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住宅購入Q&A

40歳未満は「中古住宅×リノベ」がおトク!知らないと損する、補助金制度を総まとめ

30代は、初めてのマイホーム購入や子育て真最中でもある世代。

多くの出費がかさむ中でも特に負担が大きいものが、家賃や住宅ローンなどの住居費。

なんとか減らしたいですね。

今回は、中古住宅を購入するときのお得な補助金についてお話しします。

 

■中古住宅を壊して、新しい住宅に建て替えると「最大50万円」の補助金が!

国土交通省は8月「住宅ストック循環支援事業」を発表し、中古住宅を購入・リフォームした場合に、補助金を出す制度を秋の臨時国会に提出します。

補助金制度は大きく3つの制度で構成され、また40歳未満の若年層を対象にしたものと、年齢制限のないものとに分かれています。

年齢制限のない支援制度の1つが、「エコ住宅建替補助制度」です。

耐震化していない古い住宅を壊して、新しく省エネ住宅に建て替える場合、30万円の補助金が支給されます。

その住宅が行政庁の認定する長期優良住宅であれば、さらに20万円プラスされ、最大50万円の補助金が支給されます。

 

■年齢制限ナシ! エコリフォーム補助制度なら最大45万円の補助金!!

40歳未満は「中古住宅×リノベ」がおトク!知らないと損する、補助金制度を総まとめ

YNS / PIXTA

年齢制限のない支援制度の2つ目が、「エコリフォーム補助制度」です。

中古住宅を購入して、建物の省エネ・断熱リフォーム工事などをした場合は最大30万円の補助金が支給されます。

同時に地震に対する耐震リフォームも行えばさらに15万円プラスされ、最大45万円の補助金が支給されます。

 

■40歳未満なら最大65万円の補助金! インスペクション(調査)にも一律5万円の補助が

40歳未満の若年層を対象にした支援制度は、住宅診断や保険、耐震性の確保が必須条件になります。

具体的には、40歳未満の人が、自分が住むための中古住宅を購入してリフォームを行う場合は、まず住宅の劣化具合を専門家に調べてもらう「インスペクション(調査)」を実施しなければなりません。

インスペクションで指摘された不具合を修繕し、断熱性能の高い二重サッシを取り付けるなどのリフォームをして、安全でエコな住宅にします。

さらに住宅に不具合が出るなどの万が一の時、建物の修繕費用が保険でまかなえる既存住宅売買瑕疵(かし)保険に加入することで、50万円の補助金が支給されます。

耐震リフォームも同時に行えば、さらに15万円プラスされ、最大65万円の補助金が支給されます。

なお、インスペクション(調査)の費用も別途一律5万円支給されます。

住宅診断や保険、耐震性を確保した優良中古住宅の購入が、手厚い補助金により実現しやすい内容となっています。

 

■「住宅ストック循環支援事業」の予算は250億円、5万戸の利用が見込まれている

これらの補助金制度を盛り込んだ「住宅ストック循環支援事業」の予算は250億円、政府は5万戸の利用を見込んでいます。

9月中旬予定の臨時国会で内容を審議され、予算成立後、年内に実施される見通しです。

 

いかがでしたか?

新築志向が強く、欧米に比べまだまだ中古住宅の市場が低い日本。しかし、中古住宅に限った補助金制度も多くあります。

充実した補助金制度を有効に使って、質の良い中古住宅購入を実現してみませんか?

 

【参考】

住宅ストック循環支援事業 – 国土交通省

 

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2016年09月14日 17:00 |コメント|

1年で122kmも無駄に歩いてた!? 家事を断然ラクにする「洗面室」とは

あなたの家では、「洗面室」をどのように使っていますか?

入浴する際の脱衣や、歯磨きをしたり洗顔をしたりメイクしたり……と、狭いながらも多くの機能を持つ洗面室。

その洗面室が、最近変わってきています。

今回は、その洗面室について、最近の調査をもとにお話しいたします。

 

■キッチン⇔洗面室を近づけると、1年間で家事動線が「約122.6km」短くなった!

