、洋室2と和室になります。

子どもが乳児から幼児の時期は、とくにスキンシップの大切な時期です。

また、上の子、下の子それぞれに一部屋といった年齢ではないので、生活の主体はLDKと寝室になってきます。

赤ちゃんの様子を、いつも確認できるように、LDKにベビーベッドを置きます。

またLDK横の和室に布団を敷いて、長女と夫婦、親子3人で就寝します。

ぐっすり休みたいときは、夫婦のどちらかが主寝室(洋室1)で休めば、疲れも取れやすいでしょう。

 

この期間の注意点としては、洋室2など、まだ未使用なお部屋があることです。

間取り

 

未使用なお部屋があると、その部屋を収納部屋として使ってしまい、物が増えていく傾向になります。

いざお部屋を使うとなったときに、それまで収納していた物の行き場がなくなりますので、気を付けてください。

 

2.「マンション購入したから7年後~14年後」

間取り

左の間取りは、マンション購入から7年後、子どもたち二人が小学生の時期です。

子どもが二人とも小学生の時期は、まだそれぞれに個室を与える必要がありません。

1つのお部屋を兄弟姉妹で使わせることにより、我慢することや協調性・思いやりといった感情を幼いころから自然に育みます。

洋室2は、兄弟姉妹の寝室として使います。

ベッドは、上下に分けられるタイプの2段ベッドを使用し、後で部屋をわけたときにも使えるようにすれば、買い替えなどの無駄が省けます。

また、洋室2のカーテンも、別の家族が部屋を使ってもいいようにシンプルな柄で、洗濯できる丈夫なカーテンをオススメいたします。

兄弟姉妹の洋服は、クロゼット(足りない場合はチェストなどをプラス)を使い、子ども達に収納方法などのルールを決めさせ、任せてみましょう。

和室は、間仕切り扉を開放し、リビング学習スペースとして使います。

LDKに隣接しているため、両親の目が良く届き、家事や雑用の合間に、子どもの様子を見ることができます。

和室に置く勉強机や椅子は、長く使えるよう、成長に合わせて高さが変えられるシンプルなものを選びましょう。これですと、大学生・社会人まで使えます。

リビング

和室には、勉強机のほかに本棚・収納などを置きます。

押入れが少しでも開いていたら、カラーボックスなどを置き、学校用品の収納場所として利用するのも良いでしょう。

 

右の間取りは、マンション購入から14年後、子どもたち二人が受験の時期です。

子どもが中学生・高校生の、思春期になれば、それぞれのプライバシーに配慮する時期です。また受験に備え、集中して勉強できる体制を整えてあげましょう。

いままで一緒に使っていた和室および洋室2を、兄弟姉妹それぞれにあたえます。机とベッド・チェストなどを移動し、勉強と就寝・収納などを一室で出来るようにしましょう。

リビング

この期間の注意点としては、住宅購入後、15年近くになっているので、住宅の補修・修繕時期に来ているということです。

補修・修繕のための修繕積立金は、計画的に積み立てられているはずですが、滞納者や災害など、想定外の臨時徴収をされることがあります。

教育費もかかる時期ですが、住宅も修繕時期にかかるということを念頭に、子どもが幼いうちから「住宅準備金」などの積立を行っておくと、ゆくゆく困りません。

 

3.「マンション購入してから20年後~30年後」

間取り図

左の間取りは、マンション購入から21年後、子どもたち二人が大学生~社会人の時期です。

この時期になると、子どもたちのどちらかは家を出ている場合が多く、子ども部屋だった部屋が、フリースペースとして使えるようになります。

夫婦趣味のお部屋や書斎として、使っても良いですね。

この間取りでは長女が社会人になり家をでたため、LDKに面した和室をフリースペースとして使い、洋室2は、大学生である長男の部屋として使っています。

一方の右の間取りは、マンション購入から28年後、子どもたち二人が完全に独立し、夫婦二人だけの生活が始まった間取りです。

ご主人・奥様も定年を迎え、ゆっくりとした趣味を満喫する生活を送る方、または自宅で起業する方など、第二の人生を始める方も多いでしょう。

子どもたちが全員独立したため、子ども部屋であったすべての部屋がフリースペースとして使えるようになります。

書斎や趣味のお部屋にすることはもちろん、サロンや個人オフィスなどとして、お仕事をすることも可能です。

 

