COLLINO一級建築士事務所

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欠陥住宅が多いハウスメーカーって?

欠陥住宅って聞くと、とても怖くなりませんか?
家を買った人はもちろん、これから家を建てる人も、気になるところだと思います。
私自身、確認検査機関で働いていた時には
建築基準法の検査である確認検査や、品確法の検査である住宅性能評価の検査をたくさんやってきましたが、


「もう、これ、ほんと、やばいですね。」

という欠陥を見つけるのは、確率的には一律ではなくて、
その発見率は


ハウスメーカーによって異なるんです。

プレハブメーカーといわれているダイワハウスやセキスイハイム、ミサワホームなどでは
工場生産品が多く、現場組み立てが少ないため、致命的な欠陥はほとんどありません。
ちなみに、致命的な欠陥とは、「基礎や構造に関すること」と「雨漏り」です。
日本の欠陥住宅の約8割は、この基礎と雨漏りによるものです。
そして、基礎と雨漏りによる欠陥は、一度発生すると、補修しても補修しても、がん細胞のようにあちこちに広がっていきます。

軸組み工法や枠組み工法といわれる木造メーカーなどで、大工さんや職人さんの手作りハウスは、
人が現場で作るものが多いため、工場生産よりは、少なからず問題が発生します。
しかし、木造が悪いといっているわけでは全くなくて、現場での手作り部分が多いため、欠陥が発生しやすいのです。

ちなみにH29年度の工法別にみる、雨漏りや基礎の沈下など、致命的な欠陥の事故発生状況は、以下の表のようになっています(*住宅瑕疵保険会社調べ)

 
工   法 事故発生率(外壁や屋根・バルコニーからの雨漏り、基礎のひび割れ・沈下・欠損など)
木造(軸組み工法) 0.159%
木造(2×4工法) 0.164%
プレハブ工法(鉄骨) 0.011%
鉄骨造 1.220%
鉄筋コンクリート造 0.717%


現場施工の鉄骨造は木造の約7倍、同じく現場施工の鉄筋コンクリート造は木造の約4倍、雨漏りなどの事故が発生していますね。
一方、工場生産の多いプレハブ工法の事故発生率は最も低く、木造の発生率の約1/14以下になっています。




COLLINO一級建築士事務所 構造合板の割れ
上の写真は、木造の壁の耐力を出す、構造用合板が欠けていますね。

COLLINO一級建築士事務所 構造金物の干渉
上の写真は、木造軸組み工法です。筋交いと柱頭金物がぶつかってきちんと柱に取り付いていません。
これでは金物による本来の耐力が期待できません。


COLLINO一級建築士事務所 スリーブと主筋の干渉
上の写真は、べた基礎の欠陥です。スリーブと干渉して、鉄筋のかぶりがとれていません。
ちなみに基礎工事に関しては、すべての住宅で工場生産ではなく、現場施工のため、
欠陥が起きにくいプレハブメーカーさんでも、欠陥が発生しやすい部位です。


ほかにも、このビニール部分である防水シートが破れていることも、多くみられるものです。

また注文住宅よりも、建売住宅の方が欠陥が多いように思います。
やはり、施主の顔が浮かばないと、大工さんも気が緩んでしまうのかな?

そして欠陥住宅って、わざとできるものではないんです。
関西の方で事件になったような、最初から手を抜こうと思っている業者を、私は見たことはありません。


「ここの金物が、いま足りないから、あとでやろう」

と思っていて、忘れてしまう・・・ということが多いように思います。
だから、検査って大事なんですね。

でも、確認検査員も人間なので、やはり検査があいまいになることもあります。
そこで、お施主さんが立ち会うことが大切なんですね。
関係者の現場の空気が引き締まりますから。



ちょっと不安にさせてしまったかもしれませんが、
ほとんどの大工さんは、まじめに一生懸命、家をつくっています

でも、家を欠陥住宅から守りたい場合は、
現場任せにしないことが、一番大切だと感じます。

それから、個人的に思うのは、

現場がきれい・片付いている場合は、大工さんが几帳面な場合が多く、欠陥が少ないですね。

つまり、暇さえあれば、積極的に現場に通って、大工さんや現場監督とコミュニケーションをとって

そして基礎や構造体の検査、防水検査には必ず立ち会ってください。
あらかじめ、現場監督に伝えておけば、法的検査の立ち合いは可能です。
また家の角を含めた4方向の写真をなるべく全体が映るようにひいて撮っておくと、後で何かあったときの証拠になるので、さらに安心ですね。
アイフォンなどの携帯撮影でも画質が高いので、拡大して十分確認できます。

そのほか、建物はたってからも大切です。
マンションは5年、10年、15年と定期的に修繕するから安心ですが、戸建は自分で管理修繕しなくてはいけません。
車の点検と同じく、家も定期点検が必要ですので、買った工務店やハウスメーカーの定期点検は必ず受けてくださいね。
そして適宜修繕して、いつまでも安心に住める快適な住まいを維持してください。










 
2021年04月22日 08:32
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