最近の新築戸建て住宅は、家事動線(炊事や洗濯など人が家事をするときに家の中を動く経路を線であらわしたもの)の短縮や洗面室の面積拡大による収納の充実など、主婦の家事を楽にする間取りが好まれる傾向にある。

アキュラホームの「2016年住宅傾向調査」によると、同社が2015年に手掛けた戸建て住宅100棟(延べ床面積30~40坪)の間取りについて、このような傾向が明らかになりました。

この、家事を楽にする間取りのキーポイントは、「洗面室」です。

主婦が家事をする中で、最も行き来が多いとされる「キッチン⇔洗面室」の距離を調べたところ、2015年の住宅では平均3.63mに対し、2009年は5.72m。

6年の間で2.09mも「キッチン⇔洗面室」の距離が短くなったことがわかります。

これは、1日に換算するとおよそ335.9mの短縮に当たり、年間では約122.6km家事動線が短くなったことに相当するそうです。

ものすごい数字です!

 

■洗面室には「2か所の出入り口」を設けるのが吉!

忙しい主婦は、掃除をしながら洗面室の洗濯機を回し、料理しながら、洗濯物を干したりたたんだりしなくてはいけません。

そのため、家じゅうを効率よく動くためには、主婦の動線が重要になってきます。

ABC / PIXTA

ABC / PIXTA

洗面室への入り口が1か所では効率が悪く、キッチンと廊下などの2方向からアプローチできれば効率が上がります

こうした事情から、洗面室への動線は、廊下からだけでなくキッチンからも出入りできるといった、出入り口を2カ所持つ間取りの採用が増えています。

洗面室の変化

また、このような動線短縮の傾向が近年支持されるのは、働く主婦が増加したため、短時間で多様な家事をこなせる効率が良い間取りが好まれた結果であるようです。

 

■洗面室は、年々「広く」なってきている!?

Caito / PIXTA

Caito / PIXTA

このような動線以外にも洗面室は進化しています。

「アキュラホーム住生活研究所」の調査によると、洗面室の平均面積は、2009年の住宅では4.44平米だったのに対し2015年は同5.22平米と、6年間で2割近く広くなっています。

洗濯物やバスタオル、さらには、着替え用の下着やパジャマなど、衣類を収納する収納棚を洗面室に設けるケースが増えてきていることが理由の一つだと、同社は分析しています。

従来はこれらの衣類品などを各個室に収納するため、家の中を動き回っていました。

しかし個人の衣類を洗面室に集約されたことから、家事動線が短くなり、効率的になったというわけです。

洗面室を広くし収納を充実させたことにより、生活満足度が上がったようです。

 

■ワザありの洗面室があれば、家事偏差値が低くても大丈夫

ちなみに共働きの筆者の自宅の洗面室は約6平米。

キッチン・廊下に隣接して配置し、また洗面ボウルは朝の混雑を考え、2台にしています。

洗面

収納は、浴室からの湿気を防ぐため扉を設け、洗面台の上下左右と、背面一面に造りました。

また60cmほどの家事カウンターを設け、ゴミ箱を兼ねた椅子に座りながら洗濯物をたためるようにしました。

収納

家族4人分のバスタオルや下着・ハンカチ・靴下などたくさん収納できるので、家の中を動き回ることも少なく、家事偏差値の低い筆者でも大いに助かっています。

 

いかがでしたか?

新築またはリフォームの間取りを考える際、後回しにされがちな洗面室。

でも、家事動線をシミュレーションしてみたり、洗面室でどんな家事をするかを良く考えてプランニングすると、家事もスムーズになり、生活満足度も上がりますよ。

 

【参考】

2016年住宅傾向調査 – アキュラホーム住生活研究所

2016年09月08日 17:00 |コメント|

こんな家は買っちゃダメ!現役検査員がこっそり教える「NG中古物件」のポイント

人が住まなくなった中古住宅は、全国で増え続けています。

この問題を解決するため、政府は多くの補助金制度を作り、中古住宅の購入を消費者に呼びかけています。

しかし、いくら安いからといって、中古住宅にリスクはつきもの。

今回は、少しでも安心して中古住宅を購入するときの、「買ってはいけないNGポイント」をお話しいたします。

 

■空き家は全国で約820万戸。中には耐震基準を満たしていない建物も……

総務省が実施した調査によると、2013年時点の空き家数は約820万戸。

これは、全国の総住宅戸数の13.5%を占めています。

この空き家の中には、現在の耐震基準を満たしていない中古住宅(1981年6月以前に設計の建物、木造については改定がされた2000年6月以前)も多く含まれます。

先の熊本地震では、この耐震基準を満たしていない建物はほぼ全壊しました。

また耐震基準を満たしている建物でも、何棟か全壊しています。

この実情をふまえ、中古住宅を購入するときは、最低でも現在の耐震基準を満たしている中古住宅を選ぶようにしてください。

もし、気になる物件が耐震基準を満たしていない場合は、耐震工事を行い建物を補強するとよいでしょう。

耐震診断や耐震工事にかかった工事代金は、事前に申請することで補助金が受けられることがあります。

購入を検討している物件がある区役所などに確認してみてください。

また、壁量を2倍にしたり、壁をバランスよく配置しなおすことで、耐震基準よりもさらに地震に強くなります。

より安心した建物にしたい場合は、プラスαで設計・工事を追加するのも有効な方法です。

 

■部分的に軟弱な地盤がある場合は、工事費がかさみやすいので要注意!

