COLLINO一級建築士事務所

~間取りからインテリアまで~女性一級建築士が、住まいをトータルでサポート!

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こたつをリビング学習に!子どもの成長に合わせた配置のアイデア

家具の位置を変えてリビングとダイニングをオープンに!

「リビング学習をしている子どもは、東大へ行く子が多い」という特集を組んだ雑誌や書籍。書店で見かけた経験、あると思います。
実際、メリットを感じてマイホーム購入時に学習コーナーをリビングにつくる家庭も多いようです。

リビングに学習コーナーがない、というご家庭も安心を。家具の配置を工夫すれば、現状のLDKにつくることができます。

 

リビングダイニングのクローズ型の家具配置

モデル図を使って、説明していきましょう。こちらは、マンションや戸建に見られる、12畳程度のリビングダイニングをモデルケースにした家具の配置図です。

くつろぐためのリビング空間と、食事を楽しむダイニング空間がソファで区切られているため、それぞれの空間が落ち着いて過ごせるセミクローズ型になっています。

しかし、リビング空間とダイニング空間を区切らず、オープン型につながっているほうが、家具などの障害物が少なく、視野が開けて広く感じることができます。

そこで、リビングとダイニングがつながるように、ソファの配置を少し変えてみます。

 

ソファを90度左に回転させた家具配置

ソファを90度左に回転させ、2人がけソファと1人がけカウチの左右の位置を変えて、上の図のようにしてみました。

家具の配置を変えたことで、リビングダイニングがオープンにつながり、広く移動がスムーズになりました。視線が抜けますから、リビングの奥の壁に飾った絵も映えます。

広くなったスペースは、子どもの遊び場スペースになりますから、リビング学習が始まる前の、子どもが小さい時期にもおすすめです。

 

足元あたたか!こたつでリビング学習スペースを

学習コーナーづくりで、おすすめしたいのがこたつです。

筆者の家でも、学校から帰った娘たちは、リビングのこたつで、仲よく、宿題やら読書をしていました。リビング全体のエアコン暖房をつけられるより、こたつで冷気をしのいでくれる方が、光熱費は断然お安く、家計も助かります。

また頭寒足熱であるため、暖かい空気が天井にたまりやすいエアコン暖房より、こたつのほうが足元が温かいため、勉強もはかどったようです。

最近は、昭和の家庭でよく見られた床に座って入るタイプではなく、イスに座って入るハイタイプのこたつが人気になっています。これを使えば、インテリアの統一感も壊さず、限られたスペースに学習コーナーがつくれます。

 

こたつを置くスペース
 

モデル図をもとに、説明しましょう。まず、ダイニングテーブルをキッチンに平行な向きに移動します。そして、幅や高さにあったこたつテーブルを購入し、上の3Dの点線で囲まれた位置(ダイニングテーブルと壁の間)に並べるように置きます。

選ぶこたつは、ひとり用こたつ。イスに座るハイタイプのものです。ハイタイプのひとり用こたつは、一般的なダイニングテーブルと、ほぼ同じ高さや幅でつくられています。また、高さを調節できるものもあるので、お持ちのダイニングテーブルに合わせることが可能です。

 

ダイニングテーブルとこたつを並べて、学習コーナーを

ひとり用のこたつを置く

80㎝角(市販価格市販価格2~3万円)、高さ68㎝のこたつをダイニングテーブルに並べて置いてみました。

こたつには、ダイニングで使用していた、高さの変えられる子どもチェアを置きます。ダイニングにはベンチ式のダイニングチェアを置くと、詰めて3~4人座れるので、子どもの友達が遊びに来たときも対応できます。

 

こたつを置いても狭くならない置き方

こちらは、モデル図を3D化したもの。こたつを置いても、リビングダイニングはそれほど狭くはなりません。背後のキッチンカウンター下収納に、文具などを収納すると、取り出しやすく、また片づけやすく便利です。

 

リビング学習を卒業したら、PCや読書のスペースに

子どもが、受験を見据え自分の部屋にこもって勉強するようになったら、リビング学習スペースは不要になります。

リビング学習スペースはなくしてしまってもよいですが、パソコンをしたり読書をするスペースとして残すのも、ひとつの方法です。


子どもが成長したら、ソファの位置を変えてもいい

その場合、リビングとダイニングをソファで区切る「セミクローズ型」家具配置に戻すことで、リビングもダイニングともに落ち着いた空間にすることができます。



いかがでしたか?
これから、冬本番を迎えます。
大掃除に合わせて、小さな子どもにも安全で、リビング学習にも最適な家具の配置に、トライしてみてはいかがでしょうか。

2021年12月15日 20:11

間取りで解説!今あるリビングダイニングに、快適なテレワークスペースをつくる

長期化するコロナ禍の生活により、自宅でテレワークする人が増えています。
しかし、いまの住まいは「テレワーク」を想定して間取りを設計されたものは少なく
結果として、リビングや寝室など、いまある間取りにテレワークスペースを設置する必要が出てきます。
では、どのようにすれば快適なテレワークスペースがつくれるのでしょうか?
今回は、いまあるリビングダイニングに快適なテレワークスペースをつくるポイントについてお話いたします。


テレワークスペースをつくるポイントは、動線・空間分け・収納の3つ
 

テレワークスペースなど、新たな機能をリビングに追加する場合、押さえるべきポイントは3つあります。
それは、動線・空間分け・収納。

つまり、動線を意識して、機能ごとに空間分けをして、それぞれの空間に収納をつくることです。

では、どのようにポイントをおさえていくといいのか?実際の事例で解説してきます。

 

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上の間取り図は3LDKマンションの15畳のLD。相談依頼者の家族構成は、共働きのご夫婦と小学校2年生の娘。

間取り図に青の矢印で表したものが、人が動く「動線」です。そして点線で分けているのが、リビングやダイニング空間などの「空間分け」です。

リビングには、大きめのファミリークローゼットがあり、またダイニングにはデッドスペースを生かしたダイニング収納も設置されています。

そのほかにも、チェストやTVボードなど、空間ごとに「収納」が設置されていることで、ものがほかの空間に散らかりにくく、片づけやすい部屋になっています。

この間取りの場合、空間分けをしたふたつの空間のうち、比較的スペースに余裕のあるダイニング空間に、テレワークスペースをつくるのがベスト。では、ダイニングテーブルの位置別に、3つのパターンを解説していきましょう。
 

CASE1.ダイニングテーブルを中心に置いた場合は、動線上の壁際に!
 

