COLLINO一級建築士事務所

~間取りから模様替え・インテリアまで~女性一級建築士が、住まいをトータルでサポート!

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光熱費のかからない間取りとは、肉まんのことです

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寒い冬になると、重くのしかかってくるものは・・・
たるんだおなかのぜい肉?ではなく

「光熱費」

ですよね。
とくに出費の多い子育て世代には痛いです

この光熱費、家を建てる場合には、何とか抑えるようにしたいものですよね。
そのポイントは、ずばり、断熱!
でも、断熱材って、おなかのぜい肉のように目に見えないので、なんかピンときませんよね。

そこで、断熱材を簡単に理解するには、「肉まん」をイメージして見てください
肉まんって、おいしい皮の中に、たっぷりお肉が入っていますよね。
レンジでチンすると、アッツあつのお肉で火傷しそうになりますよね。
あの皮の部分が、断熱材です。
つまり、レンジでチンで暖められた熱々のお肉が冷めないのは、皮という断熱材が熱を逃がさないからなのです。
そして、熱の逃げ場なく、お肉をまるごと全周おおっていることも大切なのですね。

断熱材や光熱費に関することはこちらの記事も参考にしてみてくださいね!

(Yahoo!news)

光熱費を減らす家づくりを。間取りの要注意ポイントと対策



 
2022年02月14日 16:37

梅雨のカビは、正しい窓の開け方&換気扇の使い方で退治

梅雨は、気分がジメジメするうえに、カビによる健康被害も生じます。

もちろん影響は住まいにも。玄関や収納・クローゼットは空気がこもり、カビやいやな臭いが発生。住宅そのものが傷むことだってあるのです。

そこで今回は、収納やクローゼットからカビを防ぐための換気にまつわる工夫を紹介。

「24時間換気扇はあるけれど、どうやって使うかわからない」「風通しをよくする窓の開け方を知りたい」という人は、ぜひ参考に。

またあわせて、一級建築士の立場から、梅雨に備えた間取りについてアドバイスをします。

 

1.知っておきたい、カビの繁殖条件

住宅にカビが発生、増える3大条件は、以下のとおりです。

・温度 20℃~30℃
・湿度 80%以上
・栄養 畳やじゅうたん、壁紙などの建材、ホコリ・フケ・髪の毛などの汚れやごみ

空気がこもりがちな梅雨の時期の室内は、湿気と温度が室外より高くなる傾向に。

しかし、こまめに換気し空気を動かすことで、カビの繁殖条件となる室内の湿度や温度を下げることができます。
 

この湿度や温度を下げるためのお部屋の換気方法には、おもに以下の方法があります。

・窓を2か所以上開けて、空気の流れを作る
・24時間換気扇や、トイレや浴室・キッチンなどの換気扇を回す

これらの方法を詳しく解説していきます。

 

2.換気の工夫・その1 窓を2か所以上開けて、空気の流れを作る
 

SUMAI記事梅雨のカビ換気1_コピー

窓を2か所以上開けて、図のように空気の流れを作り換気する方法は、最も簡単で誰にでもできる方法です。

窓の開き具合は少しでも、じつは空気は流れるもの。なお、換気の際には、防犯に気をつけましょう。

一般的に、南北または東西に窓を開けると風がとおりやすく、効率よく換気することができます。
 

3.換気の工夫・その2 24時間換気扇や、トイレ・キッチンなどの換気扇を回す

最近の住宅では、24時間換気という設備がトイレや洗面室・浴室についています。

この24時間換気は、その名前のとおり、部屋を一日24時間換気してくれる優れものです。

24時間換気を回せば、図のように、部屋のそれぞれの給気口から空気を取り入れ、効率よく部屋の換気を行えます。

ちなみにその換気量は、空気の流れ道にある部屋の空気が、約2時間ですべて入れ替わるほど。

SUMAI記事梅雨のカビ換気3_コピー


24時間換気がついていない古い住宅の場合、上図のようにトイレや浴室・キッチンなどの換気扇を使う方法があります。

その際、換気したい部屋の窓を開け、さらに換気扇を回す部屋の窓を閉め密室に近い状態にし、空気がうまく流れるようにして換気扇を回します。


SUMAI記事梅雨のカビ換気4_コピー


クローゼットや収納の換気も行いたい場合には、あらかじめ、図のようにクローゼットや収納にも窓や給気口を設置し、空気の入口を作ってあげることが大切です。

こうすることで、クローゼットや収納もしっかり換気され、カビの繁殖や悪臭を防ぎやすくなります。
 

4.間取りの工夫で、洗濯物も早く乾く

 