私たち建築士は、建物が乗る地盤についても、その強さを調査して建物の基礎を設計しています。

地盤を調査した結果、軟弱な地盤の場合は地面に鋼管杭などを打って地盤改良をし、地盤を固めます。

問題になるのは部分的に軟弱な地盤が一部ある場合です。

地盤改良は工事費がかさむので、設計者によっては安全と判断し、地盤改良をしない場合があります。

これは明確な瑕疵(欠陥)にはあたりません。

しかし、巨大地震が来た時には、地盤は部分的に陥没し建物は傾きます。

軟弱地盤が存在するかどうかは、地盤調査報告書を専門家に見てもらえれば判断が付きます。

中古住宅を購入するときは、必ず地盤工事の確認もしましょう。

 

■既存住宅瑕疵保険(きぞんじゅうたくかしほけん)に加入することができない住宅

中古住宅で怖いのが、購入した後に欠陥が見つかることです。

そういった不安を解消するために登場したのが「既存住宅瑕疵保険」です。

この保険は、住宅に雨漏りや構造などの不具合が見つかった場合に2年から5年、500万円から1,000万円の補修金額が支払われます。

保険なので、どんな中古住宅でも入れる訳でなく、検査に合格した物件だけが加入できます。

既存住宅瑕疵保険に加入できない物件は、購入を避けたほうが無難です。

その他にも改修しないと住宅ローン減税を受けられない築20年(木造)築25年(木造以外)越えの物件、設計図などが紛失し、中身を知ることのできない物件、下記のような欠陥のある物件などは避けた方がよいでしょう。

インスペクション1インスペクション2

いかがでしたか?

中古住宅は、その立地や値段からとても魅力的ですが、トラブルを抱えることも多いのが現状です。

今回ご紹介したバッドポイントを参考に、リスクの少ない中古住宅を探してみてくださいね。

 

【参考】

既存住宅インスペクションガイドライン – 国土交通省

 

2016年09月07日 17:00 |コメント|

死亡者の過半数が「逃げ遅れ」という事実…住宅火災から身を守るポイントとは

9月1日は「防災の日」。

地震や火事・台風・洪水、津波等の災害についての認識を深め備える日です。

その災害の1つである住宅火災によって、毎年約1,000人以上の方が亡くなっており、その半数が「逃げ遅れ」によるものです。

今回は住宅火災から命を守るために、今すぐできる防災ポイントについてお話しいたします。

 

■火災での死亡者の約半数が「逃げ遅れ」

住宅火災の件数と死者数

平成26年に起きた住宅火災の件数は、約1万2,000件。死亡者の数は1,000人を超えています。

また死亡者の約70%にあたる699人が65歳以上の高齢者

住宅火災の死者発生原因

その多くが、病気や体が不自由なために逃げ遅れたり、就寝していたために逃げ遅れたりするなど、「逃げ遅れ」が原因で亡くなっているのです。

 

■火災報知機の設置は、全ての住宅で「義務付け」られています!

天井についた火災報知機

Caito / PIXTA

平成16年の消防法改正により、新築・中古住宅など、すべての住宅に火災報知器の設置が義務付けられたのを知っていますか?

この住宅用火災報知器の普及により、住宅火災の件数は年々減少してきています。

住宅用火災報知器の設置場所は寝室や階段ですが、都道府県の条例により台所やリビングなども設置対象になる場合があります。

 

■火災報知機は、特に「連動型」がオススメ

住宅用火災報知器には「熱を感知するもの」「煙を感知するもの」と、大きく分けて2種類のタイプがあります。

一般的に台所には熱感知型を設置し、寝室には煙感知型を設置します。

さらには、警報のタイプにも2種類あります。

火災を感知した各部屋だけで警報が鳴る「単独型」と、火災を感知した部屋だけでなくすべての部屋が連動し警報が鳴る「連動型」です。

“逃げ遅れ”ないためにも、部屋の火災を他の部屋にもいち早く伝える「連動型」の設置をお勧めします。

住宅用火災警報器のほかにも、火災に有効な設備として消火器避難はしごがあります。

避難はしご

消火器は火災の初期消火に、また避難はしごは、災害で階段が使えなくなった場合に2階以上の階から地上への脱出に有効です。

 

