こたつをリビング学習に!子どもの成長に合わせた配置のアイデア
家具の位置を変えてリビングとダイニングをオープンに!
「リビング学習をしている子どもは、東大へ行く子が多い」という特集を組んだ雑誌や書籍。書店で見かけた経験、あると思います。
実際、メリットを感じてマイホーム購入時に学習コーナーをリビングにつくる家庭も多いようです。
リビングに学習コーナーがない、というご家庭も安心を。家具の配置を工夫すれば、現状のLDKにつくることができます。
モデル図を使って、説明していきましょう。こちらは、マンションや戸建に見られる、12畳程度のリビングダイニングをモデルケースにした家具の配置図です。
くつろぐためのリビング空間と、食事を楽しむダイニング空間がソファで区切られているため、それぞれの空間が落ち着いて過ごせるセミクローズ型になっています。
しかし、リビング空間とダイニング空間を区切らず、オープン型につながっているほうが、家具などの障害物が少なく、視野が開けて広く感じることができます。
そこで、リビングとダイニングがつながるように、ソファの配置を少し変えてみます。

ソファを90度左に回転させ、2人がけソファと1人がけカウチの左右の位置を変えて、上の図のようにしてみました。
家具の配置を変えたことで、リビングダイニングがオープンにつながり、広く移動がスムーズになりました。視線が抜けますから、リビングの奥の壁に飾った絵も映えます。
広くなったスペースは、子どもの遊び場スペースになりますから、リビング学習が始まる前の、子どもが小さい時期にもおすすめです。
足元あたたか!こたつでリビング学習スペースを
学習コーナーづくりで、おすすめしたいのがこたつです。
筆者の家でも、学校から帰った娘たちは、リビングのこたつで、仲よく、宿題やら読書をしていました。リビング全体のエアコン暖房をつけられるより、こたつで冷気をしのいでくれる方が、光熱費は断然お安く、家計も助かります。
また頭寒足熱であるため、暖かい空気が天井にたまりやすいエアコン暖房より、こたつのほうが足元が温かいため、勉強もはかどったようです。
最近は、昭和の家庭でよく見られた床に座って入るタイプではなく、イスに座って入るハイタイプのこたつが人気になっています。これを使えば、インテリアの統一感も壊さず、限られたスペースに学習コーナーがつくれます。

モデル図をもとに、説明しましょう。まず、ダイニングテーブルをキッチンに平行な向きに移動します。そして、幅や高さにあったこたつテーブルを購入し、上の3Dの点線で囲まれた位置(ダイニングテーブルと壁の間)に並べるように置きます。
選ぶこたつは、ひとり用こたつ。イスに座るハイタイプのものです。ハイタイプのひとり用こたつは、一般的なダイニングテーブルと、ほぼ同じ高さや幅でつくられています。また、高さを調節できるものもあるので、お持ちのダイニングテーブルに合わせることが可能です。
ダイニングテーブルとこたつを並べて、学習コーナーを

80㎝角(市販価格市販価格2~3万円)、高さ68㎝のこたつをダイニングテーブルに並べて置いてみました。
こたつには、ダイニングで使用していた、高さの変えられる子どもチェアを置きます。ダイニングにはベンチ式のダイニングチェアを置くと、詰めて3~4人座れるので、子どもの友達が遊びに来たときも対応できます。

こちらは、モデル図を3D化したもの。こたつを置いても、リビングダイニングはそれほど狭くはなりません。背後のキッチンカウンター下収納に、文具などを収納すると、取り出しやすく、また片づけやすく便利です。
リビング学習を卒業したら、PCや読書のスペースに
子どもが、受験を見据え自分の部屋にこもって勉強するようになったら、リビング学習スペースは不要になります。
リビング学習スペースはなくしてしまってもよいですが、パソコンをしたり読書をするスペースとして残すのも、ひとつの方法です。

その場合、リビングとダイニングをソファで区切る「セミクローズ型」家具配置に戻すことで、リビングもダイニングともに落ち着いた空間にすることができます。
いかがでしたか?
これから、冬本番を迎えます。
大掃除に合わせて、小さな子どもにも安全で、リビング学習にも最適な家具の配置に、トライしてみてはいかがでしょうか。