インテリア/家具レイアウトのCOLLINO

マンションや狭い間取りの、リビング学習/子ども部屋などにお困りの方へ
書籍『家具配置のルール』著者/各種メディア出演/記事執筆多数の
しかまのりこ(模様替え作家/一級建築士)がインテリア~家具レイアウトをサポートします!

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大きな家より狭い家が良い?夫婦2人の住宅購入ポイント3つ



結婚の適齢期や生活スタイルが多様化している現代、比例するように住宅を購入するタイミング・理由も多様化しています。

以前は結婚して家族を持つ30代が住宅購入のベストタイミングと言われていましたが、今では40代や50代で購入する人や、シングルの住宅購入も目立っています。

また、子どもが独立した後、安心できる老後に備えた住み替えのために50代以降の方が購入することも珍しくなくなりました。

今回は子どもが独立した後の、夫婦2人世帯のための住宅購入ポイントについてお話したいと思います。

 

■バリアフリーの間取り・設備を意識する

 

50代以降の住宅購入は、来たるべき高齢化による問題を意識しないといけません。

転倒などで怪我をし自分で動けなくなると、一気に介護状態になる可能性があるからです。

そのためには、

  • 転倒防止のために床の段差をなくす
  • リビング・寝室・トイレなどは近くに集め動きやすいような間取りにする
  • ヒートショック防止のため浴室暖房器をつける
  • 手すりを生活動線に設ける

などの工夫が必要です。

また食器洗浄機や浴室暖房・ディスポーザーなどの最新設備は、生活を楽にしてくれます。

多少のコストはかかっても、今後使っていくことを考えて選びましょう。

これらの設備は後付できないものもありますので、要注意です。

 

■生活空間をミニマムにして負担を減らす

 

一般的な2階建て以上の戸建ての場合は、夫婦2人世帯には広く、また階段の使用は事故防止などから避けた方が無難です。

上階は使用頻度が低くなるのに、掃除の手間や防犯面でも負担が多くなってしまいます。

また、建物の老朽化とともに雨漏りや設備配管などの修繕の必要も出てくるなど、コストもかかってしまいます。

こちらも、必要があれば、2階以上の床面積を減らす減築工事でコンパクトな間取りにリノベーションしたり、マンションなどへの住み替えをするなど2人暮らしに見合った空間を用意しましょう。

光熱費などのランニングコストも抑えられ掃除や修繕などの負担も軽くなります。

また防犯面でも死角が少なくなるのでより安心です。

 

■大きな間取りの場合はファミリー層に賃貸することもできる

そうはいっても、お金をかけて大規模なリノベーションをしたり、新たな物件を探して住み替えはしたくないと思う方も多いですよね。

そのような場合は、今ある住宅を子育て世代のファミリー層に貸して、自分たちはコンパクトな物件を借りるという方法もあります。

家賃設定を上手くすれば、ファミリー層に貸し出した家賃収入で、建物の修繕費の貯蓄をすることもできます。

 


いかがでしたか?

今回は子どもが独立した、夫婦2人世帯のための住宅購入ポイントについてお話ししましたが、他にもライフスタイルや求めるものによって、さまざまな住宅購入ポイントがあります。

自分達の希望を整理したうえで、専門家のアドバイスをもらうと、より大満足な住宅購入ができるので、ぜひトライしてみてくださいね。

2016年07月24日 21:49

子ども部屋はどうする?「家を買う」時に気をつけるべき、3つのポイント

“住宅購入”は高い買い物だけにリスクはつきもの。

また一口に住宅購入といっても、シングルか、ファミリー層かなど、その人のライフスタイルによって購入物件などが変わってきます。

今回は「ファミリー層のための住宅購入のポイント」についてお話したいと思います。

 