リビング

この間取りでは、長男が使用していた洋室2をご主人のオフィスとして、和室は奥様の趣味のお部屋として使っています。

また、住宅購入後、30年近くになっているので、マンションの場合は2回目の大規模修繕時期に来ています。

退職金などを計画的に使い、室内をシックにリフォームするなどをして気分を変えてみるのも良いですね。

リビング

 

いかがでしたか?

住まいを工夫し、適切なメンテナンスをすれば、子育てしやすいだけでなく、家族の成長や変化にも対応でき、いつまでも快適に暮らすことができます。

また、家を大切に使い続けることは、地球にも優しい、究極のエコにもなります。

子どもの成長・家族の変化にあわせた、子育てしやすい間取りの工夫、ぜひ取り組んでみてくださいね。

(しかまのりこ)

「成長別」子育てしやすい間取り・前編

住宅を購入する場合、10年後、20年後までの生活を考えて選んでいますか?

例えば、子どもの成長。

いまはまだ小さい子どもですが、その成長に合わせ、子育てしやすい間取りに工夫する必要があります。

今回は、子どもの成長・家族の変化にあわせた、子育てしやすい間取りの工夫(前編)についてのお話しです。

 

1. 「乳児~幼児期」この時期は子どもと一緒のお部屋で休みましょう!

子育てしやすい間取り

子どもが乳児から幼児の時期は、スキンシップが大切な時期です。

上の子、下の子それぞれに一部屋といった年齢ではないので、LDKと寝室が生活の主体となってきます。

マンションの3LDKなどでは、LDKに洋室または和室が隣接している場合が多いので、その場合は、LDKにベビーベッドを置き、洋室または和室に布団を敷いて親子3人で就寝することになります。

お父さんお母さんは、夜泣きなど大変ですが、少しの間と割り切って一緒のお部屋で休みましょう。

 

2.「小学生」まだ個室を与えず一部屋を子どもの就寝スペースに!

子育てしやすい間取り

子どもが二人とも小学生の時期は、まだそれぞれに個室を与えず、一部屋を兄弟姉妹の就寝スペースとして利用します。

また学習スペースは、LDKの周囲など、両親の目が届くところに設ければ、家事や雑用の合間に、子どもの様子を見ることができます。

学習スペース・就寝スペースを子ども二人で使うことにより、思いやりや協調精神をはぐくみ、子どもの成長につながります。

工夫の一つとして、二段ベッドは、シングルベッドを2段に重ねたタイプの物を購入しましょう。

後で、子ども部屋を分けたときに、買い替える必要がなくなります。

同じ理由で、学習スペースに置く勉強机や椅子も、長く使えるよう、成長に合わせて高さが変えられるシンプルなものを選びましょう。大学生・社会人まで使えるものが、ベストです。

 

3.「思春期~受験期」個室を与え、一室で勉強と就寝ができるように!

子育てしやすい間取り

小さな頃には両親のそばにいる時間が長かった子どもも、思春期になれば、それぞれのプライバシーに配慮しなくてはなりません。

また受験に備えて、集中して勉強できる体制を整えてあげましょう。

兄弟姉妹それぞれの部屋に、机とベッドを整え、勉強と就寝を一室でできるようにしましょう。

工夫の一つとして、子ども部屋のカーテンは、派手なキャラクターなど、子どもっぽいデザインのものは避けた方が無難です。

後でこの部屋を、別の家族が使ってもおかしくないよう、オーソドックスで丈夫なカーテンをオススメいたします。

また、この時点で住宅購入してから15年近くになっているので、マンションの場合は大規模修繕、戸建ての場合は第1回目の住宅補修・設備交換時期に来ています。

見た目は大丈夫だからといって、この時期にきちんとメンテナンスしないと、後で雨漏りなど取り返しのつかない事態になりがちです。

教育費もかかる時期ですが、修繕・交換・補修費用を、早いうちからきちんと積み立てておきましょう。

 

4.「大学生~社会人」子ども部屋だった部屋をフリースペースに!