■燃えにくい「防炎品」をチェック

住宅火災の多くは、たばこやストーブなどの火種が布製品などに燃え広がることにより起こっています。

このような火災を防ぐために活用したいのが、特殊加工によって燃えにくい性質を持った「防炎品」です。

防炎ラベル

防炎品には、パジャマやシーツ、エプロン、カーテン・ブラインド、じゅうたん、枕や布団など、さまざまなものがあり、「防炎マーク」が表示されています。

身の回りの物を、少しずつ用意できるものから防炎品に変えていくのも有効でしょう。

 

■不用品を置かないよう日頃から整理整頓を!

多くの家庭で起こる火災は、たばこやストーブ・電気コードなどの火種が、近くの衣類や布団、新聞や雑誌などに燃え広がり発生します。

火災を未然に防ぐには火種の管理とともに、部屋に燃えやすい不用品を置かないように、日頃から整理整頓する習慣をつけましょう。

特に寝室は就寝のための場所ですので、余計なものは置かないようにしましょう。

整理整頓された家は、緊急避難もスムーズに行えます。

 

いかがでしたか?

住宅などの財産や家財だけでなく、命をも奪う恐ろしい火災。その火災から命を守り被害を最小限にするために、今すぐできることを少しずつ始めてみませんか?

 

【参考】

消防白書 – 消防庁

避難はしご – トーヨー消火器工業

防炎ラベル – 日本防災協会

2016年08月31日 17:00 |コメント|

「断熱リフォームしたはずなのに!どうして部屋が暑いの?」プロも間違える落とし穴とは

今年の夏も記録的な猛暑が続いていますね。

「高断熱住宅」「最新住宅」という言葉に魅せられ、冷房が効くだろうとリフォームしたのに、夏がたまらなく暑い!という住宅相談が筆者のもとには寄せられます。

「断熱したのに冷房が効かない」のはなぜなのでしょう?

今日は、断熱住宅や断熱リフォームへの間違った認識と、正しい断熱についてお話いたします。

 

■減税制度の恩恵を受けられる「断熱(省エネ)リフォーム」が人気だけど…

消費税の増加などの影響を受け、新築住宅の着工数は今後減少していく一方で、リフォームや中古住宅の市場は今後成長していくという試算があります。

なかでも、スマートハウス化・リフォーム・断熱リフォーム・リノベーションなどが好調で、2030年には中古住宅市場と合わせて20兆円にもなるという国の試算もあります。

「断熱リフォーム」とは「省エネリフォーム」ともいわれ、文字通り壁や天井に断熱材をいれて高断熱化するもので、少ない冷暖房で室内が一年中快適な温度に保たれるというものです。

固定資産税の軽減や住宅ローンの減税制度もあり、近年では人気のリフォームです。

 

■窓は断熱してないのに、壁だけ断熱? それ悪循環かも…

このように人気の断熱リフォームですが、ここに落とし穴があります。

リフォーム業者や工務店によっては、断熱リフォームの仕組みを完全に理解していない人が多く、「断熱リフォーム=壁や天井に断熱材を入れる」と思っている人も多いのです。

しかし、窓の特集でもお伝えしたように、室内の熱は壁や天井からでなく、窓などの開口部から入ってきます。開口部を断熱化しないと、暑さは防げないのです。

また、壁や天井を断熱化したことにより、窓から入った熱が断熱材によって外に逃げないよう防いでしまうため、室内はまさに保温状態になっています。

ですから、冷房をいくらかけても、1度温まった室内は冷えず暑いという状態になるのです。

断熱リフォームをするときは、壁や天井の断熱とともに窓などの開口部の断熱も同時にしないと、省エネ住宅にはならないということです。

断熱リフォームの際には、業者任せにしないで、窓などの開口部も含めた断熱計画であるか確認しましょう。

 

■家を建てるときは、夏の日差しを防ぐ庇や外付けブラインドも検討してみて!

壁や天井・窓などの断熱化が省エネリフォームには大切ですが、その他に断熱するためのアイテムはどのようなものがあるのでしょうか?