換気によるメリットは、カビの増殖や悪臭を抑えることばかりではありません。

空気の流れのよい間取りにすれば、梅雨の時期でも、早く洗濯物が乾くようになります

SUMAI記事梅雨のカビ換気5_コピー
図のように、空気の流れ道に物干し場を作れば、雨の日でも室内で洗濯物を乾かすことが可能になります。

また、ファミリークロゼットも空気の流れ道につくれば、こもった臭いの防止にも。



いかがでしたか?
家相で言われている鬼門は、北東の方向です。北東は日も当たらず、カビが発生しやすい条件がそろう場所。

昔は換気扇がなかったため、鬼門(北東)に水回りをつくらないことで、カビの増殖を少なくし、家人の健康を保とうとしていたのです。

現代の家づくりに置いて、換気のポイントは「南北または東西の窓」と「換気扇」にあり。

心地よい家づくりのために、ぜひ覚えておきましょう。
 

(しかまのりこ)

2019年07月20日 20:56

あと付けできて、劇的に暮らしやすくなる!お役立ち住宅設備ベスト3

毎日の生活で、住まいに関する不便や不満って、必ずありますよね。

不便や不満は多少ガマンするとしても、場合によっては火事など災害の危険性も。

今回は、コストもそれほどかからずあと付けできて、劇的に暮らしやすくなる住宅設備のベスト3をご紹介します。
 

1位 「自動照明」なら消し忘れなしで省エネにも!

人が近づくと作動する「人感センサー付き自動照明」は、玄関やトイレ、洗面室やクローゼットなど、照明を短時間点灯させる場所や、消し忘れが多い場所に適しています。

 

玄関など、ドアを開けると自動で照明がつくのは便利で安全ですし、トイレや洗面室など、その部屋に入っただけで照明がつくのは、とても快適です。

またスイッチも触らず衛生的で、照明の消し忘れもありません。LEDなので、光熱費も経済的です。

もちろん明暗センサーもついていますので、日中の明るいときに人を感知しても点灯しないため省エネです。

 

この自動照明には以下のように、4つのタイプがあります。

  1. 照明器具にセンサーが内蔵されたタイプ
  2. 照明スイッチにセンサーが内蔵されたタイプ
  3. 天井や壁にセンサーが別に設置されたタイプ
  4. 電球にセンサーが内蔵されたタイプ

人感センサーを壁や天井に設置するのは配線工事もありますから難しいですし、照明器具や照明スイッチの交換は、コスト的にもお手軽ではありません。

そこで活躍するのが電球にセンサーが内蔵されたタイプです。

このタイプは、照明器具の電球を交換するだけで、人感センサー付きの照明に早変わりします。

お値段もLEDタイプで1500円~3000円台と、普通のLEDランプと変わりません。

 

2位 「自動水栓」は節水できて衛生的

手を近づけるだけで、水や温水が出る「自動水栓」はとても便利です。

洗顔時や手を洗うときの無駄な水の出しっぱなしをなくし、蛇口の閉め忘れも防げます。

汚れた手で水栓を触ることもなくなりますので、細菌や汚れの付着も防げるため、たいへん衛生的です。

またお年寄りや小さいお子様など、手の力が弱い方の操作にも有効です。

 

この自動水栓には以下のように、2つのタイプがあります。

  • 水栓(蛇口)にセンサーが内蔵されたタイプ
  • 水栓(蛇口)にセンサーを取り付けるタイプ

水栓(蛇口)にセンサーが内蔵されたタイプのものは、美観も良く性能も良いのですが、水栓ごと交換する必要があるため、高額かつ専門の水道業者に依頼しなければいけません。

しかし、水栓(蛇口)にセンサーを取り付ける後付けタイプであれば、簡単に今お使いの水栓が、自動水栓に早変わりします。

洗面台やトイレ、キッチンや浴室など、水を出しっぱなしにしやすい水栓に検討する価値がありますね。

 

3位 トラッキング火災予防に!「タイトラキャップ」

テレビやビデオ・パソコン、また冷蔵庫・電子レンジなどの電化製品は、コンセントを差しっぱなしにしていますよね。

コンセントにほこりがたまるとトラッキング現象が起こり、火災が発生します。

トラッキング現象とは、差しっぱなしにしたコンセントにほこりが付着し、そこにわずかな電流が流れることにより、突然コンセントから発火する現象です。

発火したコンセントは、周りに引火物があればトラッキング火災を引き起こします。

 

この怖いトラッキング火災を防げるものとして有効なものが、「タイトラキャップ」です。

タイトラキャップをコンセントにかぶせるだけで、ほこりが入ってもショートしないようプラグを絶縁させるので、トラッキング火災を未然に防ぐことができます。

使い方は簡単で、タイトラキャップをコンセントに装着するだけです。このひと手間で、火災という不安から解放される優れものです。

 

いかがでしたか?