子育てしやすい間取り

子どもの成長は早く、受験や就活を終えると、大学生や社会人になります。

入学や就職先により、早い子では大学生になると家を出てしまいます。

子ども部屋だった部屋は、フリースペースとして、ほかの家族の書斎や趣味のお部屋として、自由に使うことができます。

 

5.「独立~夫婦二人の生活」すべての子ども部屋を書斎や趣味の部屋に!

子育てしやすい間取り

子どもが社会人になり、それぞれの伴侶を見つけ世帯を持つと、夫婦二人の生活が待っています。

またご主人・奥様も定年を迎え、ゆっくりとした第二の人生を始める方も多いでしょう。

子ども部屋だったすべての部屋が空くことにより、フリースペースとして、書斎や趣味のお部屋にすることはもちろん、サロンや個人オフィスなどとして、お仕事をすることも可能です。

また、住宅購入後から30年近くたっているので、マンションの場合は大規模修繕、戸建ての場合は第2回目の住宅補修・設備交換時期に来ています。

今後も住み続けられるよう、退職金などを計画的に使い、住宅の修繕・交換・補修を行いましょう。

 

いかがでしたか?

家族の成長とともに、家の間取りを工夫することで、家を買い替えなくても、子育てしやすい間取りにすることができます。

次回は、3LDK(71平米)マンションでの平面図をもとに、家族の変化にあわせた、間取りの使い方をお話しいたします。

(しかまのりこ)

 

リノベーションで中古住宅をお得な「エコ住宅」にするポイント3つ

エコ住宅といえば、といえば、太陽光とか蓄電池など、新築住宅のイメージですが、中古住宅でも、ポイントをおさえたリノベをすれば、お得なエコ住宅に変身させられます。

お得な中古住宅を、リノベでさらにお得に!

今回は、「中古住宅をお得なエコ住宅にリノベするためのポイント」についてお話しいたします。

 

ポイント1.「窓」の断熱

夏の暑さや冬の寒さの一番の原因は、何といっても「窓」からやってきます。

住宅で使用されている一般的なアルミサッシの場合、夏は約70%、冬は約50%の熱量が、窓から出入りします。

つまり、中古住宅をエコ住宅にするためには、窓を断熱することが最優先されます。

窓断熱

pu- / PIXTA(ピクスタ)

その場合、サッシのガラスは、複層ガラスまたは Low-Eガラスにすることはもちろんですが、サッシ枠を樹脂製(プラスチックなど)にすることも大切です。

樹脂(プラスチックなど)は、金属と違い、熱しにくく冷めにくいため、熱を通しにくいのです。

サッシ枠をアルミサッシから樹脂サッシに交換するだけで、窓から出入りする熱量を、じつに6割ほど抑えることができます。

 

ポイント2.「壁」「天井」「床」の断熱

トイレやお風呂場、洗面室は寒いものだと思っていませんか?

欧米に比べて、「日本の住宅は寒い」といわれています。

欧米では、冬の期間、室内を暖かくすることを推奨しており、寒い家は、健康面からみて危険だという認識を、多くの人が持っています。

なぜ日本の家は寒いのでしょうか?

それは、家の「壁」「天井」「床」に、ほとんど断熱材が入っていないからなのです。

断熱材

pu- / PIXTA(ピクスタ)

平成24年に国土交通省が調査したところによると、断熱材が壁や天井にまったく入っていない無断熱住宅は約4割に上ります。

アンケート

また、あまり断熱効果の見られない昭和55年の断熱基準も合わせると、約7割の住宅がほぼ断熱材の入っていない家ということになります。

寒いわけですね。

寒い家は、血圧の変動をおこし健康面に影響しますし、光熱費などランニングコストがかかることから、長い目で見た場合、家計にも影響してきます。

また、断熱化の大切さは国も重要視しており、2020年には新築住宅のすべてに既定の性能を満たす断熱材を設置することが、法律で義務付けられました。

つまり、規定した断熱材の入っていない新築住宅は違法建築になってしまうので、気を付けたいところです。

断熱材

YNS / PIXTA(ピクスタ)

