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GWは住宅展示場に行こう!プロが教えるハウスメーカーの選び方(前編)

ゴールデンウィークはどのように過ごす予定ですか?

家を建てたいと考えている方にとって、まとまった休みが取れるゴールデンウィークは、家づくりを勉強するチャンスです。

今回は、家づくりの勉強に欠かせない住宅展示場でのハウスメーカーの選び方についてお話しいたします。

 

■ハウスメーカーは大きく分けて3つのタイプがある

住宅展示場の規模には大小ありますが、平均して20棟程度のモデルハウスがあります。

1棟あたり1時間かけて見学したとしても、とても1日ではまわりきれません。

そこで最初に押さえておきたい項目が、その建物の構造です。

 

ハウスメーカーにはそれぞれ得意としている構造があり、大きく分けて、鉄骨系・コンクリート系・木造系(木質系)の3種類のタイプに分かれています。

それぞれの構造は、地震や火災、耐久性や可変性(間取りの変えやすさ)などにおいて、それぞれ細かな特徴や若干の違いはありますが、家の基本性能はほぼ同じです。

木造は火に弱い」「鉄骨系は寒い」などという概念は昔のものなので、感覚的に好きな構造タイプをあらかじめ選んでモデルハウスを見学しましょう。

 

■ずばり!大手ハウスメーカーの特徴は?

住宅展示場を1日かけて回っても、「どこもいいことばかり言うので、違いがわからない」と迷うことも多いと思います。

そこで住宅検査を行っている筆者が、検査を通じて感じた主要ハウスメーカーのおもな特徴をまとめてみました(敬称略)。

大和ハウス・・・鉄骨系住宅が主流。木造在来工法の商品もある。ZEVOシリーズでは外張り断熱を採用している。

セキスイハイム・・・鉄骨系住宅。「あったかハイム」で宣伝しているように、高断熱な建物に全館空調を採用しているのが特徴。

積水ハウス・・・鉄骨系・木造系、どちらも得意。インテリアの標準仕様が高く、住宅のバリエーションも多い。

パナホーム・・・鉄骨系住宅。都会の狭小な宅地に建てる多層階住宅が得意。

三井ホーム・・・木造系住宅ツーバイフォー工法(枠組み壁工法)を採用。デザインに存在感がある。

ミサワホーム・・・木造系木質パネル工法が主流。大容量収納「蔵」が特徴的。普遍的なデザインを志向している。

 

気になるハウスメーカーは見つかりましたか?

ほかにもたくさんのハウスメーカーがあるので、収納、断熱、省エネ、間取り、可変性(間取りの変えやすさ)など、なにが得意なのか、どこが特徴なのかを営業担当者に聞きながら、モデルハウスを見学しましょう。


 

いかがでしたか?

ハウスメーカーはたくさんあって、一見しただけでは違いや特徴がわかりにくいと思います。

しかし日本のハウスメーカーはとても優秀で、基本性能もほぼ同じなので、自分の好きな構造や特徴で選んでも、失敗することはまずありません。

それでも客観的にハウスメーカーを比較して選びたい場合は、基準となる物差しも存在します。

次回は、ハウスメーカーを客観的に比較し、選ぶ方法についてお話しいたします。

(しかまのりこ)

2017年04月30日 22:56