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空間分けしたダイニング空間の広さは、約8畳です。
この限られたダイニング空間の中にあらたにテレワークスペースをつくる場合、キーとなるのがダイニングテーブル。
ダイニングテーブルは、その大きさから、ダイニング空間でもっとも場所をとるからです。

そのため、ダイニングテーブルの位置をはじめに決めてから、余った場所にテレワークスペースをつくると、無理のない空間設計ができます。

まず、ダイニングテーブルをダイニング空間の中心に置いてみましょう。
ダイニング空間の中心に、ダイニングテーブルを置いた場合、テーブルの周りに上図のような動線ができます

 

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その動線上にテレワークスペースをつくりました。


 

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そして、テレワークスペースには、上図のように、必ずテレワーク専用の収納をつくります。
そうすれば、ダイニングテーブルなどのそのほかの空間に、テレワーク関連のものが散らばらず、片づけやすい部屋になります。

またパソコンでの作業なら、テーブルの奥行きは45㎝ほどでも足りますが、テーブルライトや書類を置くなどの作業となると、テーブルの奥行きは50㎝以上必要になります。

テーブルの幅は、ひとりで使用するなら幅100㎝もあれば十分です。もし、ふたりで使用するなら、テーブルの幅は160~200㎝程度必要になります。

 

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上図は、ふたりでテレワーク(またはリビング学習)できるように、幅200×奥行50㎝の大き目のテレワークテーブルを置いた様子です。


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横幅が2mあるので、ゆったり。作業がはかどります。

ダイニングへの動線はそのままに、快適なテレワークスペースが生まれました。



CASE2.ダイニングテーブルを窓際に置くと、2か所つくることが可能


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窓際にダイニングテーブルを置いた場合は、テーブルに平行に、壁側とソファ側に2本の動線ができます。

 

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上図は、この動線上にテレワークスペースをつくったケース。

機能的なテレワークスペースがふたつ生まれました。ダイニングチェアとテレワークチェアはそれぞれ置いていますが、兼用してもかまいません。

 

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つまり、テレワークするときは、上図のようにテレワークチェアとして使います。

 

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そして、食事をするときは、上図のようにダイニングチェアとして使います。
そうすることで、ものが増えすぎず、また機能的で動きやすいテレワークスペースになります。

 

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余計なものがないスッキリしたテレワークスペースになります。

 

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この配置で気をつけなくてはいけないことがひとつあります。

それは、ソファに沿ってテレワーク用のテーブルを配置する場合、テーブルの高さがソファの背の高さを越えないこと。ソファの背よりテーブルが高いと、テーブルに置いたものが、ソファへと転がってしまうからです。

通常のソファであれば心配はいりませんが、ローソファなどのタイプの場合は注意が必要です。

 

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それぞれが広々として、使いやすいテレワークスペースに。

テーブルの奥行きを50㎝とっておくと、リビング学習のスペースとしても使いやすくなります。
 

CASE3.ダイニングテーブルを壁際つければ、L字型ワークスペースができる

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壁際にダイニングテーブルを置いた場合は、L字型の動線ができます。

 

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この動線に沿って上図のように窓際に、L字型のテレワークスペースをつくることができます。

 

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窓際にテレワークスペースをつくるメリットは、テーブル作業面に自然光を採り入れられる点です。

 

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専用の収納は、デスクワゴンを使うか、またはコーナー部分に置くと、足元のジャマになりません。

空間が分かれ、また動線がスッキリしているので、広くて使いやすいです。

 

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窓からの自然光が、心地よい家具配置です。
 

いかがでしたか?
動線・空間分け・収納の3つを念頭に置けば、今の間取りにも機能的で使いやすいテレワークスペースがつくれます。
「狭い部屋でも快適に暮らすための家具配置のルール」(彩図社)でも詳しくご紹介しておりますので、よろしければそちらも参考にしてみてください。

2021年09月10日 20:31

予算4万円でリビングダイニングにリビング学習をつくる!

今年も早いもので、もうすぐゴールデンウイークがやってきますね。
在宅ワークやオンライン授業が増え、家族がリビングにいる時間が長くなりました。
また、小さいお子様のいるご家庭では、リビングでお着替えや勉強もさせれば、身支度や勉強を見守ることができて効率が良いですよね。
今回は、ニーズが増えたリビングをアップデートする「4万円でできる、手軽なリビングの模様替え方法」についてご紹介いたします。
 

・模様替えの概要

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上の図は、都内にお住まい30代ご夫婦共働き+小学2年生+保育園児、4人家族のお住まいです。
間取りはマンションに多い一般的な12畳リビングダイニングです。
共働きで家事の時間が少なく、散らかり放題になってしまい、くつろげないリビングダイニングがお悩みでした。



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上の図は、模様替え後のようすです。ソファやダイニングテーブルなど、すべての家具を買い替え行わず、模様替えを進めていきましょう。

家具の配置を行うとき、考えなくてはいけない、いくつかのポイントがあります。
そのポイントとは
  • 部屋のエアコンの位置や換気のための空気の流れを考える
  • くつろぐリビングダイニングゾーンや勉強などをするキッズコーナーなど、機能別に空間を分ける
  • 動きやすいスムーズな生活/家事/収納動線の確認
などです。
家具配置を行うときに、TVや照明の位置を気にする方は多いのですが、エアコンの位置や換気による空気の流れを気にする人はほぼいません。
また、ダイニングやリビング学習など、部屋の機能による空間分けを行っている方も、少数です。
しかし、目に見えない空気の流れやエアコンによる風などは、身体に影響を与えます。
また部屋の機能が入り乱れることで、モノも入り乱れ散らかりやすくなります。
では、どのようにして空気の流れや空間分けを考え、家具配置をしていけばよいのか?詳しく見ていきましょう。
 

・STEP1. エアコンや、換気の風の流れかたをイメージしてみよう

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上の図は、部屋の換気による空気の流れを矢印で表したものです。多くの住まいには、24時間換気扇という住宅設備が、洗面室や浴室についています。そして、壁についた給気口から外の空気を取り入れ、その空気は24時間換気扇に向かって矢印のように流れていきます。そのため、給気口のそばに、ペットのトイレやゲージなどを置くと、悪臭やペットの毛などが空気に乗って散らかりやすくなるので注意が必要です。またエアコンですが、暖房時の暖気は下に向かって、冷房時の寒気は天井と平行に噴き出すと、効率よく部屋が空調されます。そのため、エアコンの真下およびエアコンの正面3m以内には、デスクなどを置かないことが大切になります。
このように家具配置を考える際に、まず部屋のエアコンの位置と、24時間換気がついている住宅では、給気口の位置を確認しましょう。
目に見えない空気の流れを考えて家具配置することで、快適で健康的な部屋にすることが出来ます。
 

