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子ども部屋はどうする?「家を買う」時に気をつけるべき、3つのポイント

“住宅購入”は高い買い物だけにリスクはつきもの。

また一口に住宅購入といっても、シングルか、ファミリー層かなど、その人のライフスタイルによって購入物件などが変わってきます。

今回は「ファミリー層のための住宅購入のポイント」についてお話したいと思います。

 

■「子ども部屋」は勉強部屋としてではなく、「寝る場所」として考える

最近の調査では、7割近くの保護者が、小学校入学時には子ども部屋を用意したいと考えています。

その理由として、「学校の勉強が始まるので」と考えている保護者が多いのです。

しかし、以前お話ししたように、“子ども部屋で勉強する”子どもは、小学生ではわずか3割弱。

また中学生・高校生になっても、子どもたちの2人に1人はリビングや塾・自習室などで勉強しています。

つまり、「親が思っているより、子どもは子ども部屋で勉強しない」ようなのです。

また、急速なインターネット・スマホの進化などにより、親の目が届かない子どもの個室使用は、子どもの状態を親が把握できないため危険です。

これらのことから、“勉強部屋”として子どもの数だけ個室を用意する必要もないようです。

 

しかし子ども部屋は「安心して就寝する場所」として、大きな意味があります。

男女の兄弟姉妹がいる場合は、男の子の部屋・女の子の部屋と、分けて用意してあげましょう。

2段ベッドなどを使えば、5畳程度の部屋でも、2人の子どもの寝室として使えます。

兄弟・姉妹がそれぞれ一つの寝室を共有することにより、協調する心も育ち、また引きこもりなどの社会現象も防ぐことができます。

 

■「収納」は、ありすぎても困らない

 

住宅購入者に「新居で不満に思うこと」を聞いたところ、1番多い不満として挙がるのが「収納量の少なさ」です。

収納の数を多く見積もっていた人でも、後悔しやすい収納量の不足。

失敗しないためには、その部屋で収納するものをあらかじめ正確に書き出して計画することが大切です。

たとえば寝室には布団やタオルケット、洋服やバッグなど、リビングにはCDやDVDなどのAVソフトや本・雑誌など。

キッチンには食器・食品・調理器具などです。

 

寝室に定番となったウォークインクローゼットは、中央に通路部分があるため意外に収納量は増えません。

壁面収納を増やすほうが、収納量は増えやすいことも覚えておきましょう。

 

■「子どもが育った後の間取り」のことも考えよう

30年ローンを組み、高額な住宅を購入することが一般的ですが、家族で一緒に住む期間は限られています。

 

早い子どもで、高校卒業と同時に、就職または大学入学などで家をでて、一人暮らしをはじめます。

つまり、家族が一緒に住む期間は20年前後です。

その“20年”のために間取りを考え用意するのも間違いではありませんが、子どもが独立した後、夫婦2人でのシンプルなミニマムライフのことも頭に置いておきましょう。

間取りが少なく、エアコンやトイレなどの住宅設備も少ないほうが、維持修繕費・ランニングコストなども抑えられます。

 

いかがでしたか?

子どものために住宅を購入する人が増えています。しかし子育てをする期間は、淋しいですが限られています。

いつか夫婦単位のライフスタイルに戻ることも考えて、住宅購入を考えてみてくださいね。

2016年07月22日 23:38