簡易にできるものには、窓の外に取り付ける外付けブラインドや窓シャッターなどがあります。

夏の日射を80%以上も防ぐと同時に採光も確保し、また防犯にも役立ちます。

冬はシャッターやブラインドを開けておけば、暖かな日差しを確保することも可能です。

その他の日射を遮るアイテムとしては、窓ひさしやオーニングなどがあります。

 

いかがでしたか?

断熱リフォームも正しく行わないと、せっかくお金をかけたリフォームですが大失敗になります。

窓周りなど開口部の設計もきちんとおこない、快適なエコライフを送りたいものですね。

 

2016年08月22日 17:00 |コメント|

分譲マンションこそ注意!「民泊」の知られざるリスクとは?

リオオリンピックも終盤を迎え、4年後の東京オリンピックに注目が集まっています。

今回、リオでも宿泊施設が不足する事態になっており、東京オリンピックでも同じように宿泊施設が不足すると予想されています。

宿泊施設の確保に向けて、政府が推進しているのが「民泊」。

ですが、民泊は多くの問題も抱えています。

今回は身近になった民泊とその問題点について、お話ししたいと思います。

 

■「民泊」は、ホテルや旅館ではない

そもそも、「民泊」とはどのようなものでしょうか?

民泊とは、「民家に泊まること」の総称をいいます。友人の家に泊まることや、旅行先で知り合った人の家に泊めてもらうことも“民泊”です。

その際、無償で民家に泊まることが、もともとの民泊のイメージでした。

しかし、最近では個人が手軽に空き家・空き部屋を使い、旅行者を有償で泊める民泊ビジネスが登場し世界的に広がりを見せております。

民泊サービス最大手「Airbnb(エアビーアンドビー)」の日本国内の登録物件数は平成28年年3月現在で、3万件以上にものぼります。

部屋を提供するホストには、日本人はもちろんのこと、中国人などの海外投資家も多く含まれています。

 

■民泊にはどんな問題やリスクがあるの?

広がりを増す民泊、では実際どのような問題やリスクがあるのでしょうか?

民泊の多くを占めるのは、マンションやアパートですが、なかでも問題になってくるのが“分譲マンション”です。

分譲マンションは、“特定の購入者”に向けて共用部や施設・サービスが提供されるよう計画されています。

またマンションの修繕費や管理運営費なども、マンション購入者で負担しています。静かな環境を望んでわざわざ住居系の用途地域を選んだ購入者もいます。

そこへ不特定多数の外国人旅行者が出入りするとどうなるでしょうか?

  • トイレ・洗面所にごみを流され共用の配管が詰まった
  • 毎晩遅くまで、どんちゃん騒ぎをされ、騒音で眠れない
  • バルコニーからゴミを投げ捨てる、ゴミの分別をしない
  • 共用ロビーでエレベーターなど、どこでも喫煙をし、煙草を捨てる

生活文化も環境も違う外国人旅行者に悪気はないのでしょうが、高額な価格でマンションを購入した人からすれば、余計な修繕金はかかってきますし、環境も悪くなるなどの大問題となります。

また不特定多数の者が出入りすることで犯罪の温床にもなりうるというリスクも発生してきます。

 

■現在は明確な規制法はなく、対応は住民・各自治体任せ?

このように問題の多い民泊ですが、では法律などの規制はどのようになっているのでしょうか?

民泊は「旅館業法」や「消防法」「建築基準法」など、多くの法律による規制を受けます。

しかし一般の住宅がこれらの法律に適用できてはいませんし、民泊のニーズが高まっている時代の流れから杓子定規に法律を適用することはできないという意見もあります。

そのような曖昧な状況の中、住民が積極的に対応するケースも出てきました。

「Airbnb」への登録を、管理規約で禁止したのです。

また、台東区や軽井沢町のように、自治体が個別に「民泊」反対条例を制定するなど、住民の安心・安全を考慮し自治体が対応に乗り出すケースも増えています。

 

いかがでしたか?

外国人旅行者が増加の一途をたどるなか、民泊に関する問題は今後、さらに増えていくと思われます。

自治体や住民が一丸となって規制や規約を作り、民泊から私たちの安全やマンションを守ることがこれからは大切なのかもしれません。

2016年08月19日 17:00 |コメント|

2階からでも重篤に…子どもの落下事故「窓やベランダの手すり」法律規制はほとんど無い!?

