インテリア/家具レイアウトのCOLLINO

マンションや狭い間取りの、リビング学習/子ども部屋などにお困りの方へ
書籍『家具配置のルール』著者/各種メディア出演/記事執筆多数の
しかまのりこ(模様替え作家/一級建築士)がインテリア~家具レイアウトをサポートします!

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間取りが決まらない!間取りジプシーにならないために・・・女性建築士が教える、失敗しない間取りのポイント3つ


いよいよ夢のマイホーム!

住宅メーカーと契約はしたものの、
なかなか間取りが決められない方はとても多いんです。

では、どうして、間取りが決められないのでしょうか?

それは、住宅という大きな買い物に、失敗はしたくないからですよね。
家は高価なお買い物だけに、その間取り決めは、失敗できません。

そんな間取りで悩める方のために!
間取りを決めるときに大切にすべきポイント、についてのお話しです。
 
 

① インターネットの情報に、踊らされない

 
インターネットの利用によって、多くの人が、家に関しての情報を得ることも、発信することもできるようになりました。
 
・リビングにサンルームを造ったら、室内物干しができて便利だった
・玄関に、キッチンからも出入りできる収納をつくったら、家事が楽になった
 
「便利だった!」「よかった!」という情報を、我が家にも取り入れたいと思うことは、決して間違ってはいません。
しかし、家の設計は、敷地や道路、方位、法令などの条件から作成していくため、全く同じ条件の家はありません。そのため、取り入れたい間取りが、自分の家で可能であるとは限りませんし、無理に取り入れたことで、別の場所が使いにくい間取りになることもあるのです。
 
インターネットの情報は、参考程度にして、設計者や施工者など、専門家の意見を大切にしましょう。
 

② 要望は、引き算で考える

 
「明るくて広いリビングダイニング!」「庭でバーベキューがしたい」「書斎がほしい!」「家事コーナーでよいから、私専用のスペースがほしい」
などなど、家族それぞれの希望はたくさんあると思います。
しかし実際には、敷地や予算の制限から、ご家族すべての希望をかなえるのは難しいのが現状です。
間取りの要望をまとめて設計者に伝えるには
 
・まず初めに、家族それぞれが自由に、家への要望を紙に書きだす
・家族で重なった要望は、「家に求めるもの」として残す
・要望が重ならない、または意見が拮抗するものは、引き算をして要望から消していく
・残った要望を紙にまとめ、設計者に渡す
 
こうすることで、家族の思いもまとまりやすく、また設計者にも「家に求めるもの」のイメージが伝わりやすくなります。
また、同時に「家に求めないもの」も補足として伝えてみてください。
余計なところにお金をかけない配慮が可能になり、具体的な家へのイメージが設計者に伝わります。
 

③ それでも納得いかないときは、専門家のセカンドオピニオンを聞く
 

要望を整理し、設計者に伝えたけれども・・・
なかなか希望通りの間取りにならない、間取りにピンと来ない場合も多いと思います。
そんなときは思い切って、専門家のセカンドオピニオンを聞く方法もあります。
病院と並び、建築の世界も、専門家によるセカンドオピニオンを聞くことが普通になってきています。
そして設計事務所や不動産コンサルタント事務所などでは「間取り相談」や「間取り診断」を実施しています。
 
メリットとしては、
・建築士が変われば、全く違う間取りができることが多い
 
そしてデメリットとしては、
・今の設計者との空気感が、若干、悪くなる場合がある
などです

ビフォー真上_コピー
 
例えば、こちらの図面は「間取り相談」を行う前のものです。
建物の大きさや配置は一切変えずに、扉や壁をへらすなどで間取りだけ変えると・・・

 アフター真上_コピー
 
ここまで間取りを変えることができます。
 
 
いかがでしたか?
 
マイホームへの夢は、十人十色、さまざまです。
間取りづくりのポイントをおさえ、後悔や失敗のないマイホームづくりを進めてくださいね。
 
(しかまのりこ)
 

2019年02月28日 14:47