・STEP2. 機能によって、部屋を空間分けしてみよう

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つぎに、機能による部屋の空間分けを進めていきます。
紙とペンを用意して、大まかにリビングやキッズコーナーをどのあたりに配置するか?書いてみましょう。
例えば、こちらのご家族の場合は、上の図のように
・食事とくつろぎの機能を持つ、リビングダイニングゾーン
・着替えをしたり、子どもの衣類を収納する機能を持つ、衣類収納/着替えゾーン
・学習/通学用品を収納し、勉強や遊びの機能を持つキッズコーナー
の3つの空間に分けました。
空間を分けたことで、学習用品はキッズコーナーに、衣類は衣類収納/着替えゾーンに収納する場所ができ、モノの入り混じりを防ぐことが出来ます。モノの入り混じりを防ぐことで、モノが広い範囲で散らかりにくくなり、片づきやすい部屋へとなります。
 

・STEP3. リビングダイニングゾーンをつくってみよう

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部屋の空間分けができたら、つぎは各ゾーンをつくっていきます。
はじめに、一番大きい面積を必要とするリビングダイニングゾーンをつくっていきましょう。
上の図のように、ダイニングテーブルやソファの位置を、矢印で示したスムーズな動線を考えながら配置します。
このとき、TVの位置を一番に優先しがちですが、できるだけソファの配置を優先させます。
つまり、ソファ ⇨ TV ⇨ ダイニングテーブルの順に配置していきます。
結果としてTV配線が長くなってしまう場合は、配線ケーブルを長いものに買い替えて、邪魔にならないようにフックで巾木に固定します。配線ケーブルは、長いもので5mのものが市販されています。
 
 

・STEP4.  衣類収納/着替えゾーンをつくってみよう

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リビングダイニングゾーンが配置出来たら、つぎに、着替えをしたり、子どもの衣類を収納する機能を持つ、衣類収納/着替えゾーンをつくりましょう。
衣類収納/着替えゾーンは、すでに住まいに設置されているクロゼットなどのそばに配置すると、収納が1か所にまとまり、収納作業などの家事がラクになります。また着替えの時にあちこちに移動しなくて済むため、幼児でも、一人で身支度や着替えができるようになり、自立をサポートしてくれます。
となりあうキッズコーナーとのあいだには、オープン棚やローチェストを置いて、空間を分ける間仕切りをつくります。間仕切りにオープン棚を使えば、キッズコーナーからも使える収納にすることもできます。
間仕切りに使う収納は、ハンガーラックなど高さのあるものでも問題ありませんが、圧迫感が出てしまいます。収納による圧迫感を抑えたいときは、上の図のように、ローチェストなど高さを低いものにしましょう。
 
 

・STEP5.  勉強や遊びの機能を持つキッズコーナーをつくってみよう
 

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最後に、学習/通学用品を収納し、勉強や遊びの機能を持つキッズコーナーをつくりましょう。
キッズコーナーの学習デスクは、壁に向かって配置します。壁に向かえば、TV画面やその他の誘惑的な情報が少ないため、勉強に集中できます。
学習デスクの横にはランドセル置き場をつくり、ランドセルは必ずその場所に置く習慣をつけます。また、学習用品や通学用品は、引き出しユニットや、間仕切りとしている、オープン棚に収納しましょう。
 

・《 参考 》 模様替えにかかった費用 

 
今回の模様替えで、12畳リビングダイニングにリビングダイニングゾーンや衣類収納ゾーン、キッズコーナーなどをつくることができました。
かかった費用は合計 39,314円(税込み/記事記載時点の価格)でした。
 
(キッズコーナー)
  • 子どもチェア \2,999×2=¥5,998(IKEA)
  • デスク ¥10,990(楽天)
  • 引き出しユニット ¥1,999(IKEA)
(衣類収納/着替えゾーン)
  • オープン棚 ¥4,999(IKEA)
  • ローチェスト ¥8,280(楽天)
  • チェスト/カラーボックス上置収納ケース \100×6=¥600(セリア)
(リビングダイニングゾーン)
  • カラーボックス \1,212×4=¥4,848(ニトリ)
  • オープン棚/カラーボックス用インナーケース \100×16=¥1,600(セリア)
 
 
いかがでしたか?
模様替えの方法を知れば、市販の製品を使って手軽に自宅をアップグレードできます。
今回ご紹介した内容は、「狭い部屋でも快適に暮らすための家具配置のルール」(彩図社)でも詳しくご紹介しておりますので、よろしければそちらも参考にしてみてください。
 
 
 
2021年04月28日 21:21

模様替えのコツ!リビングダイニングに家具やラグ、観葉植物をどう置く?

テレワークなどで家で過ごす時間が多くなりそうです。
そこで、LDKをもっと快適な場所にしてみませんか?

家具の位置を変えて広く感じる部屋に。ラグや観葉植物、間接照明などで、殺風景な印象から行けてるインテリア空間に早変わり!

今回は、リビングダイニングをおしゃれにする模様替えを、6つのステップに分けてお伝えいたします。
 

1.手っ取り早く効果があるのは、家具の配置を変える模様替え


模様替えでいちばん手っ取り早く効果があるものが、「家具の配置変え」です。
コツとしては、リビングダイニングでは、ソファやダイニングテーブルの位置を、個室ではベッドや机の位置を、大胆に変えてみます。

もしTVを入れ替えた位置に、TVアンテナがない場合は、Wi-FiやDLNAをつかったTVの視聴方法も検討してください。

 

2.家具の配置を変え+ラグを敷くと、おしゃれ度アップ


さらに模様替えを楽しみたい場合は、床にラグを敷きます。

ラグを敷く場所は、ソファ前とダイニングテーブルの下が一般的です。色の選び方は、床が白系など明るい色であれば濃い色のラグを、反対に、床が濃い色の場合は白や黄色などの明るい色のラグを選ぶとよいでしょう。

ラグは、特に冬場足元の寒さ対策には有効ですが、ハウスダストの温床にもなるので、毎日の掃除機掛けは欠かせません。家族にアレルギーのある方がいる場合は、注意が必要です。

 

3.部屋がまだ殺風景な場合は観葉植物が効果的。でも置き方に注意を!


