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家具のサイズはひと回り小さく、がいい理由。「部屋の面積ー通り道」で選んで

LDKは動線を考えて家具を配置すると散らからなくなる
リビングダイニングが片付かないと悩んでいる人は多いと思います。特に子どものいる家庭では散らかり放題になることも。

解決のカギは「動線(=通り道)」にアリ。このスペースを差し引いた面積で家具を置くようにすれば、動きづらく片付かない部屋が、片付く部屋に変わります。建築家のしかまのりこさんが、3Dを使って分かりやすく解説します。

置く家具は実際の部屋の広さではなく、動線を差し引いた面積で考える

合わせて11畳の標準的なリビングダイニング

部屋に家具を買うときに、まず考えることはその部屋の広さです。例えば上の図のように、間取り図に記載された「リビング6畳」とか「ダイニング5畳」などを、部屋の広さと考えます。

しかし、実際に家具を置くことができる部屋の広さは、この図面に記載された広さではありません。

部屋の中には目に見えない動線、つまり、人が部屋の中を移動するラインがあります。そして実際に家具を置くことができる部屋の広さとは、この動線を部屋から差し引いた広さということです。

この動線を差し引かないで家具を購入すると、部屋に対して家具が大きすぎるため、動きにくく部屋が狭く感じます。片付け作業に支障が出ます。

11畳のリビングダイニングから動線を差し引くと実質7.5畳の広さ

上の図は、この部屋の動線を矢印で示したものです。

キッチンからリビングやダイニングへはいる①の動線、リビングやダイニングから庭へ出る②の動線、そしてリビングやダイニングから2階へ上げる階段に向かう③の動線があります。

先ほどの間取り図では「リビング6畳」「ダイニング5畳」でしたが、実際に家具を置くことができる部屋の広さは、矢印の動線を差し引いた青枠で囲まれた「リビング4.5畳」「ダイニング3畳」になるということです。

 

部屋に動線を広めにとれば、動きやすく片付けもスムーズになる!

動線を差し引かない状態で家具を配置

例えば、この動線を差し引かない状態で家具を配置すると、上の図のようになります。

家具を置くことはできますが、部屋に対してダイニングテーブルが大きく、そのためリビングやダイニングから庭へ出る動線が狭く動きにくくなります。

また、動線が狭いことで、動きにくい部屋となり、モノを収納するなどの片付け動作がおっくうになりがちに。その結果、部屋が片付かない状態が慢性化してしまうことになります。

動線を差し引いて家具を配置

そこで、上の図のように、動線を差し引いた状態で、家具を配置してみました。

ダイニングテーブルは幅180㎝から160㎝とひと回り小さくなりますが、動線が広くなり、部屋が動きやすく、片付けやすい部屋になりました。また、部屋の中心が空くことで、部屋は広く見えます。

動線に沿って家具を置くことで、片付けがラクな部屋に生まれ変わる!

動線の空間がある9畳のリビングダイニングの間取り

また、動線として部屋に空間をつくれば、何かと片付けもしやすくなります。

上の図は、リビングダイニングが9畳の間取りです。ダイニングテーブルを壁に寄せ、図のように庭にも出やすく、また動きやすい動線をつくりました。

動線に沿って収納家具をレイアウト

そして、動線に沿って収納家具を上の図のようにレイアウト。これで自然な動きのなかでモノをしまうことができ、片付けやすい部屋になりました。

快適な暮らしには「もうひとつの動線」、空気の流れも重要!

話は変わりますが、実際の動線とは別に空気の流れもあります。「換気経路」と呼ばれ、人がいるリビングや寝室は計画的に換気ができるように、この換気経路に沿って設計されています。

空気の流れはもうひとつの動線といえる

この空気の流れは、二酸化炭素や料理などによる水蒸気、ニオイ、ウイルスなど、汚れた空気の換気をしてくれています。暮らす人や家の健康を保つうえで、とても大切な「もうひとつの動線」と言っていいでしょう。

冷暖房を効かせるために、給気口などは閉めて換気扇を止めてしまうと空気は汚れます。また、この空気の動線上に家具を置くと空気がよどんでしまいます。

給気口などを開け換気扇を回して換気を徹底し、常に新鮮空気の中で暮らすようにしましょう。

目には見えない動線を考えて家具配置することで、毎日の生活がもっと快適になります。ぜひ実践してみてください。

●教えてくれた人/しかまのりこさん
COLLINO一級建築士事務所主宰。一級建築士、300軒以上のリビング・寝室・子ども部屋の模様替えを行い、模様替えのスペシャリストとしてTVや雑誌でも活躍。近著『狭い部屋でも快適に暮らすための家具配置のルール』(彩図社刊)では、リビングが片付かない「リビング崩壊」について詳しく解説している
 

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