ポイント3. 「ユニットバス」

東京都健康長寿医療センター研究所が、平成11年におこなった調査によると、一年間に約1万7000人がヒートショックに関連した「入浴中事故」で急死されています。

このヒートショック、浴室や脱衣室の温度が低く、また湯の温度が高いことが原因とされています。

ヒートショックによる事故を防ぐには、浴室の温度を25度付近に近づけ、また湯の温度は40度以下に抑えることが大切です。

そこで活躍するものが、ユニットバス!

ユニットバス

くまちゃん / PIXTA(ピクスタ)

ユニットバスは、もともと熱の出入りがしにくいプラスチックで造られているうえに、壁・床・天井まで断熱材が入っているものもあります。

そのため、外からの冷気がはいりにくく、また熱も逃がしにくいため、浴室の寒さを防ぎ、また湯の温度も一定に保たれるのです。

エコ住宅いかがでしたか?

エコ住宅は、省エネであることはもちろん、家族の健康を守り、またランニングコストなど、家計にもやさしいものです。

中古住宅を購入し、リノベするときは、間取りやインテリアだけでなく、目に見えない部分にもこだわってみてくださいね。

(しかまのりこ)

 

【参考】

※ 経済産業省 日本の住宅の約4割が無断熱状態

あと付けできて、劇的に暮らしやすくなる!お役立ち住宅設備ベスト3

 

毎日の生活で、住まいに関する不便や不満って、必ずありますよね。

不便や不満は多少ガマンするとしても、場合によっては火事など災害の危険性も。

今回は、コストもそれほどかからずあと付けできて、劇的に暮らしやすくなる住宅設備のベスト3をご紹介します。
 


1位 「自動照明」なら消し忘れなしで省エネにも!

人感センサー

ABC / PIXTA(ピクスタ)

人が近づくと作動する「人感センサー付き自動照明」は、玄関やトイレ、洗面室やクローゼットなど、照明を短時間点灯させる場所や、消し忘れが多い場所に適しています。

玄関など、ドアを開けると自動で照明がつくのは便利で安全ですし、トイレや洗面室など、その部屋に入っただけで照明がつくのは、とても快適です。

またスイッチも触らず衛生的で、照明の消し忘れもありません。LEDなので、光熱費も経済的です。

もちろん明暗センサーもついていますので、日中の明るいときに人を感知しても点灯しないため省エネです。

照明

PHOTO NAOKI / PIXTA(ピクスタ)

この自動照明には以下のように、4つのタイプがあります。

  1. 照明器具にセンサーが内蔵されたタイプ
  2. 照明スイッチにセンサーが内蔵されたタイプ
  3. 天井や壁にセンサーが別に設置されたタイプ
  4. 電球にセンサーが内蔵されたタイプ

人感センサーを壁や天井に設置するのは配線工事もありますから難しいですし、照明器具や照明スイッチの交換は、コスト的にもお手軽ではありません。

そこで活躍するのが電球にセンサーが内蔵されたタイプです。

このタイプは、照明器具の電球を交換するだけで、人感センサー付きの照明に早変わりします。

お値段もLEDタイプで1500円~3000円台と、普通のLEDランプと変わりません。

 

2位 「自動水栓」は節水できて衛生的

水栓

さわだゆたか / PIXTA(ピクスタ)

手を近づけるだけで、水や温水が出る「自動水栓」はとても便利です。

洗顔時や手を洗うときの無駄な水の出しっぱなしをなくし、蛇口の閉め忘れも防げます。

汚れた手で水栓を触ることもなくなりますので、細菌や汚れの付着も防げるため、たいへん衛生的です。

またお年寄りや小さいお子様など、手の力が弱い方の操作にも有効です。

子供の手洗い

Fast&Slow / PIXTA(ピクスタ)