部屋がどことなく殺風景な場合は、観葉植物を置くだけでもインテリア性がアップします。
その観葉植物を選ぶ際の注意点は、高さになります。背が高い植物を選びたい場合は、すこし圧迫感が出るため、部屋の対角奥に置きましょう。部屋の奥行きが出て、圧迫感が避けられます。

背の低い植物は、スツールやサイドテーブルなどに載せて飾って。そのまま床に置く場合は、隣接する家具の高さに合わせましょう。

背の高い植物としてはウンベラータやオーガスタ、背の低いものとしては、サンスべリアやスパティフィラムが、育てやすくおすすめ。サンスベリアは、NASAの研究で空気清浄効果に長けた植物であることが分かっています。

 

4.夜の時間を楽しみたければ 間接照明も有効!


夜の部屋時間を楽しみたい場合は、間接照明も有効です。
間接照明といっても、フロアライトのようなしっかりした照明から、LEDライトチェーン(ヒモのような形状でコードが目立ちにくい照明)まで様々です。

電源コードが目立つと、部屋の雰囲気は壊れやすくなります。そのため、コードは目立たないようにコンセント近くに照明を置くなどの工夫をしてみましょう。

 

5.絵画やポスター、テキスタイルを飾ると部屋に個性が生まれる


画やポスターを飾ると、部屋はとてもおしゃれになります。
絵やポスターを飾る場所は、自由に自分の感性で見つけて、その壁にフックを取り付けて飾ります。
飾り方は、壁の面積が狭い場合は、比較的大きめの画を1枚飾り、壁が大きい場合は画を数枚組み合わせて飾ります。
賃貸など壁にフックを取り付けられない場合は、壁に立てかけて床においてもよいですね。

飾る画はポスターでもよいですが、例えば好きなテキスタイルを額縁に入れて飾ってもOKです。画を飾れば、部屋に個性が出て、とてもおしゃれな空間になります。
 

6.DIYが得意なら、アクセントクロスを貼るのも効果的


賃貸では難しいかと思いますが、市販の壁紙をアクセントクロスとして壁に貼るという方法も。少し上級になりますがDIYができる方は、挑戦するのもアリです。

アクセントクロスを貼る場所は、柱や梁で囲われた壁や、TVやソファなどの家具を置く壁が効果的です。あくまでも「アクセント」なので、部分的に壁の色を変えます。

選ぶ壁紙の色は、薄いグレーやイエロー・グリーン・ブルーが、どのような空間にもなじみやすく失敗も少ないです。

 

今回ご紹介した模様替えアイテムは、ネットショップやホームセンターなどで、簡単に購入できるものです。
掃除のついでに、自分でもできそうな模様替えからトライしてみてはいかがでしょうか?

2020年12月18日 23:05

団地サイズの2DKでも広々!テレワークもできる家具レイアウト

最近、流行りの団地リメイク、もうチェックしましたでしょうか?
住宅にお金をかけない、家賃を抑えた物件に住みたい・・・という考えが支持されてきていて、家賃の安い団地をリメイクして住む方が増えてきています。
しかし、団地は、家賃が安いというメリットの反面、その間取りと狭さから、家具のレイアウトが難しいというデメリットもあります。
今回は、団地の間取りに多い”2DK “を広く機能的に使う、家具レイアウトについてのお話です。
 
 
 

・LDKの始まりは2DK

 
日本の住宅の間取りは、狭い空間を効率的に配置して、無駄がなく機能的にできています。
その間取りの、最たるものがLDKです。
このLDK、今でこそ2LDKや3LDKなど、さまざまな間取りがありますが、
その始まりは、団地における2DKでした。
 
この2DKとは、洋室2つに、D(食事室またはダイニング)とK(台所またはキッチン)がついたものを表します。
また、2DKは住まいがコンパクトであるため、家賃が安いというメリットの反面
 
・収納が少ない
・キッチンとダイニングが分かれていないため、家具のレイアウトが難しい
・狭い
 
という、居住性のデメリットが生じます。
そこで、これらのデメリットに配慮した、家具レイアウトをご紹介したいと思います。
 
 
 

・家具レイアウト その1・・・DKにダイニングテーブルをレイアウト
 

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こちらは6.5畳の広さをもつDK間取りの様子です。
4畳と4.5畳の洋室が、扉を挟んで隣接していて、広さは40㎡程度の長屋形式の2DKになります。
 
この2DKに家具をレイアウトしていきます。
レイアウトする家具とサイズは、
 
ソファ・・・幅156cm、奥行76㎝、高さ75cm
TVボード・・・幅150㎝、奥行41.4cm、高さ48cm
TV・・・液晶50インチ
シェルフ・・・幅82cm、奥行42.5㎝、高さ120.5cm
スチール棚・・・幅60㎝、奥行40cm、高さ150cm
ダイニングテーブル・・・幅120㎝、奥行80cm、高さ64cm
ダイニングチェア・・・幅60㎝、奥行62cm、高さ84cm
収納付きセミダブルベッド・・・幅125㎝、奥行215cm、高さ70cm
円形ラグ φ150cm、高さ2.5cm
 と、少しゆったり目の家具になります。

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家具レイアウトで一般的なレイアウトは、図のように、DKにダイニングテーブルを設置することです。
キッチンでお料理して、そのまま、同じ空間でお食事ができます。
 
また、キッチンとダイニングを簡易的にわけ、収納をふやすために、
図のように、突っ張り間仕切りで空間を分け、スチール棚でキッチン収納をつくりました。
このことにより、キッチンとダイニングの動線が、明確に分かれます
 
突っ張り棚には、鏡をつけたり、バッグをかけたり、腕時計やアクセサリーなどを置いておけます。
スチール棚のキッチン収納は、棚の高さが自由に変えられるため、
収納ケースなどをセットし、食器や食品などを収納することができます。
 
家具レイアウトにより、キッチンとダイニング空間がわかれ、動きやすいお部屋になります。
また収納が増えたことで、片づきやすいDKになります。
 
 
 