生活を便利にしたくても、リフォームまでは、予算の関係もあってなかなか踏み切れませんよね。

今日ご紹介した住宅設備なら、お手軽でコスパも最強です!

もうすぐお盆休み。この機会に、自宅を少し快適にしてみませんか。
 

(しかまのりこ)

 

【参考】

※ パナソニック(自動照明)

※ IDEX(自動水栓)

※ サンワサプライ(タイトラキャップ)

2018年07月26日 20:52

光熱費がかかりすぎる、雨漏りした…など、絶対に避けたい!失敗間取りのNGポイント4つ

自宅を計画する際に、一番最初に悩むのが間取りだと思います。
「広くて明るいリビングがほしい」「家事のしやすい間取りにしたい」・・・希望はつきないと思います。
しかし、家を建ててから、「失敗した!」「欠陥住宅では?」と後悔する住宅は、間取りが原因になっていることが多いのです。
今回は、筆者に寄せられる相談のなかで特に多い、「失敗間取り」についてのお話しです。
 

・光熱費がかかりすぎの間取り


間取りのミスで多いのが、「光熱費がかかりすぎる」間取りです。
吹き抜け、リビング内部の階段室、出窓、は、そこに空間/気積があるので、余計に光熱費がかかります。
「うちは高断熱だから、光熱費は、さほどかかりませんよ!」というメーカーの言葉を信じて、吹き抜けを造ったけれど、寒いし暑いしで困っているという声をよく聞きます。
また、モデルルームなどでよく見かける、階段室や廊下に面した「フリールーム」は、広々として憧れますが、空間を広く見せるためのものであって現実的ではありません。

日刊sumaiビフォー(フリールーム)間取り図1_コピー


間取り図1をご覧ください。
こちらはご相談に持ち込まれた間取り図です。リビングに流行りのスケルトン階段が配置されています。
1階LDKは19畳、階段室の気積は4畳、それに隣接して2階フリースペースが5.5畳と廊下2畳と空間はつながっています。
つまり1階LDK19畳を冷暖房するのに、実際には30.5畳の冷暖房を行っているということになります。11.5畳もの光熱費が余計にかかることになります。
 

・玄関ホールや廊下が広すぎる間取り
 

光熱費に続いて多いのが、「玄関ホールや廊下が広すぎる間取り」です。
玄関ホールは、ある程度の広さがないと、家自体がみすぼらしく見えます。
また廊下も、プライバシーの確保という点で、最低限は必要です。
しかし、間取りの取り方によって、玄関を広く見せ、また廊下の必要最低限は変えられます。

日刊sumai①ビフォーアフター( ホールが広い)_コピー
こちらの間取りは、間取り相談に持ち込まれたものです。
家の延べ床面積に比べ玄関ホールが大きいため、リビングが小さくなっていました。

そこで、全く同じ床面積で、間取りを変えてみました。
広すぎるホールが4.2畳から、ホール・廊下合わせて3畳になりました。
またホールを狭くしたぶん、リビングを広くし、配置も変えたためLDKは16.2畳から21.2畳と広くなり、
家族のちょっとしたワーキングスペース(家事や仕事、勉強・工作をする場)を作ることが出来ました。
 

・耐震的に問題のある間取り
 

家の耐震性は、構造計算上は筋交いや金物・壁量などによって決まってきます。
しかし、建物の形によっては、その構造計算に影響を与え、また想定外の地震力に対し耐力を失いやすくなります。
一般的には、上下階が全く同じ形の正方形や、短辺と長辺のさがあまりない長方形が地震には強く、凹凸のある間取りは力の偏心が起こりやすく、地震に弱いです。
・雨漏りしやすい間取り
雨漏りは、一度発生すると、がん細胞のように、その被害が建物に広がっていきます。大工事になる前に早めに止めることが、とても大切です。
雨漏りの原因場所として多いのが「トップライト(天窓)」「出窓」「バルコニー」です。
トップライトは、普通の窓に比べ3倍もの明るさを確保できるため、狭少住宅や隣地との空きがない住宅密集地には人気の窓ですが、本来は屋根であるべき場所に設置しているため、当然ですが雨漏りリスクが高くなります。
また、バルコニーは、壁との取り合い部分や、床の防水納まりなどのミスから雨漏りのリスクが発生します。
「トップライト(天窓)」「出窓」「バルコニー」を間取りに組み入れるときは、施工実績の豊富な工務店に施工してもらうことが大切です。
 