子どもたちが家にいる時間が長くなりがちな夏休みですが、家の中には、子どもにとって事故に繋がる危険がいくつも潜んでいます。

なかでも死亡事故に直結するのが、ベランダや窓からの転落事故です。

今日は、相次ぐ幼児の転落事故について、その現状と対策についてお話ししたいと思います。

 

■低層階だから大丈夫…は危険! 2階からでも重症に

H2O / PIXTA

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窓やベランダからの転落事故、どのくらいあると思いますか?

東京消防庁の発表によると、都内で発生した、5歳以下の子どもの住宅等の墜落事故は114人(平成23年〜平成27年の5年間)

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4歳男児がマンション3階のベランダから転落したり、2歳男児がベッドで遊んでいたところベッド脇の窓から転落したりなど、家具や植木鉢などを踏み台にして窓やベランダから転落する事故が後を絶ちません。

重症度

なかでも2歳児の事故が1番多く、45.6%と約半数のお子さんが「生命の危険が強いとされる重症以上」にという結果も。

「でも、我が家は2階建てだから……」と安心してはいけません。

階別重症度

2階からの転落でも、22人が重症以上と診断され、また階数の違いによる転落事故数は2階からの転落が64%と最も多くなっているのです。

これは、「低層階だから大丈夫」という気のゆるみから来るものかもしれません。

 

■「手すり」の法律規制は、ユルユル?

これだけ多い転落事故ですが、法律はどのようになっているのでしょうか?

ABC / PIXTA

ABC / PIXTA

現在の建築基準法では、3階以上の建物やマンションなどのベランダの手すりについて、その高さを1.1m以上とする規定がありますが、2階建ての戸建て住宅の場合は、ベランダの手すりの規定はありません。

ベランダの手すりについては、“高さ”以外のこまかな規定は一切なく、設計者や販売業者が自主的に安全対策を取っているのが現状なのです。

マンションや戸建て住宅を購入するときは、ベランダやバルコニーの安全性をしっかり自分でチェックする必要があります。

mits / PIXTA

mits / PIXTA

また、2階以上の窓ですが、こちらも落下防止のための手すりを付ける規定はありません。

しかし「品確法」という“任意”の法律があり、そこで窓における落下防止のための効果的な手すりの設置方法を規定しています。

手すりの基準

窓に手すりをつけたい場合は、こちらの数値を参考にするとよいでしょう。

 

■今すぐ確認して! わが家の安全対策10カ条

法律にも規定がない落下防止策。

子どもの事故防止のためには、自分で自宅の安全対策を取らなければなりません。

  • 子どもの手が届かない位置に補助鍵を付けたり、一定以上窓が開かないようにするロックをつける。
  • 窓際にはベビーベッドやソファー、家具を置かない
  • 子どもたちだけにして外出したり、子どもを1人にしない。子どもと離れるときは、窓の鍵をかける。
  • ベランダには植木鉢や段ボールなど、足がかりになるものを置かない
  • 子どもにベランダの危険を教え、ベランダで遊ばせない。
  • 足がかりにならないよう、室外機などの設備機器の位置を考えて配置する。
  • ベランダには屋外用の椅子やテーブルを置かない。
  • 手すりがぐらついていないか、確認する。
  • 手すりの柵と柵の間が10cm以下か確認する(子どもの頭が通れば、落下してしまう)
  • ベランダに不要なものや物置を置かない

 

いかがでしたか?

子どもは日々成長し、好奇心とともに行動範囲も日々広がっていきます。昨日まで上れなかった場所に、今日は上がっているかもしれません。

子どもの安全対策に「やりすぎ」ということはありません。

自宅に潜む危険を回避し、楽しい夏休みにしたいものですね。

 

【参考】

子どもの事故 – 東京消防庁

品確法 – ホームズ君

2016年08月06日 17:00 |コメント|

火災報知器とは1.5m以上離す!住宅アドバイザーが教えるエアコンの正しい設置場所

今年も暑い夏がやってきましたね。

しめっぽくてジリジリと暑い外から帰宅したら、迷わずエアコンの風量を「強風」にしたくなりますよね。

しかし、エアコンの電気代はダイレクトに家計に響きますよね……。

そこで今日は、エアコンを安全で効率よく働かせる設置方法について、お話いたします。

 

■火災報知器から1.5m離す

皆さんは、自分の家の火災報知器がどこに設置されているかご存知でしょうか?

