COLLINO一級建築士事務所

~間取りから模様替え・インテリアまで~女性一級建築士が、住まいをトータルでサポート!

  • 5
  • 9
  • 6

HOMEブログページ ≫ 住まいのトラブル ≫

ブログページ

もしマイホームが欠陥住宅だったら…いざという時に知っておきたい「保険制度」

♦欠陥住宅の現状


やっと買った、念願のマイホーム。

新築であれ、中古であれ、リノベ住宅であれ、マイホームというのは大きな買い物ですから、欠陥住宅には出会いたくないものですよね。

しかし一方で、住宅紛争機関によせられた住宅相談は、2018年度は4万件を超え、年々増加の一途をたどっています。

相談件数の推移2018
相談の内容は、雨漏り・変形・はがれなど、すでに住宅に不具合が発生しているものが6割を超えています。

では、実際にトラブルに遭ったら、どう対応したらよいのでしょうか?

 

♦「新築住宅」の欠陥(瑕疵)は、10年間補償されます


新築住宅を購入した場合、新築住宅を供給する販売者(事業者)は、構造部分と雨漏りに対する欠陥(瑕疵)について、10年間責任を負うことに住宅瑕疵担保履行法という法律が定めています。

また、その責任を確実に履行するため、「保険への加入」、または「保証金の供託」をするよう、法律で義務付けられています。

これにより、新築住宅は、引き渡しから10年以内の欠陥については、保険金や保証金で修理費用をカバーしてもらえます。
販売者(事業者)には住宅の建設や販売の際に、この保険にきちんと加入しているかどうかの説明等が義務付けられています。

 

♦中古住宅やリフォームは、「欠陥(瑕疵)の責任」が義務付けられていません


一方、注意しなくてはならないのが、中古住宅や、リノベ住宅です。

中古住宅では、売り主が個人である場合は、その6割の取引が欠陥(瑕疵)の責任を負わないことが多く、また売り主が不動産会社(宅建業者)の場合でも、欠陥の保証は一般的に「2年間」とされています。

保証期間

 

そのため、中古住宅を購入する際には、不具合や欠陥がないかを、きちんとチェックすることが重要になってきます。

「ホームインスペクション(住宅検査)」を依頼して、不具合や欠陥がないかを事前に確認するといった事例も増えてきていますが、この住宅検査で欠陥が完全に見つかるとは限りません。

そのほか、リフォーム工事については、リフォーム事業者との契約内容などの取り決めによって、リフォーム工事による欠陥があった場合の責任や保証が任意に決められています。

ただし、リフォーム工事による欠陥や不具合であることを明確にすることは難しく、欠陥の補修に対して新たな追加工事を請求されてしまうこともあるんです。

 

♦中古住宅やリフォーム工事の欠陥は、保険で解決できます!

このような、中古住宅やリフォーム時の欠陥やトラブルに対処するため、中古住宅では「既存住宅売買瑕疵(かし)保険」、リフォームの場合は「リフォーム瑕疵(かし)保険」という制度が創設されました。

中古住宅の売り主やリフォーム事業者が、これらの保険に加入していれば最長「5年間」、欠陥や補修等の費用が500万円から1000万円、保険でカバーされることになっています。

また保険の引受けにあたり、専門家による検査が実施されるため、住宅の品質が確認できるというメリットもあります。

しかし、「既存住宅売買瑕疵保険」、「リフォーム瑕疵保険」は法律で決められた義務ではなく任意の加入制度であるため、中古物件やリフォーム事業者を選ぶ際、これらの保険への加入の有無が重要なポイントになってきます。
またダイワハウスやミサワホーム、パナホームやセキスイハイム、トヨタホームなどは、型式住宅という大臣認定をとった住宅であり、工場生産の部材も多く雨漏りなどの重大な欠陥が置きにくいとされています。
そのため、多少高額でも、これらのハウスメーカを検討されるのも、あんしんな中古住宅購入の一つの方法です。

 

♦念願のマイホームに欠陥が見つかったら?

