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片付けてもすぐリバウンド。「リビング崩壊」の意外な原因と対処法

リビングの散らかり放題を解決

結婚して家族が増えると、モノが増えがち。それまでは片付け上手だった人もリビングが散らかり放題になり、くつろぐ場としてのリビングが機能しなくなります。

この状態を一級建築士のしかまのりこさんは、リビング崩壊と呼んでいます。家の間取りや模様替え相談を業務として行うなかで、このリビング崩壊に至っている人はとても多いとのこと。特に共働きの子育て世代に至っては深刻な問題だそう。

3Dモデルを使ってこのリビング崩壊の原因と対策方法を教えてもらいました。ぜひ参考に!

あなたの家はリビング崩壊に陥っていないか?3つの視点からチェック!

散らかっているリビング

このリビング崩壊、小学生までの子どもがいる家庭では誰でも陥る可能性があります。

その原因として、小学生までの子どもの場合、リビングで宿題や着がえをすましてしまう家庭が多く、自然とリビングにモノが増えてしまうからです。

しかし、それ以外にも生活スタイルなど多くの原因があります。
まずはじめに、自分がリビング崩壊に陥りやすいか、チェックリストで確認してみましょう。

あなたはいくつ当てはまる?リビング崩壊危険度チェックリスト

(収納力)

  1.  キッチンカウンターの上に、時計やマスクなど小モノを置いてしまう
  2.  ソファの上にバッグや上着を置いてしまう
  3.  子どものおもちゃがリビングに散らかっている
  4.  ダイニングテーブルの上が物置になっている

(空間力)

  1.  インテリアや家具を衝動買いしやすい
  2.  いつか使うと思って使わずにとっている家具がある
  3.  部屋の家具の高さがバラバラである
  4.  洗濯機やトイレの上にデッドスペースがある

(動線力)

  1. ベッドやソファなどがあり、庭やバルコニーへ出られない
  2.  ソファやテーブルに足をぶつけることが多い
  3.  壁の給気口を閉めてしまうことが多い
  4.  家具は部屋の真ん中に置くか壁に沿わせることが多い

上のチェックリストは、リビング崩壊に陥りやすいか?その危険度を「収納力」「空間力」「動線力」の3つのカテゴリーから分析するものです。

それぞれのカテゴリーのうち1つでも当てはまるものがあれば、リビング崩壊に陥りやすい傾向があります。またどのカテゴリーにも2つ以上チェックがつけば、すでにリビング崩壊に陥っている可能性があります。

これからお話しするリビング崩壊対処法を参考に、家具配置やライフスタイルを見直してみてください。

原因1:帰ってきたら小物をキッチンカウンターにモノを置いてしまう!

リビング崩壊の原因のひとつに、収納の問題があります。家を買うときや借りるとき、間取り図を見て収納が少ないと感じたことはありませんか?

収納を増やしてしまえば、その分部屋の面積が狭くなるため、あえて収納をつくらないことが多いのです。そのため、収納が少ない住まいは多く、物が片付かない根本的な原因となっています。

また最近のキッチンの間取り設計で、圧倒的に増えたのが、オープンスタイルのキッチン。料理中にもコミュニケーションがとりやすかったり、部屋が広く見えたりなどいいことずくめです。

しかし、このオープンスタイルのキッチンについているキッチンカウンターは高さが1m、幅40㎝程度と、ちょうどモノを置きやすい高さと大きさになっています

オープンキッチンだとカウンターにモノを置きがち

また動線的に帰宅して、まっすぐ部屋に入って、いったん立ち止まり脱ぎ着する、まさにその場所に設置されています。

そのため多くの人が、マスクやお財布、鍵や帽子や眼鏡など、ありとあらゆる身に着けていた小物をこのキッチンカウンターに置いてしまいます。

ちなみに設計する立場としては、このキッチンカウンターにマスクや小物など、モノを置くことは想定してつくっていません。

ダイニングテーブルにもモノを置きがち
また、キッチンカウンターにモノを置かなかったとしても、そのそばのダイニングテーブルにモノを置いてしまう方も多く存在します。

その結果、ダイニングテーブルの上には常にモノが散らかり、落ち着いて食事ができないなどの支障をきたします。

このキッチンカウンターやダイニングテーブルにモノを置いてしまう習慣はなかなか変えられないため、対処法としては「いかにきれいにモノを置くか(収納するか)?」に尽きます。

