1つの子ども部屋を兄弟姉妹でどう使う?同性の場合、異性の場合
子ども部屋は、子どもの数だけ用意できれば良いですよね。
しかし家の大きさや金銭的な問題もあり、すべての家庭で、子どもの数=子ども部屋の数、とはいきません。
そんなときは、動線を整理し、うまくお部屋を整えれば、子ども部屋が1つでも兄弟姉妹で仲良く使える方法があります。
今回は、1つの子ども部屋を兄弟姉妹で機能的に使う方法についてのお話です。
子供部屋を共同で使うメリットとデメリット
子ども部屋を兄弟姉妹で一緒に使うメリットは
・1つのお部屋を一緒に使うことで、協調性がはぐくまれる
・1つのお部屋を、自分たちで工夫して使う能力が養われる
・建物の面積が小さくなるので、購入価格が下がる
などがあります。
一方、子ども部屋を兄弟姉妹で一緒に使うデメリットは
・プライバシーがない
・空間の切り分けが明確でないため、動線が難しくなる
・天井の照明やエアコン/スイッチ・コンセントの位置などの配置が難しくなる
などがあります。
では、どのようにしたら、このデメリットを少なくできるのか?
実際の例を見ながら考えてみましょう。
ケース①兄弟姉妹が同性のお部屋
間取りは、Sさんのお宅です。
こちらの10畳のお部屋を、5歳と7歳の兄弟で使いたいというご希望でした。
お部屋の作り方としては、収納や窓など間取りに合わせて子どもの動線を考え、共用部分とプライベート部分を作ります。
共用部分は、一緒に勉強や作業したり、また一緒に使える辞書や参考書・漫画などを置くスペースです。
プライベート部分は、主にベッドを置く就寝スペースのほか、趣味や部活の道具を置きます。
また照明に関しては、天井にリモコンでオンオフできるシーリングライトを2つ設置します。
大学生まで使えるよう机や椅子・ベッドを選びます。
インテリアは大人っぽくなりますが、買い替えによるロスをなくし、また良いものを長く使うという考え方が、子どものころから身につきます。
ケース②兄弟姉妹が異性のお部屋
間取りは、Nさんのお宅です。
こちらの9畳のお部屋を、3歳のお嬢様と、いずれ生まれてくるお子様と、二人で使いたいというご希望でした。
性別がまだ未確定な場合は、お部屋を将来的に間仕切る可能性が出てきます。
兄弟姉妹の性別が同じであれば問題ないのですが、異性であった場合、思春期以降はお部屋をAの部分で分けたほうが良いためです。
しかし異性であっても中学生になるまでは、一つのお部屋を二人で使うほうが、協調性や空間を工夫する力が育つため、ベターです。
お部屋の作り方としては、ケース①の場合と同じく、窓や扉・収納などの間取りに合わせて子どもの動線や共用部分、プライベート部分を作ります。
また照明に関しては、シーリングライトをそれぞれ設置し、スイッチを扉付近に設置します。
机や椅子は、同じ形・色で品質もよいものを選べば長く使えますし、インテリアの統一性もとれておしゃれな部屋になります。
いかがでしたか?
子どもの動線を考え、家具を上手において空間を作れば、適度なプライバシーを保ちながらも、機能的でおしゃれな子ども部屋ができます。
子どもが増えたから家を買い替えなければ!と思っている方は、一度参考にしてみてくださいね。
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