あなたの家、高く売れるかも!家の情報が全て登録できる「いえかるて」って何?
「人生で最も高価な買い物は家である」と、よく言いますよね。
家を買ったら貯金も終わり、後は安心してお金を使える……そんな気がしている人、いませんか?
しかし住宅は「買ってからが始まり」で、10年、20年と長持ちさせるために適切な点検・維持を行わなくてはなりません。
では、実際にどうしたらよいのでしょうか?
今回は、住宅の情報管理に役立つ「いえかるて」についてご紹介します。
■住まいのカルテ「いえかるて」
「いえかるて」とは、「いつ/だれが/どのように」「新築や修繕、改修・リフォーム等を行ったか」を記録した住まいのカルテのことです。
住まいに関する設計図書などのすべての情報を、サービスを提供する事業者のWEBにて登録・管理しています。
つまり、いつでも自宅の情報を、WEB上から取り出すことができるのです。
■「いえかるて」の4つの利点
「いえかるて」には次のようなメリットがあります。
- 建物完成時の全ての情報をWEBに登録することで、今後の維持管理計画がスムーズに行える
- 的確で無駄のないリフォームが可能になる
- 売買の時、有利な査定が期待できる
- 設備の故障時また災害時など、緊急時の工事もスムーズに行える
つまり、建物完成時の情報を業者に預かってもらうことで、図面や検査済証など大切な書類の紛失などの心配もなく、リフォームや適切な補修が行えるのです。
また、中古住宅を売買するときにも、きちんと管理されている書類があることで、売る側・買う側双方にメリットが生まれます。
売る側は、「いえかるて」があることで、住宅価格の査定も高くなりやすく、また買う側は「いえかるて」の情報により建物の状態が確認しやすく、余計な工事をする必要がなくなります。
このことから「いえかるて」のある中古住宅は売買時に有利になります。
■全ての住宅で登録可能
「いえかるて」は新築・中古を問わず、マンション・一戸建て・併用住宅などすべての住宅で登録可能です。
「いえかるて」には、新築時の図面や施工記録はもちろん、リフォームや補修が行われるたびに情報を更新、蓄積し保存します。
これらの情報は、住宅の所有者が変わっても引き継がれます。
■申し込み方法
図面などの設計図書やその他の書類一式をそろえ、「国土交通省」が認可している住宅履歴制度登録者に申し込みます。
住宅の所有者が直接申し込む方法と、これから取引する工務店や不動産業者に申し込みをしてもらう方法と2つあります。
登録費用はマンション・一戸建てとも3万円〜7万円前後。
また、大手ハウスメーカーなどは新築時にすでに申し込んでいる場合もあるので、施工者などに確認してみましょう。
いかがでしたか?
人生で一番大きな買い物である住宅。
その情報は、住宅そのものと同じくらい価値があるはずです。
大切に維持管理することが、家自体を守ることにも繋がるのではないでしょうか。
【参考】
※ 「いえかるて」のイメージ – 株式会社コンピューターシステム研究所
※ 住宅履歴情報「いえかるて」について – 住宅履歴情報整備検討委員会