キッチンカウンター下に奥行きの薄いカウンター下収納を置く

例えば上の図のようにキッチンカウンター下に奥行きの浅いカウンター下収納を置く方法。

この収納は、奥行きが薄いため、消臭剤や文具など、ちょっとした小物を収納するのに役立つものです。そしてカウンター下収納の上には、100均やホームセンターなどで販売している収納ケースを家族の人数分用意。

お父さんはお父さんの収納ケース、お兄ちゃんはお兄ちゃんの収納ケースを置いておけば、家族それぞれ帰宅後、この収納ケースにポイとモノを入れれば、キッチンカウンターやダイニングテーブルが散らかり放題になることを避けられます。

ポイントとしては、カウンターの奥行きに合わせたカウンター下収納を選ぶこと。またカウンター下の有効高さを確認して、収納するものに合わせた収納ケースと収納の高さを計算すること。

これで収納ケースは入ったけれど、収納したいものが入らないというトラブルを避けられます。

原因2:ソファの上にバッグやランドセル、上着を置き、物置状態に!

ソファが物置状態問題

帰宅後、ソファの上にバッグやランドセル、コートなどの上着を置いてしまうという方は大変多く、リビング崩壊を形成するセンター的な位置を確立しています。

その結果、くつろぐはずのソファは、いつの間にか物置になり、ひどいときは洋服の山でソファが埋もれている場合も…。
この「ソファが物置状態問題」ですが、帰宅してからリビングまでの動線に、上着やカバンなどを収納する場所がないことが大きな原因になっています。

リビングに上着やカバンなどを持ち込まない対策

解決策としては、図のように玄関からリビングまでの動線上(廊下)に、ハンガーフックを取り付けて上着やカバンなどの収納スペースをつくることです。
そうすることで、リビングに上着やカバンなどを持ち込むことはなくなり、散らかりにくいリビングにすることができます。

リビングの壁にハンガーフックを取り付けて収納スペースをつくる
また、動線上に十分なスペースがない場合は、上の図のように、リビングの壁にハンガーフックを取り付けて収納スペースを設けても構いません。

原因3:子どものおもちゃがリビングに散らかっている

リビングの子どものおもちゃ散らかり問題

ちいさな子どものいる家庭では、おもちゃも悩みのタネ。

おもちゃがリビングに散らかっている家は大変多く、また細かいおもちゃピースをなくしたり踏んでしまったりと、散らかるだけでなく、イライラする原因にもなっています。

しかしこの「子どものおもちゃ問題」は、子どもが小さい間のみの期間限定の悩み。ですから簡易なおもちゃ専用収納をリビングのちょっとしたスペースに設置することで解決できます。

リビングにおもちゃを片付けるオープン棚を設置
そこで上の図のように、おもちゃを片付けるオープン棚(おもちゃ専用収納)をソファの後ろに設置しました。

おもちゃ専用収納があれば片付きやすいリビングになる
おもちゃ専用収納ができたことで片付きやすいリビングにすることができます。

デッドスペースになりやすいキッチンカウンター下やおもちゃ収納など、工夫次第でリビングに収納を増やすことができます。
リビング崩壊を防ぐためにも、収納を増やし片づけやすいリビングにトライしてみてください。

ちなみに、リビング崩壊は「狭い部屋でも快適に暮らすための家具配置のルール」(彩図社刊)でも触れています。興味がある方は、そちらもチェックしてみてください。

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