火災報知機は火事による煙や熱を感知し、いち早く居住者に知らせるための設備で、一般的には寝室や階段、リビングキッチンなどの壁や天井に取り付けられています。

消防法の改正により、今では全ての住宅に火災警報器の設置が義務付けられています。

火災報知器

この火災報知器ですが、火災時の煙や熱を感知して作動するものですので、エアコンの風が当たると火事の時に正確に作動しません。

そのため、消防法ではエアコンの吹き出し口と火災報知器を1.5m以上離すように規定されています。

同じような理由で、都市ガスのガス漏れ警報器も、エアコンの吹き出し口から1.5m以上離すように規定されています。

エアコンを設置するときは火災報知器やガス漏れ警報器の位置をよく確認してから取り付けましょう。

もし、エアコンと火災報知器などの警報機の位置が1.5m取れていない場合は、エアコンの位置を動かすのではなく、新たに火災報知器をエアコンから離れた場所に取り付けましょう。

今はホームセンターなどで、天井や壁に簡単に設置できる電池式の火災報知器が販売されています。

詳しい設置方法は、同封の説明書を見ながら行ってください。

 

■エアコンは部屋の縦長方向に向けて設置する

エアコンの風がお部屋の隅々まで行き渡るようにエアコンを設置すれば、少ない風量で効率よくお部屋を冷やすことができます。

そのために長方形の部屋の場合は、長辺ではなく短辺にエアコンを取り付け、お部屋の長手方向に空気が吹き出すようにしましょう。

エアコン設置場所

エアコンのスイング機能で、風を上下にスイングさせるのも効果的ですよ。

また、夏の熱気は窓から侵入してきますので、窓付近の空気にエアコンを当てて冷やしてあげるのも効果的です。

 

■室外機は、風通しの良い日陰に置く

 

また、室外機の設置場所によっても、エアコンの効率に差が出ます

夏の直射日光や地面からの照り返しにさらされると、冷却機能が低下してしまうので、室外機は日陰に設置しましょう。

もし日陰が無い場合は、すだれやよしずなどの日除けで影をつくり、直射日光から守ってあげましょう。

また室外機を壁に囲まれた場所や、建物と塀の隙間などの狭い場所に設置すると、室外機から排気された熱気をまた吸い込んでしまい、効率が落ちることがあります。

室外機はできるだけ風通しのよい場所に設置し、室外機の排気がきちんと流れるようにしましょう。

 

いかがでしたか?

これからの時期はますます気温が上がり、エアコンが活躍する時期になります。

エアコンの設置場所を意識すれば、より安全で、経済的な使い方ができるかもしれません。

ぜひ参考にしてみてくださいね。

 

【参考】

火災報知器 – セコム株式会社

2016年07月29日 17:00 |コメント|

耐震住宅も崩壊…震度7が2回それでも「ほぼ無傷」だった家はどんな家?

2016年4月に起きた熊本地震は、私たちに大きな衝撃を与えました。

建築の専門家も、「これほど大きな被害を受けた様子は、過去の大地震で見たことがない」と話しています。

いつどこで起こっても不思議ではない巨大地震……。

どのようにしたら、少しでも地震による被害を少なくすることができるのでしょうか?

今回は、地震大国日本における住宅の考え方について、お話ししたいと思います。

 

■プロも想定していなかった、「一般以上の耐震性を持つ住宅」も倒壊したという事実

 

現行の建築基準法の考え方は、「数百年に1度程度」発生する地震(震度6〜震度7程度)に対して、倒壊・崩壊しない程度に設計されています。

つまり今回のような“2度にわたる巨大地震”は想定していません。

今回の地震では、建築基準法がより厳格化された「新耐震基準(2000年以降の木造建物に適用)」に沿って設計された木造住宅や、その新耐震基準の1.25倍(地震係数を加味した場合、熊本では1.125倍)の強さに相当する木造住宅も倒壊しました。

地震力に対して余裕を持った設計の建物も倒壊した事実は、建築関係者をはじめ私たちに衝撃を与えました。

壁の中に入っている「筋かい」という構造を支える部材が、度重なる巨大地震の力によって破壊され、支えがなくなった1階の部分が2階に潰されたのです。

 

■2度の大地震でも「無傷だった家」は、どんな家だった?

度重なる地震に対して、有効な手段はあるのでしょうか?