この自動水栓には以下のように、2つのタイプがあります。

  • 水栓(蛇口)にセンサーが内蔵されたタイプ
  • 水栓(蛇口)にセンサーを取り付けるタイプ

水栓(蛇口)にセンサーが内蔵されたタイプのものは、美観も良く性能も良いのですが、水栓ごと交換する必要があるため、高額かつ専門の水道業者に依頼しなければいけません。

しかし、水栓(蛇口)にセンサーを取り付ける後付けタイプであれば、簡単に今お使いの水栓が、自動水栓に早変わりします。

洗面台やトイレ、キッチンや浴室など、水を出しっぱなしにしやすい水栓に検討する価値がありますね。

 

3位 トラッキング火災予防に!「タイトラキャップ」

トラッキング イメージ

Flatpit / PIXTA(ピクスタ)

テレビやビデオ・パソコン、また冷蔵庫・電子レンジなどの電化製品は、コンセントを差しっぱなしにしていますよね。

コンセントにほこりがたまるとトラッキング現象が起こり、火災が発生します。

トラッキング現象とは、差しっぱなしにしたコンセントにほこりが付着し、そこにわずかな電流が流れることにより、突然コンセントから発火する現象です。

発火したコンセントは、周りに引火物があればトラッキング火災を引き起こします。

コンセント

hide / PIXTA(ピクスタ)

この怖いトラッキング火災を防げるものとして有効なものが、「タイトラキャップ」です。

タイトラキャップをコンセントにかぶせるだけで、ほこりが入ってもショートしないようプラグを絶縁させるので、トラッキング火災を未然に防ぐことができます。

使い方は簡単で、タイトラキャップをコンセントに装着するだけです。このひと手間で、火災という不安から解放される優れものです。

 

いかがでしたか?

生活を便利にしたくても、リフォームまでは、予算の関係もあってなかなか踏み切れませんよね。

今日ご紹介した住宅設備なら、お手軽でコスパも最強です!

もうすぐお盆休み。この機会に、自宅を少し快適にしてみませんか。
 

(しかまのりこ)

 

【参考】

※ パナソニック(自動照明)

※ IDEX(自動水栓)

※ サンワサプライ(タイトラキャップ)

光熱費がかかりすぎる、雨漏り…。失敗間取りのNGポイント4つ

自宅を計画する際に、一番最初に悩むのが間取りだと思います。

「広くて明るいリビングがほしい」「家事のしやすい間取りにしたい」……、このように希望はつきないですね。

家を建ててから「失敗した!」「欠陥住宅では?」と後悔する住宅は、実は間取りが原因になっていることが多いのです。

今回は、筆者に寄せられる相談のなかで特に多い、「失敗間取り」についてのお話しです。

1.光熱費がかかりすぎの間取り

間取りのミスで多いのが「光熱費がかかりすぎる」間取りです。

「吹き抜け」「リビング内部の階段室」「出窓」は、そこに気積があるので、余計に光熱費がかかります。

光熱費

yamahide / PIXTA(ピクスタ)

「うちは高断熱だから、光熱費は、さほどかかりませんよ!」というメーカーの言葉を信じて、吹き抜けを造ったけれど、寒いし暑いしで困っているという声をよく聞きます。

また、モデルルームなどでよく見かける、階段室や廊下に面した「フリールーム」は、広々として憧れますが、空間を広く見せるためのものであって現実的ではありません。

間取り図1をご覧ください。

こちらは相談に持ち込まれた間取り図です。リビングに流行りのスケルトン階段が配置されています。

1階LDKは19畳、階段室の気積は4畳、それに隣接して2階フリースペースが5.5畳、廊下2畳がつながっています。

つまり1階LDK19畳を冷暖房するのに、実際には30.5畳分の冷暖房を行っているということになります。

エアコン

NAKA JUN. / PIXTA(ピクスタ)

実に11.5畳分もの光熱費が余計にかかることになります。

 