・家具レイアウト その2・・・リビングにダイニングテーブルをレイアウト
 

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お食事をしながら、TVを見たい場合は、リビングにダイニングテーブルをレイアウトします。
こちらの間取りの場合、4.5畳の広い方のお部屋を、リビングとして使います。
リビングにはダイニングテーブルのほか、TV・ソファをレイアウトし、リビングダイニングとして使います。
 
そしてDKには、空間分けも兼ねて、幅120㎝・奥行き40㎝ほどのワークテーブル(パソコンテーブル)をレイアウトします。
このワークテーブルがあることで、お仕事や家事をしたり、急いでいるときなどは、ここで簡単に軽食を食べることもできます。
 
 
 

・家具レイアウト その3・・・リビングとDKをつなげて広く使う
 

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お部屋を広く見せたい場合は、リビングとDKの扉を開け放して、1部屋として使います。
こちらの間取りの場合、DKとつながる4畳の洋室を、リビングとして使い、はずせるようであれば
お部屋の扉を外し、クロゼットなどにしまっておきます。
 
光熱費は少しだけUPしますが、お部屋は図のように、とても広く使えます。
 
 
 
いかがでしたか?
 
2DKの家具レイアウトで大切なことは、ダイニングとキッチンを分けることです。
そうすれば、家具のレイアウトが簡単になり、また収納も増やすことができます。
今回プランに使った、突っ張り間仕切りや、スチール棚などはホームセンターやネットショップなどでも簡単に購入できますので、2DKでの生活を考えている方は、参考にしてみてください。
 
(しかまのりこ)
 
2020年10月12日 22:06

カーテン選びは部屋の模様替えのカギ。ぴったりの色の見つけ方

お部屋のイメージを左右するものは何だと思いますか?
ソファ、チェスト、ダイニングテーブル、ラグ・・・
これらの家具は、その大きさから、確かにお部屋のイメージを決定するものではあります。
しかし、これらの家具以上に、お部屋のイメージを決定づけるものがあります。
 
それは、カーテンです。
カーテンの色により、お部屋のイメージはかなり変わってきます。
今回は、カーテンの色選びで変わる、お部屋のイメージについてご説明いたします。
 
 

・カーテンの色その1・・・モノトーン

 
白系のカーテンは汚れが目立つため、小さいお子様がいるご家庭では敬遠されがちです。
しかし、白系はお部屋が広く、明るく見えるという効果があります。
そのため、狭いお部屋を広く見せたり、明るく見せたい場合にはお勧めの色です。
 
応接室やホテルやレストランなどで使われる場合が多いのが、この黒系などの濃いカーテンになります。
お部屋は少し暗くなりますが、重厚感とともに高級感を与えます。
しかし、お部屋は圧迫感が出て狭く感じるため、広くないお部屋には向いていません。
 
 

・カーテンの色その2・・・寒色系

 
グレーのカーテンは汚れが目立ちにくく、また黒系ほど圧迫感もないため、使われやすい無難で失敗の少ない色です。
しかし、無難なぶん個性にかけるため、
無地よりはチェックやストライプなどの柄があるほうが、おしゃれにまとまりお勧めです。
 
パープルのカーテンは、お部屋が個性的になり、気品のある空間になります。
また、クッションなどの小物は、ブルーなどの寒色系から黄色などの暖色系まで合わせやすく、小物によってお部屋のイメージを変えることもできます。
 
ブルーのカーテンは、床の色合いが明るい場合はもちろん、色合いが暗い場合にもうまくマッチします。
また、フローリングや木製家具の木目などとも相性が良く、クールで若々しい印象を与えます。
しかし寒々しくもなるので、特に冬は黄色やオレンジなどのクッションを置いて、暖かさをプラスしましょう。
 
 

・カーテンの色その3・・・暖色系

 
赤色のカーテンは、お部屋に、暖かく活発な印象を与えてくれます。
またブルーのカーテンと同じく、床の色合いが明るい場合はもちろん、暗い場合もうまくマッチします。
しかし、飽きやすい色でもあるので、彩度や明度の高いものや、大柄なものは避けるなど慎重に検討しましょう。
 
グリーンのカーテンは、和室から洋室と幅広くマッチする色で、失敗の少ない色の一つです。
また木目や観葉植物などとも相性が良く、お部屋に落ち着いた印象を与えます。
 
イエローのカーテンは、濃い色や暗い色のお部屋を明るくしてくれます。
またイエローは中世貴族の色としても使われた高貴な色でもあり、ゴールドや黒、ブルーのクッションや小物と合わせると、高級感が演出できます。
 
オレンジは、ビタミンカラーともいわれ、元気を与えてくれます。
仕事が忙しかったり、人間関係により心が暗くなりがちな人は、カーテンをオレンジに変えてみてはいかがでしょうか。

 

 ・カーテンの色その4・・・アースカラー
 

ブラウンは、高級感もあり汚れも目立たないため、大変人気な色です。
しかし、紫外線などで色があせてくると、安っぽい印象を与えてしまいます。
そのため、カーテンには裏地をつけ、西日の当たる窓は避けるなどの注意が必要です。
 
ベージュのカーテンはどのような空間にも似合い、またお部屋も広く見える最も失敗の少ない色です。
しかし、カーテンの生地によっては個性がなく、また安っぽく見えてしまいます。
そのため、ベージュのカーテンを選ぶ際には、柄や生地にこだわるなどの配慮が必要です。
 
 

・カーテンの色その5・・・柄物カーテン

 
柄物のカーテンを選ぶときは、あまり大柄なものは避けた方が無難です。
その理由として、カーテン生地のつなぎ目で柄がずれることが多く、また柄が目立ちすぎると、お部屋に落ち着きがなくなり、うるさく感じてしまいます。
柄物のカーテンを選ぶときは、大きすぎない柄を選び、また、生地の色は白~ベージュなど、シンプルな色を選びましょう。
 
 
いかがでしたか? 
カーテンの模様替えは、家具の買い替えなどと違い、比較的、手軽にできます。
在宅時間が増えた今年の秋は、
カーテンの模様替えで、気分転換を図ってみてください。
 
 
(しかまのりこ)
 
2020年09月30日 22:24

これからのLDKは「多機能&可変性」が成功のコツ!ステイホームを快適にするLDKレイアウト術

家族の在宅時間が増えた今、住まいは「暮らす場所」としてだけでなく、「働く場所」「学ぶ場所」としての役割も求められています。

個室を用意するのもいいけれど、家族の気配を感じながらそれぞれがLDKで快適に過ごすには?

