在宅勤務の場所、自宅にどう作る?部屋のタイプ別に解説
自宅に手軽に在宅勤務スペースを設置する方法を、部屋の間取りや広さべつに3Dモデルを使って解説します。
1. ワンルームに在宅勤務スペースを作る
こちらは横長のかたちをした7.5畳ほどのワンルームです。
ワンルームの場合、部屋に十分な広さがないため、大き目のダイニングテーブルを買って、ダイニングテーブルと在宅勤務スペースを兼ねることが理想的です。
しかし、食事の空間と仕事スペースを分けたい場合は、75㎝~85㎝角程度のパソコンテーブルを、リビング空間と寝室空間の間を区切るように配置します。そうすることで、リビングの “動” の空間と、ベッドの “静” の空間をスムーズに分けることができます。
パソコンテーブルですが、奥行きが40㎝程度の小さなものは、仕事をするには使い勝手が悪く、結局使わなくなるのでお勧めしません。
2.リビングに在宅勤務スペースを作る
こちらは広さ10畳のリビングダイニングの様子です。
リビングダイニングにはソファーやダイニングテーブルなどの大きな家具がすでにありますので在宅勤務用の家具を置くと、部屋はとても狭くなります。
そこで在宅勤務用の家具は置かず、いまあるダイニングテーブルを在宅勤務用のテーブルとして使います。
まずダイニングテーブルをキッチンカウンターに横向きに配置します。
このダイニングテーブルは4人掛けのものであれば、2~3人で在宅勤務やリビング学習などの作業をすることが可能です。
しかし、ダイニングテーブルで食事をする場合、食事のたびにお仕事用品を片付けることが面倒でもあります。その場合は、ソファーとダイニングの機能を兼ね備えたダイニングソファーを、上のCGのように、いまあるソファーのかわりに置きます。
このダイニングソファーセットですが、ネットで検索すれば、たくさんの商品が見つかります。
3.寝室に在宅勤務スペースを作る
こちらは広さ6畳ほどの寝室の様子です。
クイーンサイズのベッドを置いてその反対側に在宅勤務スペースをつくりました。この配置が、動きやすさからいうと理想的です。
しかし、オンライン会議などのときには、仮想背景を選択していても、カメラの角度や不具合などで、夫婦のベッドなどの様子が映ってしまう場合があります。その場合も考慮して、寝室などのプライベート空間で在宅勤務するときは、プライバシーを守るためにベッドなどが映らない位置に在宅勤務スペースを配置することが大切になります。
こちらは、ベッドのヘッドボードを利用して、在宅勤務スペースをつくりました。この位置であれば、カメラは常に壁を映し出してくれるため、プライバシーは守られます。
4.子ども部屋を、日中だけ在宅勤務スペースにする
子どもがいる家庭では、子ども部屋を日中の間だけ在宅勤務スペースとして使わせてもらう方法もあります。子どもは学校に出かけますし、また外出制限の時でも、リビングで勉強することもできるからです。
しかし、子ども部屋はあくまでも子どもの主権がありますので、親子で話し合って、ルールを守って使わせてもらってください。
こちらは広さ5畳ほどの子ども部屋の様子です。子どもの勉強机は幅110㎝×奥行65㎝と小さめです。また机の上に付属している棚などがあるため、さらに狭くなります。
そのため、子どもと話し合って、できれば付属の棚をはずしてもらい、机を広く使えるようにします。机の下に収納している引き出しワゴンは、机の外に出して、大人でも足元が狭くならないようにします。
同じく、ベッドなどの子どものプライバシーが映らない位置に机の位置や向きを変えます。
これで簡単な在宅勤務スペースの完成です。
新型コロナの影響で、私たちの生活は、新しい生活様式の在り方を求められています。
この機会に、お部屋を模様替えして、居心地の良い住まいにトライしてみてください。