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「断熱リフォームしたはずなのに!どうして部屋が暑いの?」プロも間違える落とし穴とは

「しっかり断熱したのに、冷房や暖房が効かない」のはなぜなのでしょう?

 

きちんと断熱すれば、それはそれは とても快適な空間が待っています。。

でも、もし、空調が利かないとすれば・・・それは、断熱方法が致命的に間違っていることがあるからです


今回は、断熱住宅や断熱リフォームへの間違った認識と、正しい断熱についてお話いたします。
 

・減税制度のある断熱リフォームが増えている

消費税の増加などの影響を受け新築住宅の着工数は今後減少していくという一方で、リフォームや中古住宅の市場は今後成長していくという試算があります。
なかでも、スマートハウス化リフォーム・・断熱リフォーム・リノベーションなどが好調で、2030年には中古住宅市場と合わせて20兆円にもなるという国の試算もあります。
断熱リフォームとは省エネリフォームともいわれ、文字通り壁や天井に断熱材をいれて高断熱化するもので、少ない冷暖房で室内が一年中快適な温度に保たれるというものです。
固定資産税の軽減や住宅ローンの減税制度もあり、近年では人気のリフォームです。
 

・熱は窓やトップライトなどの開口部から入ってくる!

このように人気の断熱リフォームですが、ここに落とし穴があります。
リフォーム業者や工務店によっては断熱リフォームの仕組みを完全に理解していない人が多く、断熱リフォーム=壁や天井に断熱材を入れる、と思っている人も多いのです。
しかし、窓の特集でもお伝えしたように、室内の熱は壁や天井からでなく窓などの開口部から入ってきます。
開口部を断熱化しないと、暑さは防げないのです。また、壁や天井を断熱化したことにより、窓からはいった熱が断熱材によって外に逃げないよう防いでしまうため、室内はまさに魔法瓶状態になっています。
ですから、冷房をいくらかけても一度温まった室内は冷えず暑いという状態になるのです。
断熱リフォームをするときは、壁や天井の断熱とともに窓などの開口部の断熱も同時にしないと、省エネ住宅にはならないということです。
断熱リフォームの際には、業者任せにしないで窓などの開口部も含めた断熱計画であるか確認しましょう。
 

・住宅を考えるときは、庇や外付けブラインドも重要!

壁や天井・窓などの断熱化が省エネリフォームには大切ですが、その他に断熱するためのアイテムはどのようなものがあるのでしょうか?
簡易にできるものには窓の外に取り付ける外付けブラインドや窓シャッターなどがあります。夏の日差しを80%以上も防ぐと同時に採光も確保しまた防犯にも役立ちます。冬はシャッターやブラインドを開けておけば、暖かな日差しを確保することも可能です。その他の日射を遮るアイテムとしては、窓庇やオーニングなどがあります。


いかがでしたか?
断熱リフォームも正しく行わないと、せっかくお金をかけたリフォームですが大失敗になります。
窓周りの設計もきちんとおこない、快適なエコライフを送りたいものですね。
 
 

2016年08月23日 14:25