 
いかがでしたか?
住宅は、一生で一番高いお買い物であるだけでなく、家族を幸せに育み守るための住まいでもあります。
建ててから後悔のないように、間取りは熟慮を重ね、判断してくださいね。
 
(しかまのりこ)
 

2018年07月19日 16:24

「住宅展示場」ではどこを見ればいい?超カンタンで効果的な比較ポイント5つ

ハウスメーカーの自慢の商品が、住宅展示場にあるモデルハウスです。どのハウスメーカーも標準以上で豪華に造ってあるので、一瞬で魅了されてしまいますよね
でも、モデルハウスを比較するための確認するポイントをおさえておけば、冷静に自分にあったハウスメーカーを簡単に判断できます。
今回は、モデルハウスを比較するための、見るべきポイントについてのお話しです。
 
 

  • 標準仕様の部分と特別仕様(オプション)の部分を見よう!

住宅展示場のモデルハウスは、部屋の広さや間取りから、食器洗浄機や床暖房・太陽光発電などの設備まで、特別仕様(オプション)で造っているものがほとんどです。つまり、モデルハウスの仕様が、そのまま自宅の仕様になるわけではありません。モデルハウスのどこからどこまでが標準仕様なのか、聞いてみましょう。ハウスメーカーによっては、サッシが断熱性能の高い樹脂サッシや、断熱浴槽が標準仕様のところもあります。標準仕様で建てても、理想の家になるかはとても大事です。
 
  • モデルハウスの坪単価と、標準仕様の坪単価を聞こう!

標準仕様と特別仕様の違いは、住まいの満足度にも影響しますが、建築費用にも反映されてきます。
建築費用は、そのまま予算にも関係してきます。
建築費用を大まかにつかむためには、坪単価というものを使うとよいです。
「このモデルハウスの坪単価と、標準仕様の坪単価はどのくらいですか?」と聞いてみましょう。
その際、建物本体工事のみでなく、建築設備まで含めた坪単価を、聞いてみましょう。
 
例えば、モデルハウスの坪単価が150万円、標準仕様の坪単価が100万円で、
計画している自宅が40坪の場合、
 
自宅をこのモデルハウスと同じ仕様で建てるには
150万円×40坪=6,000万円
自宅を標準仕様で建てるには
100万円×40坪=4,000万円
 
この値段の差が大きいほど、標準仕様の住宅は、モデルハウスとは程遠いものとなってきます。
ざっくりとした計算ですが、イメージは付きやすいと思います。
 
  • モデルハウスの構造を聞こう!

モデルハウスが、RC造や鉄骨造、または木造かなどの構造は確認しておきます。構造の違いは、耐久性や居住性能にも影響してきますが、地震保険や火災保険料にも影響してきます。
一般的な木造は、火災保険料や地震保険料の割引が受けられません。そのため、火災保険などの保険料が木造と非木造(鉄筋コンクリート造または鉄骨造など)とでは、30年で100万円以上保険料が違ってくる場合があります。
もし木造を選びたい場合は、省令準耐火構造など、火災保険などの割引がされる構造を選びましょう。
 
  • 天井高を見よう!

意外と見落としがちですが、各ハウスメーカーによって標準天井高が違っています。
2400㎜から2600㎜が一般的ですが、特別仕様で3000㎜確保しているハウスメーカーもあります。天井高は開放感を生みますが、その分光熱費もかかります。また高い天井は、暖かい空気がたまりやすく、ファンなどで空気をまわす必要も出てきます。
天井高は好き嫌いによるところが大きいので、自分好みの天井高を見つけましょう。
 
  • 断熱材の厚さを見よう!

断熱材とは、壁や床や天井に入っているもので、家の中の温度を一定に保つことができる、すぐれた建築材料です。温度が保てるということで、光熱費の軽減にもなりますし、高血圧や心臓などの循環器系の疾患も防げるという報告もあります。断熱材がきちんと入っていれば、結露も防げ、アレルギー疾患の予防にもなります。
この断熱材ですが、ハウスメーカーによって厚みや種類が違っています。どの断熱材が良いかは、簡単には比べられませんが、最低でも「断熱性能等級4」という住宅性能評価を獲得しているものをお勧めいたします。
 
 
いかがでしたか?
 