そのポイントは、物が増えて散らかりがちなLDKをすっきり片付けやすく保つこと。
そして、限られた空間を「シーンに合わせて」使うこと。そんなLDKのレイアウトについてお話します。
 

いまLDKに求めるものは、機能性と可変性

ステイホーム期間を通じて、これからの暮らしに必要な家具やレイアウトを見直す人が多かったのではないでしょうか。

特にいま、「在宅勤務のスペース」を確保するニーズと、リビング学習への関心の高さから、LDKにデスクを備えたプランは定番となってきました。

そんな中、しかまさんのもとには「散らかり放題のLDKをなんとか片付けて、お部屋を広く使いたい!」というお悩みが届いています。

「部屋を片付けやすく、また無駄なく広く使えるように」と、ご提案したのは3つのパターン。

では、さっそくチェックしてみましょう。
 

【実例1】 壁面収納とダイニングソファですっきり

ダイニングテーブルがデスク代わりになり、子どもの勉強道具や、在宅ワークの資料や本があふれてしまった約11畳のLDKを例に、解決法を考えてみましょう。

部屋の圧迫感を抑えながら「収納力アップ」と「作業スペースの確保」を実現した例です。
 

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BEFORE

●悩み

  • ステイホーム中に物が増えてしまったため、収納が足りず、うまく片付かない
  • 定番サイズの家具を選んでいるのに、どこか圧迫感がある
  • リビング学習や在宅勤務のスペースを、ダイニングテーブルとは別の場所に用意したい
     

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AFTER

●解決策

  • ソファとダイニングの役割を1つでまかなえる「ダイニングソファ」を配置
  • 視界を遮る「食器棚」をカウンターに変更
  • 大型の「壁面収納」を備え、リビングの細々したものを魅せる&隠して収納
  • カウンターと並べて、奥行きのコンパクトな「デスク」を設置

 

ダイニングセットとソファ、2つの役割を兼ね備えた「ダイニングソファ」を選べば1つの空間でおさまります。
そして空いたスペースには、「作業用」に特化したデスクを置くことも可能に。

また、キッチンの目隠しに役立っていた「食器棚」は圧迫感があるため、背の低いカウンターに変更。
視界を遮るほどの大きな家具が減ると、部屋が広くみえます。

「収納力」の確保には、大型の壁面収納を設置。
キッチンと統一感のあるデザインを選べば、見た目も機能も大満足です。
 

【実例2】 「奥行き半分」のダイニングテーブルが便利!

転勤の都合などであまり家具を増やしたくない、部屋のスペースはなるべく空けておきたい、在宅勤務はあくまで一時的なもの、という場合もあります。

そんなLDKには「組み合わせ自在な家具を選ぶのがおすすめ」というしかまさん。

一般的なダイニングテーブルの半分ほどの、「奥行き40㎝」のテーブル2台を組み合わせたレイアウト例をご紹介します。

通常レイアウト

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約11畳のLDKにソファやテーブルなどがすっきりと配置されています。
テーブルは2台を向かい合わせに配置して、一般的なダイニングテーブルのように利用します。
家族がにぎやかに食事を楽しめる、普段づかいのレイアウトです。

 

カウンターレイアウト

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テーブル2台を横並びに配置すると、省スペースなカウンターテーブルに。
調理をしながら対面でおしゃべりをしたり、手軽に食事を楽しむ時にぴったりです。
また、広く空いた場所では子どもたちが遊んだり、ヨガなど軽い運動をするスペースにも使えます。

 

 

【実例3】 勉強&ワークスペースに早変わり

在宅勤務やリビング学習のために、おすすめなのが「L字型」のレイアウト。

専用のデスクを買い足さずに、レイアウトの工夫で対応できるなら無駄がありません。
 

L字型レイアウトの活躍シーン

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・在宅勤務で
パソコンを使用しながら、資料も置ける作業スペースもたっぷり確保。効率がアップします。
壁を背にすれば、オンライン会議の背景も気になりません。

・リビング学習で
低学年のうちは特に見守ることの多い家庭学習。
対面や横並びに座るより、子どもの手元が見やすく、声をかけやすい適度な距離を保てます。

 

もちろん、家族がそれぞれ1台ずつ好きな場所へ移動させて、集中して作業に取り組んでもいいですね。

シーンや間取りに合わせて、便利な場所で組み合わせてみましょう。


キッチンと統一感のある「リンクカウンター」に注目!

 

今回、LDKの快適性をぐっと高めるような、家具のサイズを見直し&レイアウトのコツについてお話しました。
リビング学習も、在宅勤務も「一時的なニーズ」と考えるなら、家具はコンパクトなものや汎用性の高いものを選び、使い道に余白を残しておくことがポイントになりそうです。

テーブル選びの際、キッチンまわりとの統一感にこだわるなら、国内大手のキッチン専業メーカー「クリナップ」のリンクカウンターに注目を。

 

「リンクカウンター」は、クリナップの最上級グレードキッチンCENTRO(セントロ)と素材が統一された、セラミックトップのカウンターテーブル。並べて配置するだけで、キッチンからそのまま繋がる造作テーブルのような一体感が生まれ、LDK空間をよりスタイリッシュに演出してくれます。

また40㎝のスリムな奥行きは、今回ご紹介したレイアウトにもぴったり。
ダイニングテーブルから、カウンターやL字型へと自在に組み替えながら、時には調理台、時にはデスクとして、無駄なく活躍するでしょう。

全国のクリナップショールームや、商品サイトでぜひチェックを。

 

クリナップ 「CENTRO」で、快適LDK空間をつくろう

Sponsored by クリナップ株式会社


 


 

 

2020年09月23日 22:39

週末できる!手軽なリビングの模様替えベスト4

 

自粛生活やテレワークにより、自宅にこもりがち。そんな人の気分転換には、リビングの模様替えがおすすめです。

失敗せずに、居心地よい部屋にしたいなら、家具のレイアウトが大切。
今回は、理想のリビングのつくり方で、とても手軽な4つの方法をご紹介いたします。
 

1.絵や観葉植物をプラスするだけでも、リフレッシュできる
 

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こちらは、9畳のリビングダイニング(以下、LD)の間取りの様子です。レイアウトしている家具のサイズは以下を想定。

  • ソファ…幅180㎝×奥行80㎝×高さ75㎝
  • リビングテーブル…幅135㎝×奥行75㎝×高さ40㎝
  • TVボード…幅153㎝×奥行45㎝×高さ34㎝
  • TV…液晶50インチ
  • チェスト…幅90㎝×奥行35㎝×高さ77㎝
  • ダイニングテーブル…幅150㎝×奥行90㎝×高さ67㎝
  • ダイニングチェア…幅48㎝×奥行55㎝×高さ79㎝

広くないLDに対して、少しゆったり目の家具を置いているイメージです。
 

模様替えで、いちばん簡単な方法は、絵や観葉植物などのインテリアを部屋にプラスすることです。
 

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アフター

整理ボックスが置いてあるチェストの上に絵や雑貨を飾ります。
またTVボードとチェストは隣接して置かないで、少し空間を開け、その空間に、観葉植物をプラスすると、さらに素敵に!

