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ゼネコン・住宅メーカー・工務店、自宅の新築は、どこにお願いするのが正解?

保木間賃貸計画
家を新築するとき、まず悩むのが

「どこにお願いしようか?」

ではないでしょうか?



家を建ててくれる会社で、とりあえず思い浮かぶ建設会社は

竹中工務店や大成建設、鹿島建設、大林組などの
大手ゼネコン

ダイワハウス、パナホーム、セキスイハイム、ミサワホームなどのハウスメーカー

そのほか、街に看板が立っている地域ビルダー地元の工務店などですね。


ゼネコンさんは、ビルやマンションをつくるのが専門なので、個人住宅はあまり得意ではありません。
そもそも、住宅は儲けが少ないので、お願いしても数億円希望の大豪邸でないと請け負ってくれません。
そのほか、超お得意様企業の社長様のご自宅などを建てることはありますが、本当にまれです。
わたしも、実家の裏に、世界一の印刷会社様の大豪邸があり、そこは竹中工務店さんが建てていらっしゃいました。
家というよりは、商業施設というイメージで、かなり頑丈で、床は高級そうなじゅうたん敷き、
庭にプールがあり、なぜか、大きなカメが泳いでいた記憶が鮮明です(あのカメはどうなったのだろう…)



ハウスメーカーさんは、ダイワハウスやセキスイハイムなど、CMも多く流れているので知名度が高いですね。
なかでも、その多くを工場生産しているプレハブメーカーさんは、欠陥も少なく一番おすすめの建設会社です。
また熟練された設計者の腕前は、ピカイチで、動きやすい家事動線や主婦目線はもちろん、住まいの快適性を高める断熱性能の高い安全な住宅を提供してくれます。

下の表を見ても、プレハブメーカーがいかに、欠陥などの事故発生率が低いかが、お分かりになると思います。

 
工   法 事故発生率(外壁や屋根・バルコニーからの雨漏り、基礎のひび割れ・沈下・欠損など)
木造(軸組み工法) 0.159%
木造(2×4工法) 0.164%
プレハブ工法(鉄骨) 0.011%
鉄骨造 1.220%
鉄筋コンクリート造 0.717%

しかし、ダイワハウスやセキスイハイムなどのプレハブメーカーは、工事できる地域がまだまだ少なく、特に地方ではあまり定着していません。
そのため、日本全国におけるシェアは、2割程度にとどまっています。




では、日本の住宅を支える残りの8割は・・・地域ビルダー地元の工務店さんです。
日本の8割の住宅
を支えている誇り高き集団です。
日本は世界に比べて雨や地震が多く、住宅にとっては過酷な気候の中で、立派な住宅を建ててくれています!
地域ビルダーとは、木造工法を中心に、特定のエリアに特化して、年間数百棟~数千棟くらいの住宅を供給する建設会社です。
「ママが笑顔になるハウス」など、特定のコンセプトをもとに、独自の商品開発にも力を入れています。
工務店とは、木造軸組み(在来)工法を中心とした、地域密着の建設会社で、年間数棟~数十棟の住宅を建設しています。
一棟一棟、施主の希望をくみ取り、オーダーメイドの家づくりをしている職人集団の会社が多いです。
職人集団ですので、技術力はとても高い反面、デザイン性や間取りの工夫には、少し弱い一面があります。





つまり、家を新築する際には、よっぽどのお金持ちでない限り、

ハウスメーカーまたは地域ビルダー地元の工務店さんでお願いすることになります。

その際に、比較的都心に住んでいて、
最新の間取りや断熱性能などを求めるのであれば、お値段が高くても
ハウスメーカーさんを選ぶと、安心です。



そして地方に住んでいる方は地域ビルダー地元の工務店さんでお願いすることになります。

間取りの工夫など「特定のコンセプト」を重視する場合は
地域ビルダーさん
間取りやデザインはオーソドックスでも、高い技術力を重視する場合は地元の工務店さんを選ぶと無難です。


わたし個人的には、いまは都内に住んでいるのですが
将来隠居した時には、
山の見える地方に住んで、
地元の工務店さんにガッチガチの日本家屋を建ててもらうのが夢です。。


 
2021年05月22日 12:38