GWは住宅展示場のイベントもおおく、おでかけするには良い時期ですね。
自宅を検討中の方は、今回お話ししたポイントを参考に、モデルハウス巡りを楽しんでください。
 
 
(しかまのりこ)

 

 

 

2018年04月28日 16:16

光熱費が年間8万円も削減!カビやダニも防げる「断熱住宅」のススメ

2月に入り、寒さもグッと本格的になりましたね。
こんなに寒い日は、暖房をがんがんたいて、ポッカポカのお部屋にしたいもの。
そこで気になるのが、光熱費。
でも、この光熱費、安くすませる方法があるんです。
 
今回は光熱費をおさえて、家計にも健康にも、地球にも優しい…断熱住宅のお話です。
 

・そもそも、断熱住宅って、なに?
 

H11年基準の木造住宅
みなさんはキャンプをしたことがありますか?
キャンプで使われるテントですが、
テントのなかは、夏は暑く、冬は寒いですよね。
なぜならテントは、薄い生地一枚でできているため、
外の気温の影響をもろに受けてしまうからなんです。
家も同じで、屋根や壁・床がテントの生地のように薄ければ、
熱が移動しやすく、外の気温のように暑くなったり寒くなったりします。
この熱の移動を防いでくれるものが「断熱材」です。
例えば寒い冬は、暖房で温めた室内の熱が、屋根や壁・窓から外へ逃げていきます。
また夏の日は、屋根や壁・窓から高温の熱が室内に入ってきます。
この熱が、室内から出たり入ったりするのを防ぐのが「断熱材」です。
そして、この断熱材を屋根(または天井)壁・床にいれ、
窓は断熱性能の高いガラスやサッシを使ったものが、断熱住宅
です。
 

・光熱費が60%も削減できた
 

電気代の比較一覧_コピー


では、断熱住宅にした場合、光熱費はどのくらい安くなるのでしょうか?

国土交通省の調べによると、昭和55年以前の断熱のない住宅では
年間13万3000円かかっていた電気代が、
現在の断熱基準(平成11年基準)では5万2000円となり、
年間の冷暖房電力消費量が60%も削減できています。
金額にすると年間8万1000円も違いが出てくるのですね。
 
また使用電力を削減できるということは、排出する二酸化炭素を減らせるということです。
地球の温暖化をふせぎ、環境にも優しく貢献できるのです。
 

・「断熱住宅」は、結露を防ぎ、カビやダニの繁殖も防ぐ「健康住宅」でもある

断熱住宅は、熱の移動を防ぐので、部屋ごとの温度差が小さく、体にも負担をかけません。
冬場、室温が高いリビングから寒いトイレに行った時などにおこりやすい
「ヒートショック」などの心配もいりません。
また熱の移動からおきる「結露」も防いでくれるので、家が傷むこともなく、
カビやダニによるアトピー性皮膚炎や喘息などのアレルギー疾患も防ぎ、
家族が健康に暮らすことができるのです。
 

・補助金や税の優遇制度を使って、さらにお得に!

最近の新築住宅では、半分が断熱住宅で建てられています。
しかし、全国の8割近くの戸建ては断熱がない、
または、ほとんど断熱されていない住宅です。
中古住宅を買って、リノベーションするときや、
古くなった自宅の耐震工事をするときには
ぜひ、断熱工事もプラスしてみてください。
断熱工事は、各自治体が行っている補助金や減税の対象になりますので、
賢く利用すると、さらにお得です。
 
 
いかがでしたか?
なにかと物価も高くなっている今日この頃、
光熱費をおさえた断熱住宅で、健康に快適に
そして地球にやさしく、暮らしたいですね。
 
(しかまのりこ)
 
国土交通省
http://www.meti.go.jp/committee/summary/0004688/doc/doc01_06.pdf
国税庁
http://www.nta.go.jp/taxanswer/shotoku/1219.htm
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2018年02月22日 16:05

住宅を傷め、喘息などの原因にも!「結露」を防いで、冬を乗り切る2つのポイント

冬になると窓にできる結露。子どもが字を書いたり絵を描いたりして、楽しんだりしますよね。

でもこの結露、放っておくと建物が傷み、カビやダニによるぜん息やアレルギーなどの健康被害をもたらすことも!

今回は、冬の風物詩(?)結露と、その対策ついてのお話しです。

 

■熱を完全にカットすれば、「結露」は防げる

結露はどうしてできるかご存知ですか?