絵や観葉植物をインテリアとしてプラスするだけで、おしゃれな部屋に模様替えできます。


 

2.ダイニングテーブルの位置を変えて、無駄な動線をスッキリさせる

 

部屋の雰囲気を、さらに変えたい場合は、ダイニングテーブルの位置を変えてみるのもよい方法です。
 

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アフター

上図のように、ダイニングテーブルとチェストの位置を入れ替えてみます。

ダイニングテーブルは壁に付けることで、無駄な動線を省くこともできます。

またキッチンカウンター下にチェストを置くことで、デッドスペース(何にも使われていない空間)を収納空間として有効に使えます。
 

3.存在感のあるソファの位置を変えるとLDの印象が変わる

 

ソファは、その大きさから、リビングに置いて存在感の大きい家具です。
そこで、部屋の雰囲気を変えたい場合は、ソファの位置を変えてみるのも方法のひとつです。
 

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アフター

上図のように、TVとソファの位置を入れ替えてみます。
もしTVアンテナが、入れ替えた場所にない場合は、ゲーム機やDVDデッキを経由した、インターネット利用でのTV視聴方法を検討してみてください。
 

4.仕事しやすく、片付くように収納を増やす模様替えもおすすめ

 

片付かないリビングに悩んでいる人には、収納を増やす模様替え方法もおおすすめです。

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アフター

上図のように、キッチンカウンター下のデッドスペース(何にも使われていない空間)に、ニトリや無印良品で売られているような収納家具をプラスします。

ダイニングテーブルはソファに隣接してレイアウトし、リビングテーブルはサイドテーブルなどの小さなものに変えます。
また、チェストは邪魔にならないように、バルコニーへの動線上に配置します。
 

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ダイニング側に収納が増えたことで、散らかりやすいものの収納場所ができるようになります。

 

ソファでくつろいでいるときは、収納が背中にあるので目に入りません。

 



収納は増えましたが、LDの狭さは感じられません。リビングスペースもスッキリしました。

長期化する自粛生活の中、「おうち時間」を前向きに楽しむためにも、リビングの模様替えにトライして、スッキリ気分転換を図ってみてください。


 


 

2020年08月12日 23:25

ピアノ置き場困っていない?部屋が狭くならないピアノの置き方

ピアノの置き場所、困っていませんか?お子さんにピアノを習わせている家庭にとっては必須アイテムですが、リビングが窮屈になるのが悩みのタネ。

この問題、ダイニングソファにすれば解決できます。LDKにピアノを置いても、狭くならないその解決法を、ご紹介いたします。


狭く感じるのは、ピアノに1畳分のスペースが必要だから!

一般的なアップライトピアノのサイズは幅150㎝前後、奥行き60㎝前後あるので、約半畳ほどの面積が必要になります。
さらに、椅子や座って練習する空間をプラスすると、結果的に約1畳の広さが必要に。
例えば10畳のリビングダイニングであっても、ピアノを置くことで、その広さが9畳になってしまうのです。

完成時には広く感じたリビングダイニングが、ピアノを置いたらとても狭く感じる原因はこのためです。


 

限られた空間にピアノを置くには、引き算インテリアの発想が必要

家具の機能を兼用して、家具の数を減らすことを「引き算インテリア 」と言います。
狭い部屋など限られた空間に、ダイニングセット・ソファ・リビングテーブル・ピアノをレイアウトすると、部屋はとても窮屈で、動きにくくなります。
この場合、引き算インテリアで可能な限り家具を少なくすることがポイントです。
 

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こちらのお宅では、リビングダイニングが9畳という限られた空間に、ダイニングセットとソファ、リビングテーブル、収納のほか、ピアノを置いていました。

先ほど言いましたように、ピアノは約1畳の面積を必要とするので、この部屋は8畳の空間にダイニングセットとソファ、リビングテーブル、収納を置いていることになります。

 

8畳の空間に、これだけ多くの家具をレイアウトすると、部屋はとても狭くなります。
そのため、収納への動線はとても動きにくく、使いづらい収納になっていました。

さらにダイニングの椅子を後ろに引くスペースが狭くなっているため、立ち座りがしにくいというストレスも!

 

ほかにも、テレビボードやピアノ、収納がぎっちり隙間なく並んでいたため、視覚的にも、大変、窮屈な印象を与えています。
そこで、引き算インテリアで、可能な限り、家具を少なくしてレイアウトしてみました。

今回は、ソファとダイニングセットの機能を兼用した、1台2役のダイニングソファを使い、家具を引き算していきます。


ダイニングテーブルにソファを合わせるには、高さと硬さが重要
 

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上図は、引き算インテリア後の様子です。

ダイニングチェア、ソファとリビングテーブルを処分し、そのかわりにダイニングソファをプラスしました。
ダイニングテーブルは、引き続き、そのまま使っています。

 

ここで一つ大切なことがあります。それは、ダイニングソファの、座面の高さです。
食事がしやすい椅子の座面と、ダイニングテーブルの高さの関係は、座った状態で、その差が27㎝~30㎝です。

そのため、例えばダイニングテーブルの高さが70㎝の場合、ソファはその座面の高さが40㎝~43㎝のものを選ぶ必要があります。

 

こちらのテーブルは、高さが68㎝でしたので、ダイニングソファは、座面の高さが41㎝と少し高めのものを選びました。

ダイニングソファとテーブルの高さの差は図のように27㎝となり、ソファでも食事がしやすい状態をつくることができます。

また、ソファの沈み込みが多いと、身体が安定せず食事がしづらくなります。ですから、座面の沈み込みが少ないように、ソファの座面は硬めのものを選ぶことも大切です。

 