2.玄関ホールや廊下が広すぎる間取り

光熱費に続いて多いのが、「玄関ホールや廊下が広すぎる間取り」です。

玄関ホールは、ある程度の広さがないと家自体がみすぼらしく見えます。

玄関ホール

チンク / PIXTA(ピクスタ)

また廊下も、プライバシーの確保という点で最低限は必要です。

しかし、間取りによっては玄関を広く見せ、最低限必要な廊下の面積も変えられます。

こちらの図面はまったく同じ床面積で、間取りを変えたものです。

広すぎるホールが4.2畳から、ホール・廊下合わせて3畳になりました。

またホールを狭くしたぶん、リビングを広くし配置も変えたため、狭かったLDKは16.2畳から21.2畳と広くなり、家族のちょっとしたワークスペース(家事や仕事、勉強・工作をする場)を作ることが出来ました。

 

3.耐震的に問題のある間取り

家の耐震性は、構造計算上は筋交いや金物・壁量などによって決まってきます。

筋交い

極楽蜻蛉 / PIXTA(ピクスタ)

しかし、建物の形によっては、その構造計算に影響を与え、また想定外の地震力に対し、力の偏心を起こし、その耐力を失いやすくなります。

一般的には、上下階がまったく同じ形の正方形や、短辺と長辺のさがあまりない長方形が地震には強く、凹凸のある間取りは力の偏心が起こりやすく、地震に弱いです。

 

4.雨漏りしやすい間取り

雨漏りは、一度発生するとまるその被害がジワジワと建物に広がっていきます。

雨漏り

kpw / PIXTA(ピクスタ)

ですから、大工事になる前に早めに食い止めることがとても大切です。

雨漏りの原因となっている場所で多いのが、「トップライト(天窓)」「出窓」「バルコニー」です。

トップライトは、普通の窓に比べ3倍もの明るさを確保できるため、狭少住宅や隣地との空きがない住宅密集地には人気の窓ですが、本来は屋根であるべき場所に設置しているため、当然ですが雨漏りリスクが高くなります。

トップライト

ABC / PIXTA(ピクスタ)

また、バルコニーは、壁との取り合い部分や、床の防水納まりなどのミスから雨漏りのリスクが発生します。

バルコニー

IYO / PIXTA(ピクスタ)

「トップライト(天窓)」「出窓」「バルコニー」を間取りに組み入れるときは、施工実績の豊富な工務店に施工してもらうことが大切です。

 

いかがでしたか?

住宅は、一生で一番高いお買い物であるだけでなく、家族を幸せに育み守るための住まいでもあります。

建ててから後悔のないように、間取りは熟慮を重ね、判断してくださいね。

(しかまのりこ)

リノベーションで後悔しないために!「優良中古物件」の簡単な見分け方

中古住宅を買って、自分好みにリノベーションする人が増加傾向にあります。
また、2016年の首都圏では、新築マンションの供給戸数より中古マンションの成約戸数が多くなりました。

人気のリノベーションですが、無知なまま中古住宅を購入すると、あとで痛い目に合うことも……。

今回は、リノベーションに向く「優良中古物件の見分け方」についてのお話しです。

中古マンション

ABC / PIXTA(ピクスタ)

 

まずは知っておきたい!リノベーションの基礎知識

リノベーション向きの中古住宅をえらぶ前に、リノベーションの基礎知識をおさえておきましょう。

リノベーション

freeangle / PIXTA(ピクスタ)

  • リノベーションの費用の相場

中古住宅を買って、リフォーム・リノベーションする場合、その費用の相場はどのくらいでしょうか?