新築住宅は、お引き渡しから10年以内の欠陥については、住宅瑕疵担保履行法という法律による保険金でカバーしてもらえます。

しかし中古住宅やリフォームの場合は、必ずしも欠陥(瑕疵)の責任が約束されていませんので、「既存住宅売買瑕疵保険」、「リフォーム瑕疵保険」に加入した物件を選ぶと安心です。
 

また、万一の時に慌てないためにも、中古住宅購入やリフォームの際には、契約書の内容により保証の範囲を細かくチェックするとともに、保険加入の有無についても確認しましょう。

また、なるべく早い段階で専門家に相談することも大切です。

住宅リフォーム・紛争処理支援センター(公的機関)では、住まいに対する電話相談(すまいるダイアル0570‐016‐100)を無料で受け付けています。

もし、念願のマイホームに欠陥が見つかったら……公的機関に相談してみることも1つの手ですよ。

 

住まいるダイヤル - 公益財団法人 住宅リフォーム・紛争処理支援センター

一般社団法人 住宅瑕疵担保責任保険協会

既存住宅かし保険 

「中古住宅・リフォームトータルプラン」の策定について - 国土交通省

 

 

 

2021年09月16日 10:09

欠陥住宅が多いハウスメーカーって?

欠陥住宅って聞くと、とても怖くなりませんか?
家を買った人はもちろん、これから家を建てる人も、気になるところだと思います。
私自身、確認検査機関で働いていた時には
建築基準法の検査である確認検査や、品確法の検査である住宅性能評価の検査をたくさんやってきましたが、


「もう、これ、ほんと、やばいですね。」

という欠陥を見つけるのは、確率的には一律ではなくて、
その発見率は


ハウスメーカーによって異なるんです。

プレハブメーカーといわれているダイワハウスやセキスイハイム、ミサワホームなどでは
工場生産品が多く、現場組み立てが少ないため、致命的な欠陥はほとんどありません。
ちなみに、致命的な欠陥とは、「基礎や構造に関すること」と「雨漏り」です。
日本の欠陥住宅の約8割は、この基礎と雨漏りによるものです。
そして、基礎と雨漏りによる欠陥は、一度発生すると、補修しても補修しても、がん細胞のようにあちこちに広がっていきます。

軸組み工法や枠組み工法といわれる木造住宅メーカーなどで、大工さんや職人さんの手作りハウスは、
人が現場で作るものが多いため、工場生産よりは、少なからず問題が発生します。
しかし、木造が悪いといっているわけでは全くなくて、現場での手作り部分が多いため、欠陥が発生しやすいのです。

ちなみにH29年度の工法別にみる、雨漏りや基礎の沈下など、致命的な欠陥の事故発生状況は、以下の表のようになっています(*住宅瑕疵保険会社調べ)

 
工   法 事故発生率(外壁や屋根・バルコニーからの雨漏り、基礎のひび割れ・沈下・欠損など)
木造(軸組み工法) 0.159%
木造(2×4工法) 0.164%
プレハブ工法(鉄骨) 0.011%
鉄骨造 1.220%
鉄筋コンクリート造 0.717%


現場施工の鉄骨造は木造の約7倍、同じく現場施工の鉄筋コンクリート造は木造の約4倍、雨漏りなどの事故が発生していますね。
一方、工場生産の多いプレハブ工法の事故発生率は最も低く、木造の発生率の約1/14以下になっています。




COLLINO一級建築士事務所 構造合板の割れ
上の写真は、木造の壁の耐力を出す、構造用合板が欠けていますね。

COLLINO一級建築士事務所 構造金物の干渉
上の写真は、木造軸組み工法です。筋交い金物と柱頭金物がぶつかって、きちんと柱に取り付いていません。
これでは金物による本来の耐力が期待できません。


COLLINO一級建築士事務所 スリーブと主筋の干渉
上の写真は、べた基礎の欠陥です。スリーブと干渉して、鉄筋のかぶりがとれていません。
ちなみに基礎工事に関しては、すべての住宅で工場生産ではなく、現場施工のため、
欠陥が起きにくいプレハブメーカーさんでも、欠陥が発生しやすい部位です。


ほかにも、このビニール部分である防水シートが破れていることも、多くみられるものです。

また注文住宅よりも、建売住宅の方が欠陥が多いように思います。
やはり、施主の顔が浮かばないと、大工さんも気が緩んでしまうのかな?