コップに氷を入れた水を入れると、コップの外にたくさんの水滴が付きます。

これが結露です。

温かいものと冷たいものの温度差により、空気が抱えきれなくなった水分が結露となって現れるのです。

つまり温度差がなくなれば、結露はおきません。

 

たとえば、サーモスなどのマグボトルに、温かい飲み物や冷たい飲み物を入れても、結露はおきません。

それはボトルの中に真空層という、熱を逃がさない断熱層があるためです。

同じように、住宅もきちんと熱が逃げないように断熱すればよいのです。

 

天井・壁・床には断熱材を、お饅頭の皮であんこをくるむように、継ぎ目なく施工します。

窓は樹脂サッシ枠と断熱ペアガラスにし、厚めのカーテンをコの字に巻きます。

カーテンレールには、発砲スチロールなどをはめ込み、カーテン上部の隙間を埋めます。

熱が逃げないよう、徹底して断熱することが大切です。

 

■断熱材は、湿気を通さない工夫が大切!

結露防止に大切なのは、断熱をすることなのですが、その施工の仕方にも注意しなければいけません。

一般的に壁や天井に使われる断熱材はロックウールやグラスウールといった繊維系の断熱材です。

この断熱材は湿気を吸いやすい特徴があるため、湿気を吸わないように、あらかじめビニールでパックして販売されています。

しかし湿気を完全に断つためには、防湿フィルムというビニールフィルムを、もう一枚

断熱材の上から 重ねて施工すると、結露にはたいへん有効です。

 

■平成15年以前の住宅には、24時間換気の設置も有効

正しい断熱材の施工と防湿フィルムで、せっかく結露を防ごうとしても、窓を閉め切り、部屋の中を加湿すれば、あまり意味がありません。

天井や壁・床の、ありとあらゆる隙間から湿気は侵入していくからです。

しかし寒い冬は、窓を閉めて、お料理をしたり、水蒸気を発生する石油ストーブを炊きます。

またインフルエンザや風邪予防に加湿器も使うでしょう。

湿気を出さないようにすることはできませんよね。

 

そこで大切になってくるのが「24時間換気」です。

この24時間換気とは、名前の通り24時間365日一年中、換気扇を回して、家の中の空気を換気するシステムのことです。

このシステム、平成15年以降の建物には、法律により設置が義務付けられたのですが、それ以前の建物にはあまり設置されていません。

このシステムの素晴らしいところは、換気扇を回しておけば、2時間に1回、家の空気が入れ替わるように換気量が設計されているところです。

 

一酸化炭素やシックハウスはもちろん、湿気も追い出してくれる優れモノなんです。

しかも電気代は、一年中つけっぱなしでも年間1,200円~4,000円程度と安いんです。

でも「換気」聞くと、せっかく温めた暖気が逃げて行ってしまう、と損した気持ちになりませんか?

寒さが気になる場合は「熱交換型」の24時間換気があります。

この換気扇は、排出する室内の暖かい空気の熱をキャッチして、その熱で、外の寒い空気を温めて室内にとり入れる優れモノ。

イニシャルコストは少し高くなりますが、熱の損失が最小限にできますよ。  

 

 

 

いかがでしたか?

24時間換気は、サッシとトイレの換気扇を工夫すれば、意外と簡単に取り付けられます。

お近くの工務店に相談してみてください。

この冬は、家の断熱・換気性能を見直して、結露とおさらばしたいものですね。


(しかまのりこ)

 

2018年02月04日 23:09

寒い!でも閉めちゃダメ!健康を守り家の寿命を伸ばす「給気口」の正しい使い方

​​​​強い冬型の気圧配置が続く日本列島。

年末年始も真冬並みの寒さが予測されています。

寒さが厳しくなると、暖房が逃げてしまうようで、

つい閉めてしまいがちなのが、換気のための「給気口」。

でも、給気口を閉めてしまうといろいろと問題があること、ご存知でしょうか?