構造や工事の内容にもよりますが、戸建てで500万円から1,500万円、マンションで300万円から1,000万円程度といわれています。

この金額に、中古住宅の購入資金が加算されるわけです。

ですから、適正な中古住宅を慎重に選ばないと、新築住宅より高くなってしまうことがあります。

 

  • 物件によっては、工事の内容に制約がある

大手ハウスメーカーの住宅は、工法によってはリノベーションが難しい場合も。

もし、大手ハウスメーカーの住宅を購入してリノベーションをしたいときは、一般的な工務店で対応するのが難しい場合も。

そのハウスメーカーにリノベーションを依頼するのが無難ですが、費用は割高になるかもしれません。

 

  • リノベーションにも補助金・減税制度がある

新築には、すまい給付金や長期優良住宅減税など、さまざまな減税や補助金制度がありますが、リノベーションにも、多くの補助金や減税制度があります。

補助金や減税制度には、それぞれ適用条件がありますので、お住まいの自治体などで必ずチェックしましょう。

住宅ローン

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リノベーション向き「中古戸建て」のポイント

では、どのような中古の戸建てがリノベーションに向いているのか、そのポイントをご紹介します。

戸建てリノベーション

HIME&HINA / PIXTA(ピクスタ)

  • 敷地は、幅4m以上の道路に2m以上接していること

「再建築不可」という格安の中古住宅、よく見かけませんか?

住宅の敷地が、接道条件を満たしていないため、その敷地には新しく家を新築することができないというものです。

接道条件とは、住宅の敷地は幅4m以上の道路に2m以上接しなければいけないという都市計画地域に制定された建築基準法の制約です。

リノベーションは新築ではないため、道路に敷地が接していなくても工事を行うことは可能です。

しかし道路に接していないということは、工事もしづらく、工事費もかさみます。

給排水の配管なども、他人の敷地を通っている場合も多く、工事に隣家の許可が必要などのトラブルも発生します。

また、地震時や火災時の消火活動も消防車や救急車が入れなく、避難・救助にも支障がでます。

 

地盤改良

極楽蜻蛉 / PIXTA(ピクスタ)

  • 軟弱地盤はぜったいNG!

建物の乗る敷地の地盤は、最も大切です。

新築であれば、地盤を強く改良する工事ができますが、リノベーションの場合は地盤を改良することができません。

建物をいくら耐震補強しても、地盤が軟弱であれば、地震の力で建物は壊れます。

 

交通騒音

Renoir / PIXTA(ピクスタ)

  • 周辺環境や防犯性の良さ

線路や幹線道路などに住宅が面している場合、交通騒音や排気ガスなどの影響が大きくなります。

健康被害が出るようなものかどうか、隣家や周囲の人に聞くなどして判断しましょう。

また、周辺に荒らされた空き地や空き家などがあると、犯罪の危険性が高くなります。

周辺環境や防犯性の良さが確保されている地域がオススメです。

 

リノベーション向き「中古マンション」のポイント

次は、どのような中古のマンションがリノベーションに向いているのか、そのポイントをご紹介します。

中古マンション リフォーム

ABC / PIXTA(ピクスタ)

  • 定期的に大規模修繕・補修がされている

マンションは、規模も大きいことから、建物の修繕や補修などの管理が大切になります。

一般的に新築から12年程度の周期で、防水工事・外壁塗装・鉄部塗装などの大規模修繕が行われます。

これらの工事がきちんと行われているかは、大規模修繕記録などで確認します。仲介業者に入手してもらいましょう。

 

マンション エレベーター

チンク / PIXTA(ピクスタ)

  • 修繕積立金や管理費の滞納がないこと

マンションに住むためには、共用部分やエレベーター設備などの管理費や、大規模修繕のための積立金を納める必要があります。

しかし、マンションの所有者の中には、この管理費や修繕積立金を滞納している人がいます。

その滞納があまりに多くなると、管理に支障がでるだけでなく修繕積立金不足から、建物の十分な修繕ができなくなります。

修繕積立金や管理費の滞納状況は、マンションの管理組合が管理しています。仲介業者に、閲覧または入手をお願いしましょう。

 

ごみ集積場

YNS / PIXTA(ピクスタ)

  • ごみ置き場、自転車置き場、メールボックスなどがきちんと清掃、整頓されている

ごみ置き場・自転車置き場・メールボックスなどは、マンションの管理状態がわかるだけでなく、マンション住人のマナーの良しあしもわかる場所です。

きちんと仕分けしてごみが出されている・メールが郵便受けからあふれていないなど、清掃・整頓状況を確認しましょう。

 

いかがでしたか?