そして欠陥住宅って、わざとできるものではないんです。
関西の方で事件になったような、最初から手を抜こうと思っている業者を、私は見たことはありません。


「ここの金物が、いま足りないから、あとでやろう」

と思っていて、忘れてしまう・・・ということが多いように思います。
だから、検査って大事なんですね。

でも、検査員も人間なので、やはり検査があいまいになることもあります。
そこで、お施主さんが立ち会うことが大切なんですね。
関係者の現場の空気が引き締まりますから。



ちょっと不安にさせてしまったかもしれませんが、
ほとんどの大工さんは、まじめに一生懸命、家をつくっています

でも、家を欠陥住宅から守りたい場合は、
現場任せにしないことが、一番大切だと感じます。

それから、個人的に思うのは、

現場がきれい・片付いている場合は、大工さんが几帳面な場合が多く、欠陥が少ないですね。

つまり、暇さえあれば、積極的に現場に通って、大工さんや現場監督とコミュニケーションをとって

そして基礎や構造体の検査、防水検査には必ず立ち会ってください。
工事が始まる前に、あらかじめ、「検査に立ち会いたい」との意向を営業や現場監督に伝えておけば、社内検査や法的検査の立ち合いは可能です。
ちなみに検査の時期は一般的に基礎検査⇨躯体(構造体)検査⇨防水検査⇨竣工(完成)検査の4回が基本です。
ハウスメーカーや工務店によっては、更に独自の検査をプラスしている場合もあります。
なので、基礎検査の時から、現場で立ち会って、よくわからなくても立ち会うこと(その場にいること)が大切です。
そして、現場の写真も、現場監督の許可をとって撮りましょう。
家の角を含めた4方向の写真をなるべく全体が映るようにひいて撮っておくとよいですよ。
アイフォンなどの携帯撮影でも画質が高いので、拡大して十分確認できます。
布基礎の場合は、型枠をした後に検査をすることが多いのですが、もし現場が布基礎の場合は型枠をする前に、現場に出かけて写真を撮ってください。
型枠をした後では、配筋が確認できないからです。

そのほか、建物はたってからも大切です。
マンションは5年、10年、15年と定期的に修繕するから安心ですが、戸建は自分で管理修繕しなくてはいけません。
車の点検と同じく、家も定期点検が必要ですので、買った工務店やハウスメーカーの定期点検は必ず受けてくださいね。
そして適宜修繕して、いつまでも家族で安心に住める快適な住まいを維持してください。










 
2021年04月22日 08:32

家を建てるなら、何月からが良いの?

家の着工時期

家の一生を左右する、建設時期



家の外装や内装にこだわる人は多いのに
家の新築時期にこだわっている人は、じつは多くありません。

それは、住宅メーカーさんや工務店さんが教えてくれないからです。

「いつから建て始めた方が良いですよ!」

なんて教えてしまうと、
その間までの期間は、誰も家を建ててくれなくなっちゃいますからね。。

でも、この家を建て始める時期は、
赤ちゃんがお母さんのおなかの中にいる時期と同じで、
その家の一生を決めてしまうことになります。


多くの人は、
ゴールデンウイークに住宅展示場に行き

魅力的なモデルルームに魅了され

年内、または来年の4月までに!との営業マンの言葉に押されて
家を購入してしまいます


しかし、ここでこだわってほしいのが

家の完成時期ではなく
家を建て始める時期です。


 

建設着工の多い時期は、雨の多い6月~10月
 


上のグラフは、国土交通省が発表した住宅着工件数を月別にグラフ化したものです

梅雨から台風やゲリラ豪雨の多い6月~10月が、住宅の建設着工が最も多く、
逆に、雨の少ない1月~3月は、少なくなっています

その理由は、「新学期」「新年度」「年内」に新居に住みたい人が多いため
完成時期の3月・9月や12月から逆算した着工時期になっているからです


 

建設初期は、母体の中と同じように大切な時期



ゴールデンウイークにハウスメーカーに行くと
早い人で、6月の梅雨の時期に基礎工事を迎えます
そして、梅雨明けが終わるころに、躯体工事(建物の柱や梁・構造用合板の取り付け)が始まります


