【マンション子育て世代必見】狭い間取りの家具選びポイント
都心で家を買うとなったら、皆さんは何を重視しますか?
予算、立地、流動性、子育て環境などを考えると、タワマン、マンションはとても魅力的ですよね。
では、家を買った後、家具を選ぶ際には何を重視しますか?
家を買うときはあまり意識しないのですが、タワマン、マンションは、窓が多くて家具を壁付できるスペースが少なかったり、そもそも間取りが狭かったりと、実は結構家具選びや家具レイアウトが難しいです。ただでさえ難しいのに、お子さまのリビング学習スペースをどうしよう、収納をどうしようなど、当事務所にご相談に来られるお客様が後を絶ちません。
そのような中、今回は狭い間取りではどのようなポイントに注意して家具を選べば良いのかを解説させて頂きます。
ポイント1.部屋の本当の広さを知る
部屋が狭く動きにくいなど、不快に感じる原因で最も多いものが、「部屋の広さより大きめの家具を選んでいる」ということです。なぜ大き目の家具を選んでしまうのか?それは動線のことを忘れているからです。例えばこちらのリビング6畳、ダイニング5畳の間取りですが、実際には、下の図のように、緑で書いた動線があります。つまりこの動線の部分には家具は置けませんから、実際に家具の置ける広さは4.5畳・3畳程度になってしまいます。このことを考えずに「リビング6畳、ダイニング5畳」とおもって家具を選んでしまうと、部屋に対して大きい家具を選択することになり、部屋が狭くなってしまうのです。動線のことを考えた小さい家具選定をすることで、部屋が動きやすく快適になります。
ポイント2.膨張色の家具を選ぶ
こちらの左の図のように、間取りが狭いのに、黒やブラウンなどの暗く濃い色の家具を選んでしまうと、部屋は余計に狭く感じてしまいます。なぜなら、黒やブラウンなどの暗く濃い色は、収縮色といって部屋が引き締まり収縮して見えてしまうからです。ホテルでは、高級感、重厚感を演出するため、全体的に引き締まるよう暗く濃い色をつかっていますよね。
一方、部屋が狭い間取りの場合は、こちら右図のように、白やベージュなどの明るい色の家具を選ぶようにしましょう。白やベージュなどの明るい色は膨張色といって、部屋が膨らんで見えるため狭い間取りでも、より広く見えるようになります。こちらの図はまったく同じ大きさの家具を置いているのですが、色が変わるだけでこのように印象が変わるのがお分かりでしょうか。
ポイント3.機能を兼用した家具を選ぶ
たとえばこちらの間取り、リビングダイニングは8畳で隣接するお部屋が4畳の間取りですが、間取りが悪いため、動線スペースが多くなっています。先ほどもお話ししましたが、動線部分には家具が置けないため、このリビングダイニングで実際に家具が置ける場所は左手の4.5畳のスペースになります。そのため、ご相談者もこちらの図のように4.5畳にスペースにダイニングテーブルやソファを配置されて「狭くて動きづらい」と悩まれておりました。
こういった間取りが悪い場合はダイニングにはダイニングテーブル、リビングにはソファといった一般的な家具選定は避け、この二つの機能を一緒にした「ダイニングソファ」という家具を選ぶことをお勧めいたします。「ダイニングソファ」はソファのようにくつろぐことはもちろん、ダイニングのように食事もすることができます。このように間取りが悪くて部屋が狭くなっている場合は、機能を兼用した家具を選んで家具の数を減らすことが大切です。
如何でしたか。タワマン含むマンションなど、狭い間取り向けの家具選びのポイントを解説させて頂きました。少しでもご参考になれば幸いです。
2023年07月30日 16:38