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どうして必要?本当に必要?「子ども部屋」が子どもに与える影響とは

春から新学期ですね。

小学校入学や中学入学をきっかけに、そろそろ「子ども部屋を用意してあげたい」と思う親は多いようです。

しかし一方で、「リビング学習のすすめ」など、巷では「子ども部屋不要論」もささやかれています。

子ども部屋って、ほんとうに必要なのでしょうか?

今回は、たくさんのデータから「子ども部屋の必要性」を考えてみたいと思います。

 

■70%の親は、小学生から子ども部屋が必要と考えている!!

あなたは、いつから「子ども部屋は必要」だと思いますか?

マイナビニュースが2013年にファミリー世代を対象に行ったアンケートでは、81.2%の親が、「子ども部屋は必要」と答えています。

また、「いつから子ども部屋は必要か?」という問いには、小学生(低学年~高学年)からが69.7%で圧倒的に多く、次いで中学生の20%と続きます。

小学校低学年と答えた人は、「学校の勉強が始まるので子ども部屋を用意したい」と考えているようです。

また、教科書やランドセルなど“自分の持ち物”ができるこの時期から、専用の部屋を持たせ、物の管理や自立心を養わせたいと考えている人もいるようです。
 

 

■小学生の勉強場所は「リビングダイニング」が過半数

「勉強や宿題のために子ども部屋を用意してあげたい」と思う親が多い現状ですが、実際に子どもたちは、どこで勉強しているのでしょうか?

「東京ガス都市生活研究所」が自分の部屋を持っている小学生から高校生までの子どもたちに行った調査では、つぎのような結果が!

 

小学生では約70%、中学生でも約40%の子どもが、実際に勉強している場所としてリビングダイニングをあげています。

また「どこの部屋がくつろぐか?」というアンケートでは、子どもの約60%~90%がリビングダイニングと答えています。

大半の子どもたちは、自分の部屋があっても、リビングダイニングで勉強したり、くつろぐことが好きなようです。
 

 

■「一人になれる場所」「寝室」としての子ども部屋

多くの子ども達にとって、勉強をするのも、くつろぐのも、リビングダイニング。

では、子どもにとって「子ども部屋」はどのような存在なのでしょうか?

 

同じく「東京ガス都市生活研究所」の調べでは、自分の部屋があって良かったことの問いに対して「一人になれる場所がある」「親に見られずに好きなことができる」と答えています。

この傾向は学齢が高くなるほど強く、子ども部屋によって、子どもの大切なプライバシーが守られているように思えます。

また、「誰と一緒に就寝したいか?」という問いには、小学校低学年では約70%の子どもたちが「母親」と答えていますが、高校生では約70%以上の子どもが一人で就寝することを希望しています。子ども部屋は、自立心の形成に役立っているようです。

 



いかがでしたか?

たくさんの調査結果から見えてきたのは「大学受験期を除く大半の子どもたちは、自分の部屋でなく、リビングダイニングでくつろぎ、勉強している」ということです。

“勉強部屋”としての子ども部屋は、学齢が低いうちは必ずしも必要ではないよう。

しかし、一人になれる場所、寝室として子ども部屋は重要な意味を持っており、また学齢の高い子どもたちには、集中して勉強する場所として必要なようですね。

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【参考】

子ども部屋に関するアンケート – マイナビニュース

子どもが勉強を行う時間が長い場所 – 東京ガス都市生活研究所

主にどこの部屋で行うか – 東京ガス都市生活研究所

自分の部屋があって良かった点 – 東京ガス都市生活研究所

2016年03月18日 01:12