つまり、骨組みの工事時期が、梅雨の時期にあたります
雨で、基礎のコンクリートは弱くなり、構造用合板は、完全に乾ききる前に、断熱材が入り内壁が貼られます


もちろん、ほとんどのハウスメーカーや工務店さんは
きちんと工事監理しているので
雨の時は、工事を中止したり延期していると思いますが

すべてがそうではありません


実際に、新築の住宅が、
雨に濡れた建材を乾かさないうちに工事したため
家の内壁がカビだらけになる被害が報告されています。


このように建設初期は、母体の中の赤ちゃんと似ています
母体が無理をすると赤ちゃんの一生に影響を与えるように
工事の開始時期に、構造材が雨に濡れると、家の一生に影響を与えてしまいます

 

住宅購入は、時間と時期に余裕をもって、計画的に



このように建設時期は、その家にとってはとても大切な時期になります
工事の着工は、雨の少ない1月~2月に行うと、構造体の不具合は減ります


住宅購入は、時間と時期に余裕をもって行うことが大切です





  にほんブログ村 インテリアブログ 模様替えへ
にほんブログ村
2020年04月27日 21:50

雨漏りしやすいのはどんな家?一級建築士が教える「住宅トラブルの多い家」とは!?

WEB雑誌「日刊Sumai」に掲載させていただいた「雨漏りしやすいのはどんな家?一級建築士が教える「住宅トラブルの多い家」とは!?についてのお話しです。

 

https://sumaiweb.jp/articles/38604 (日刊Sumai へジャンプします)

 

 

軒、って知っていますか?

 

窓や玄関の上にくっついている、

 

雨や日差しをよける、板のようなものです。

 

 

最近流行のデザイン住宅には

 

この、軒のないものが多いですよね。

 

 

中古住宅を、たくさん検査していると

 

この軒のない窓や、バルコニーあたりから

 

じめじめ、雨が侵入して

 

壁の中や室内が・・・それはもう、見たくない状況になっています

 

いつか、命にとどめをさす

 

 

「ガン細胞」

 

 

のようなものです

 

 

デザインを取るか?がん細胞のリスクを取るか?

 

 

慎重にご検討して、家を設計してもらってください

2017年05月25日 15:41

伝達ミスが原因!? 家を建てるときに「最も起こりやすい」トラブルとその対策法4つ

WEB雑誌「日刊Sumai」に掲載させていただいた「伝達ミスが原因!? 家を建てるときに「最も起こりやすい」トラブルとその対策法4つについてのお話しです。

 

https://sumaiweb.jp/articles/31991 (日刊Sumai へジャンプします)

 

 

せっかくのマイホーム

 

高いお金を支払うのですから

 

間違いなく

 

施工してもらいたいと思うのは、当然です

 

 

しかし、思ってもいなかった

 

ミス

 

も起こるのが、住宅工事です

 

 

その原因の一つが

 



伝達ミス

 

 

この初歩的だけれど、なくならないミスを減らせば

 

理想のマイホームに近づくはずですよ。。

 

2017年01月13日 15:15

もしマイホームが「欠陥住宅」だったら。。

WEB雑誌「日刊Sumai」に掲載させていただいた「もし我が家が欠陥住宅だったら・・・」についてのお話しです。

 

https://sumaiweb.jp/articles/14467 (日刊Sumai へジャンプします)

 

 

 

欠陥住宅・・・恐ろしいですよね。。

 

 

何としてでも、欠陥住宅だけは避けたいところですが、

 

もしもあたってしまった場合は・・・

 

 

「保険」

 

 

なにごとも、保険をかけることは大切ですね。。

2016年03月15日 13:28
全国の書店にて販売中!


ご購入はこちらから


モバイルサイト

しかまのりこ COLLINO一級建築士事務所スマホサイトQRコード

しかまのりこ COLLINO一級建築士事務所モバイルサイトへはこちらのQRコードからどうぞ!

COLLINO一級建築士事務所

東京都足立区小台1-21-1-302号
一級建築士事務所登録 第61052
営業時間
10:00~18:00
定休日
日・祝日

お問い合わせ

事務所概要