残念ながら、今の段階で確実な方法はありません。

しかし、今回の熊本地震の調査で、木造住宅の強さを表す「壁の量」が通常の強さの2倍に設計されていた木造住宅や、品確法でいう「耐震等級3」の建物はほぼ無傷だったようです。

つまり地震に対する強さをかなりの余裕をもって設計していた住宅は、無事だったということになります。

これから自宅を建てる方は、この数値を参考に、より強い建物に設計することが大切です。

また、すでに自宅を建てた方は、住宅の壁量や強度を増す改修をして、現行の建築基準法以上の強さにすれば倒壊を免れる可能性が上がります。

 

■本当に、家は「一生に一度の買い物」?

 

阪神淡路大震災・東日本大震災と、巨大地震があるたびに法律はより安全なものに変わってきました。

しかし、自然の力は時として私たちの想像をはるかに超える力で襲ってきます。

最善の策を弄しても、自宅が倒壊してしまうということは避けられないことでもあるのです。

地震保険もありますが、生活の再建のための保険であり、住宅の建て直しやローンの残債・家財の補てん等すべてには充てられません。

(詳しくは「地震保険」では家を立て直せない!じゃあどうしてあるの?その有用性とは もチェック)

不測の災害で住宅を失うことも想定したうえで、住宅は一生に一度の買い物という感覚は変えるべき時なのかもしれません。

 

 

いかがでしたか?

災害は忘れたころにやってくると言います。

いまできる耐震対策をおこない、もし災害に遭遇してしまっても、また再生できるだけの余力を残した住宅購入を考えることも、今後は必要なのかもしれません。

 

2016年07月27日 17:00 |コメント|

大きな家より狭い家が良い?住宅アドバイザーが教える夫婦2人の住宅購入のポイント3つ

結婚の適齢期や生活スタイルが多様化している現代、比例するように住宅を購入するタイミング・理由も多様化しています。

以前は結婚して家族を持つ30代が住宅購入のベストタイミングと言われていましたが、今では40代や50代で購入する人や、シングルの住宅購入も目立っています。

また、子どもが独立した後、安心できる老後に備えた住み替えのために50代以降の方が購入することも珍しくなくなりました。

今回は子どもが独立した後の、夫婦2人世帯のための住宅購入ポイントについてお話したいと思います。

 

■バリアフリーの間取り・設備を意識する

 

50代以降の住宅購入は、来たるべき高齢化による問題を意識しないといけません。

転倒などで怪我をし自分で動けなくなると、一気に介護状態になる可能性があるからです。

そのためには、

  • 転倒防止のために床の段差をなくす
  • リビング・寝室・トイレなどは近くに集め動きやすいような間取りにする
  • ヒートショック防止のため浴室暖房器をつける
  • 手すりを生活動線に設ける

などの工夫が必要です。

また食器洗浄機や浴室暖房・ディスポーザーなどの最新設備は、生活を楽にしてくれます。

多少のコストはかかっても、今後使っていくことを考えて選びましょう。

これらの設備は後付できないものもありますので、要注意です。

 

■生活空間をミニマムにして負担を減らす

 

一般的な2階建て以上の戸建ての場合は、夫婦2人世帯には広く、また階段の使用は事故防止などから避けた方が無難です。

上階は使用頻度が低くなるのに、掃除の手間や防犯面でも負担が多くなってしまいます。

また、建物の老朽化とともに雨漏りや設備配管などの修繕の必要も出てくるなど、コストもかかってしまいます。

こちらも、必要があれば、2階以上の床面積を減らす減築工事でコンパクトな間取りにリノベーションしたり、マンションなどへの住み替えをするなど2人暮らしに見合った空間を用意しましょう。

光熱費などのランニングコストも抑えられ掃除や修繕などの負担も軽くなります。

また防犯面でも死角が少なくなるのでより安心です。

 

■大きな間取りの場合はファミリー層に賃貸することもできる

そうはいっても、お金をかけて大規模なリノベーションをしたり、新たな物件を探して住み替えはしたくないと思う方も多いですよね。

そのような場合は、今ある住宅を子育て世代のファミリー層に貸して、自分たちはコンパクトな物件を借りるという方法もあります。

家賃設定を上手くすれば、ファミリー層に貸し出した家賃収入で、建物の修繕費の貯蓄をすることもできます。

 

いかがでしたか?

今回は子どもが独立した、夫婦2人世帯のための住宅購入ポイントについてお話ししましたが、他にもライフスタイルや求めるものによって、さまざまな住宅購入ポイントがあります。

自分達の希望を整理したうえで、専門家のアドバイスをもらうと、より大満足な住宅購入ができるので、ぜひトライしてみてくださいね。

2016年07月24日 22:15 |コメント|

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