引き算インテリアによりスペースができたことにより、ぎっちり隙間なく並んでいたテレビボードやピアノ、収納はその配置を変えることができました。

 

ダイニングソファの活用で、狭かった収納への動線はスムーズになり、ダイニングスペースも広くなりました。

 

その結果、上図のように部屋全体に余白ができ、物理的にも視覚的にも部屋が広くなりました。

このように、引き算インテリアで家具の機能をまとめ、また家具の数を少なくすることで、限られた空間でも、狭さを感じずピアノをレイアウトすることができます。

家具のレイアウトを少し変えて、ピアノのある生活を楽しんでください。


 

2020年07月15日 00:52

イライラするのは住まいが原因!狭い賃貸でもできる・・・ストレスフリーな部屋づくりのポイント

 

インテリア/模様替えのお悩みで多い項目の一つに

 

「リビングがくつろげない」

「なにをするのもストレスフル」

 

というものがあります。

 

くつろぐためのリビングなのに、ストレスフルなんて悲しいですね。

 

でも、動線の整理と家具は位置を見直すことで、意外と簡単に、ストレスフルな間取りは変えることができます。

今回は、間取り相談によせられた事例をもとに「ストレスフリーで生活しやすい、快適部屋づくり」についてお話しいたします。
 

・人の動く「動線」の間違い

 
ご相談にいらした方は、30代女性、家族構成は、ご夫婦と1歳になる赤ちゃんがいらっしゃいます。
家の間取りは、LDK+洋室・寝室の2LDK賃貸マンションです。
 
「LDKでは、何をするにもストレスフル。ご飯を食べるのも、動くことも、赤ちゃんのお世話をするのも、イライラして疲れてしまう。何か良い方法はないか」というご相談でした。

 
ビフォー( 動線の間違い)_コピー

LDK間取り図を見てください。
 
人が動くラインを「動線」といいます。
この動線ですが、動線同士がぶつかったり、またはなにか障害物にぶつかると、当然ですが不便です。
イライラのもとですね。
こちらのLDKの動線を見てみましょう。
 
廊下からお部屋に入って、リビングへ移動する①の動線が、ソファーにぶつかっています。
つまり、このソファーをよけて、リビングへ入らないといけません。
 
また、リビングから寝室へ移動する②の動線ですが、テーブルやオットマンがあるため、寝室へは大変入りずらくなっています。
 
キッチンからリビングへ移動する③の動線ですが、この動線自体は問題ありません。
しかし、広くないキッチンに、リビングへ向かう①と③の2本の動線があることによって、キッチンを狭くしてしまいます。
 
 

・家具の間違い


家具の配置や寸法を間違えると、何をするにも不便で、イライラがたまります。
また、動きにくくいため身体を家具にぶつけたり、危険なこともあります。

 ビフォー(家具の配置の間違い)_コピー
 
LDK間取り図を見てください。
 
キッチンカウンターの背面に設置された①分別ストッカー(ごみ箱)ですが、キッチン台でのお料理で出たごみを、捨てるにはとても不便です。
また、ソファーとキッチンカウンターの間も、この分別ストッカーがあるため、狭くなっています。そのため、身体がソファーか分別ストッカーに、ぶつかりやすくなっています。
 
②でしめしたソファーとテーブルの関係も、大きな問題でした。
スペース的にダイニングテーブルが置けないため、ソファーにリビングテーブルでお食事をされていらっしゃいました。
しかし、ソファーの高さに対し、テーブルの高さが高かったため、お食事がしずらいという状況でした。
 
お食事のしやすい椅子座面とテーブルトップの高さの関係は、その差が27~30㎝です。
しかし、この数値は椅子が硬めの場合でして、ソファーの場合は座面の沈み込みが3~6㎝以上ありますので、数値は22~25㎝と変わってきます。
 
こちらのお宅では、ソファーの座面の高さは、座ってないときは38㎝。
一方、テーブルトップの高さは65㎝。
その差は 65㎝-38㎝=27㎝ ですが、
ソファーの沈み込みを考えると、その差は沈み込んだぶん増えます。
沈み込みを、約5㎝ とすると、ソファー座面とテーブルトップの差は
27㎝+5㎝=32㎝ となります。理想的な27~30㎝に比べ、テーブルが高いということがわかります。
テーブルが高いと、腕を上げて食事をすることになり、食事の度に、たいへん疲れやすくなるわけです。
 
③のスペースは、お父様がTVをみながら、赤ちゃんを遊ばせていらっしゃいました。
しかし幅2m×奥行1.2m程度しかなく、また、テーブルやベビーベッドがあるため、赤ちゃんにはケガのしやすい危険な環境でもあります。
 
 

・収納の間違い

 
収納家具の選択を間違えると、収納に面積ばかりとられて、思ったような収納量を確保できません。収納量が足りないと、物が片付かないばかりでなく、散らかっている状況はメンタルにストレスをうけます。


ビフォー(収納量の間違い)_コピー 
LDK間取り図を見てください。
 
キッチンワゴンやカラーボックスなどの収納家具を、きちんと壁に配して並べられていらっしゃいます。
しかし、どの収納も高さがないため、面積をしめているわりには、十分な収納量が確保できていない状況です。
 
 

まとめ:動線の整理と、家具の種類・配置を見直そう
 

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動線の整理と、家具の種類・配置を見直し、以上のような問題点を、改善してみました
 
①高さのあるキッチン収納棚やリビング収納を採用し、収納量を確保するとともに、こまごました家具を整理整頓
 
②家具を右側のみに配置し、スムーズな動線を確保
 
③家具の配置を変えたことにより、赤ちゃんのための広くて安全なスペースを確保
 
④キッチンカウンターはL字に配し、動きやすさを実現。また邪魔だった分別ストッカーは、キッチン台背面にあるキッチン収納棚の最下部に設置。
 
⑤テーブルの高さにあったソファーを選び、食事のしやすい環境を確保
 
収納ビフォー全体_コピー
ビフォー
収納アフター全体_コピー 
アフター 
 

いかがでしたか?
 
今の住まいに、何らかのストレスを感じているようであれば、
動線や、家具の種類・配置を見直してみてください。
きっと、ストレスフリーで快適なお部屋にすることができますよ。
 
(しかまのりこ)



 

2019年01月08日 22:06