今回は、家の性能に大きく関わる給気口の正しい使い方と、

寒さを和らげる対策についてのお話です。

 

■「給気口」は、人と住宅の健康のために設置されている

最近の住宅は、工法にかかわらず「高断熱・高気密」の住宅が主流となってきています。

しかし断熱・気密性が高くなると、塗料や家具に含まれた化学物質や生活臭、

また水蒸気などの湿気が部屋にこもり、

「シックハウス症候群」やカビ・ダニによるアレルギーなど、

多くの健康被害と結露をおこします。

また石油ファンヒーターなどで暖房を行う場合は、

一酸化炭素などの有害物質も発生します。

そこで、換気を良くして健康被害や結露を予防するために設置されたのが

「24時間換気」と「給気口(排気口)」です。

 

名前の通り、24時間換気扇を回し続けることにより、

約2時間で部屋の空気がすべて入れ替わるように換気設計されています。

平成15年7月1日以降に確認済証が下りた新築住宅には、

この24時間換気システムの設置が法律で義務化されており、

給気口は「常時開けておくこと」とされています。

 

■給気口から逃げる熱は、窓から逃げる熱のわずか1/4だけ

人と住宅の健康のために設置されている給気口。

でも冬になると、換気のための給気口から、寒い外の空気が入ってきますよね。

せっかく暖めた暖房が、換気で逃げていく気がしませんか?

でも、換気で熱が逃げる割合は全体の約15%で、

窓から逃げる熱の割合(58%)の1/4程度です。

 

給気口を開けて換気しても、熱の損失は思ったよりも少なく、

実際の室温はあまり下がっていないのです。

給気口からの冷たい風のせいで体感温度(人が肌で感じる感覚的な温度)が下がり、

実際よりも寒く感じているだけなのです。

 

■各部屋の給気口は必ず開けて、寒さ対策には窓の断熱を!

また、給気口を閉めたまま24時間換気を作動し続けると、

室内が負圧になり、サッシや玄関などが開けにくいなどの問題がおきます。

入ってくる空気が少ないのに、換気扇は部屋の空気を吸い続けるので、

モーターにも過剰な負荷がかかります。

換気扇の状態をたとえて言うなら、

マックシェイクを一生懸命吸っている感じでしょうか? 疲れますよね。

 

このようなトラブルを防ぐためにも、給気口は必ず開けて、

24時間換気システムを正常に作動させてください。

室内の寒さ対策には、熱がもっとも逃げる窓の断熱を徹底してみることをオススメします。

 

簡単にできる方法としては、厚めの断熱カーテンを天井付近から床まで、

窓の大きさよりも大きめに取り付けると効果的です。


 

いかがでしたか?

寒い冬になると、給気口を閉めてしまうご家庭も多いと思います。

しかし給気口を閉めてしまうと、化学物質や湿気が室内から追い出されず、

深刻な健康被害を引き起こす可能性があります。

家族の健康のためにも、給気口は必ず開けたままにして、冬を過ごしてくださいね。


(しかまのりこ)

 

【参考】

※ 一般社団法人  日本建材・住宅設備産業協会

 

2018年01月09日 20:15

ハウスメーカーを客観的に比較して選ぶための方法(後編)

そろそろ家を建てたい、と思った場合、多くの方はまず住宅展示場に訪れるのではないでしょうか。

しかし、モデルハウスが多すぎてどのハウスメーカーにしたらよいのかわからない、と悩む人が多いのも事実。

そこで、前回はハウスメーカーの特徴や、モデルハウスの選び方についてお話ししました。

今回は、ハウスメーカーを客観的に比較して選ぶための方法についてお話しいたします。

 

■住まいを比較する物差し「住宅性能表示制度」を利用しよう!

マンションのモデルルームや戸建てのモデルハウスでよくあるのが「○○工法採用!」「○○特許取得!」などという言葉。

「よくわからないけれど、凄いのかな?」と思ってしまいますよね。

しかし、これらはあくまでも売る側からのメッセージであり、客観的な判断基準ではありません。

私たち建築士でも「なんだろう?」と思ってしまうものも少なくありません。

住宅商品には、こういった曖昧な表現が多く、性能が分かりにくいという声が多かったために、客観的に住宅の性能を比較する制度が求められてきました。

そこで誕生したのが平成12年にできた「住宅性能表示制度」です。

これは、住宅の性能をわかりやすく第三者が数字(等級)で表示するというものです。

 

例えば「地震にどれだけ強い家か?」を住宅性能表示制度で表示すると、

耐震等級1・・・建築基準法に規定された建物

耐震等級2・・・等級1で想定する地震の1.25倍に耐えられる建物

耐震等級3・・・等級1で想定する地震の1.5倍に耐えられる建物

となります。

ちなみに建築基準法に規定された建物とは、数十年に一度発生する震度5強程度の地震に対して、損傷しない、また、数百年に一度発生する震度6強から震度7程度の地震に対して、倒壊・崩壊しない建物です。

ですから、震度8程度の地震でも損傷しない家を希望するのであれば、耐震等級3を取得している家を選ぶという判断ができますね。

 

■住まいを比較する項目は火災や防犯など、新築の場合は10項目!