リノベーション向き中古物件を選ぶためには、このようにたくさんの注意ポイントがあります。

あせらず、細心の注意を払って、良い物件を選んでくださいね。
 

(しかまのりこ)

頼んじゃダメ!リフォーム・リノベーション会社選びのNGポイント5つ

中古住宅を買って、自分好みにリフォームやリノベーションする人が増えています。

うまくいけば新築よりも手頃な価格で間取りや内装を自分好みに変えられる点が魅力のリフォーム・リノベーションですが、工事を依頼する業者を間違えると、取り返しのつかないことになることも……。

今回は、リフォームやリノベーションで後悔しないために、「こんな業者に頼んじゃダメ!」5つのNGポイントについてご紹介します。

リフォームの現場

SoutaBank / PIXTA(ピクスタ)

 

NGポイント1.建築士などの資格者がいない

木造2階建てやマンションのリノベーションの場合、増築をしなければ、多くの場合確認申請が要りません。

確認申請がないということは、第三者の検査やチェックがないということです。

建築士

freeangle / PIXTA(ピクスタ)

行おうとしているリフォーム・リノベーションが構造・設備的にも適切なものか、判断しようがありません。

建築士がリフォーム・リノベーションプランを設計し、きちんと監理を行う会社を選ぶことをオススメします。

 

NGポイント2.サービスの有料、無料についての説明が曖昧

最初の打ち合わせで、どの相談から有料になるのかを説明してくれない営業マンがいます。

何度かプランを提示されたあと、お断りをするとします。

請求書

タカス / PIXTA(ピクスタ)

そのときに、今までかかった経費を請求される場合があります。もちろん経費を請求してくること自体は悪いことではないのですが、「本プラン以降は有料になります」など事前の説明は必要です。

どこまでが無料で、どこからが有料になるかの説明を、事前にきちんと説明してくれる会社を選びましょう。

 

NGポイント3.実績と経験が少なく施工レベルが低い

業者を決める前に、どれぐらいの施工レベルなのかは、ぜひ知りたいところです。

施工業者のホームページには、たいてい過去の施工事例などが掲載されていますが、写真だけではわからない部分もあります。

モデルルーム見学

freeangle / PIXTA(ピクスタ)

現在施工中の現場があれば、見学できないか確認してみましょう。

モデルルームなどがあれば、そこで確認するのも良いでしょう。

具体的な施工現場について、見学や説明などきちんと対応してくれる会社を選びましょう。

 

NGポイント4.事業者団体に加盟していない、建設業許可などを得ていない

リフォーム・リノベーション工事の請負金額が、500万円(一式の場合1,500万円)未満であれば、建設業の許可が不要です。

建設業の許可とは、国土交通大臣または都道県知事によって出される営業許可のこと。

建設工事に関して専門性を有しているか?金銭的信用があるか?などを審査されます。

リフォーム会社

ucchie79 / PIXTA(ピクスタ)

リフォーム・リノベーション業者の中には、要件を満たしていないため、建設業の許可をとっていない業者も存在します。

また、建築工事保険、賠償責任保険、リフォームかし保険など、万が一のトラブルに備えて保険に加入している会社を選びましょう。

トラブルがあった場合、工事に対して賠償金が支払われます。

 

NGポイント5.工事の補償やアフターサービスが充実していない

リフォーム・リノベーションが終わった後で、不具合が起きたり、欠陥が発覚したりすることがあります。

その際の補償・範囲・期間などは、リフォーム・リノベーション業者によって異なります。

また、欠陥がなくてもアフターサービスが1か月・3か月・半年・1年と、充実していることが大切です。

工事の補償やアフターサービスについて、事前に文書などにより十分確認し、補償内容や範囲・期間が充実している会社を選びましょう。

点検

さわだゆたか / PIXTA(ピクスタ)

いかがでしたか?

新築よりも、手軽で安価に見えるリフォーム・リノベーションですが、残念ながらトラブルが多いのも事実です。

きちんとした物件と工事業者を選んで、失敗のないリフォーム・リノベーションを実現してくださいね。

(しかまのりこ)

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