この制度での住宅性能に関しての比較項目は、地震に対しての強さや、火災に対する安全性、柱や土台などの耐久性や配管などの住宅設備のメンテナンスのしやすさなど、新築では10の項目で比較します。

 

注意しなければならないのは「性能評価の等級を取っているから普通の住宅より優秀」ではないという点です。

性能評価で「等級1」は、建築基準法と同等の意味なので、性能評価を取っていない住宅と性能面では同じということです。

モデルハウスを見学するときは、「性能評価をとっているかどうか」ということと「等級は2以上か?」ということを注意して見学しましょう。



 

いかがでしたか?

2回に分けてお届けした「ハウスメーカーの選び方」。

まとまった休みが取れるゴールデンウィークは、住宅選びを始める絶好のチャンスです。

住宅展示場に足を運ぶ際は、ハウスメーカーの構造や特徴、性能評価の等級などを意識しながらチッェクしてみてください。

理想の住宅が見つかるかもしれませんよ。
 

(しかまのりこ)

【参考】

一般財団法人 住宅性能評価・表示協会

2017年05月01日 18:01

GWは住宅展示場に行こう!プロが教えるハウスメーカーの選び方(前編)

ゴールデンウィークはどのように過ごす予定ですか?

家を建てたいと考えている方にとって、まとまった休みが取れるゴールデンウィークは、家づくりを勉強するチャンスです。

今回は、家づくりの勉強に欠かせない住宅展示場でのハウスメーカーの選び方についてお話しいたします。

 

■ハウスメーカーは大きく分けて3つのタイプがある

住宅展示場の規模には大小ありますが、平均して20棟程度のモデルハウスがあります。

1棟あたり1時間かけて見学したとしても、とても1日ではまわりきれません。

そこで最初に押さえておきたい項目が、その建物の構造です。

 

ハウスメーカーにはそれぞれ得意としている構造があり、大きく分けて、鉄骨系・コンクリート系・木造系(木質系)の3種類のタイプに分かれています。

それぞれの構造は、地震や火災、耐久性や可変性(間取りの変えやすさ)などにおいて、それぞれ細かな特徴や若干の違いはありますが、家の基本性能はほぼ同じです。

木造は火に弱い」「鉄骨系は寒い」などという概念は昔のものなので、感覚的に好きな構造タイプをあらかじめ選んでモデルハウスを見学しましょう。

 

■ずばり!大手ハウスメーカーの特徴は?

住宅展示場を1日かけて回っても、「どこもいいことばかり言うので、違いがわからない」と迷うことも多いと思います。

そこで住宅検査を行っている筆者が、検査を通じて感じた主要ハウスメーカーのおもな特徴をまとめてみました(敬称略)。

大和ハウス・・・鉄骨系住宅が主流。木造在来工法の商品もある。ZEVOシリーズでは外張り断熱を採用している。

セキスイハイム・・・鉄骨系住宅。「あったかハイム」で宣伝しているように、高断熱な建物に全館空調を採用しているのが特徴。

積水ハウス・・・鉄骨系・木造系、どちらも得意。インテリアの標準仕様が高く、住宅のバリエーションも多い。

パナホーム・・・鉄骨系住宅。都会の狭小な宅地に建てる多層階住宅が得意。

三井ホーム・・・木造系住宅ツーバイフォー工法(枠組み壁工法)を採用。デザインに存在感がある。

ミサワホーム・・・木造系木質パネル工法が主流。大容量収納「蔵」が特徴的。普遍的なデザインを志向している。

 

気になるハウスメーカーは見つかりましたか?

ほかにもたくさんのハウスメーカーがあるので、収納、断熱、省エネ、間取り、可変性(間取りの変えやすさ)など、なにが得意なのか、どこが特徴なのかを営業担当者に聞きながら、モデルハウスを見学しましょう。


 

いかがでしたか?

ハウスメーカーはたくさんあって、一見しただけでは違いや特徴がわかりにくいと思います。

しかし日本のハウスメーカーはとても優秀で、基本性能もほぼ同じなので、自分の好きな構造や特徴で選んでも、失敗することはまずありません。

それでも客観的にハウスメーカーを比較して選びたい場合は、基準となる物差しも存在します。

次回は、ハウスメーカーを客観的に比較し、選ぶ方法についてお話しいたします。

(しかまのりこ)

2017年04月30日 22:56
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