■「子ども部屋」は勉強部屋としてではなく、「寝る場所」として考える

最近の調査では、7割近くの保護者が、小学校入学時には子ども部屋を用意したいと考えています。

その理由として、「学校の勉強が始まるので」と考えている保護者が多いのです。

しかし、以前お話ししたように、“子ども部屋で勉強する”子どもは、小学生ではわずか3割弱。

また中学生・高校生になっても、子どもたちの2人に1人はリビングや塾・自習室などで勉強しています。

つまり、「親が思っているより、子どもは子ども部屋で勉強しない」ようなのです。

また、急速なインターネット・スマホの進化などにより、親の目が届かない子どもの個室使用は、子どもの状態を親が把握できないため危険です。

これらのことから、“勉強部屋”として子どもの数だけ個室を用意する必要もないようです。

 

しかし子ども部屋は「安心して就寝する場所」として、大きな意味があります。

男女の兄弟姉妹がいる場合は、男の子の部屋・女の子の部屋と、分けて用意してあげましょう。

2段ベッドなどを使えば、5畳程度の部屋でも、2人の子どもの寝室として使えます。

兄弟・姉妹がそれぞれ一つの寝室を共有することにより、協調する心も育ち、また引きこもりなどの社会現象も防ぐことができます。

 

■「収納」は、ありすぎても困らない

 

住宅購入者に「新居で不満に思うこと」を聞いたところ、1番多い不満として挙がるのが「収納量の少なさ」です。

収納の数を多く見積もっていた人でも、後悔しやすい収納量の不足。

失敗しないためには、その部屋で収納するものをあらかじめ正確に書き出して計画することが大切です。

たとえば寝室には布団やタオルケット、洋服やバッグなど、リビングにはCDやDVDなどのAVソフトや本・雑誌など。

キッチンには食器・食品・調理器具などです。

 

寝室に定番となったウォークインクローゼットは、中央に通路部分があるため意外に収納量は増えません。

壁面収納を増やすほうが、収納量は増えやすいことも覚えておきましょう。

 

■「子どもが育った後の間取り」のことも考えよう

30年ローンを組み、高額な住宅を購入することが一般的ですが、家族で一緒に住む期間は限られています。

 

早い子どもで、高校卒業と同時に、就職または大学入学などで家をでて、一人暮らしをはじめます。

つまり、家族が一緒に住む期間は20年前後です。

その“20年”のために間取りを考え用意するのも間違いではありませんが、子どもが独立した後、夫婦2人でのシンプルなミニマムライフのことも頭に置いておきましょう。

間取りが少なく、エアコンやトイレなどの住宅設備も少ないほうが、維持修繕費・ランニングコストなども抑えられます。

 

いかがでしたか?

子どものために住宅を購入する人が増えています。しかし子育てをする期間は、淋しいですが限られています。

いつか夫婦単位のライフスタイルに戻ることも考えて、住宅購入を考えてみてくださいね。

2016年07月22日 23:38

シングルライフの住宅購入で気を付けたい3つのポイント

銀行に預けた分だけ損をしてしまう、マイナス金利という背景もあってか、最近、住宅購入を考える人が増えています。

しかし、住宅購入は高い買い物だけにリスクはつきもの。

お得で失敗しない住宅購入のポイントとはどんなものでしょうか?

一口に住宅購入といっても、その人のライフスタイルによって購入物件などは変わってきます。

最近では、ライフスタイルの多様化で、シングルで住宅購入を考える方も多くなってきました。

今日は、独身女性・独身男性のための住宅購入についてお話ししたいと思います。

 

■売却・賃貸のしやすい駅近の物件を選ぼう!

 

人生には生活の転換期がたくさんあります。

せっかく購入した住宅ですが、結婚や転勤、病気や親の介護や実家に戻るなどで住めなくなることがあります。

購入物件に住めないのにローンや管理費・修繕積立金・税金だけ毎月支払わなくてはいけないということにならないように、売却・賃貸しやすいポイントで物件を選びましょう。

例えば、駅から近く通勤に便利な都心のマンションなどは、常に賃貸需要が高く、また売却もしやすい、扱いやすい物件と言えますね。

 

■値下がり率の少ない中古物件も視野に入れよう!

夢のマイホームの購入は、つい「奮発して新築物件を!」と考えてしまいがちです。

しかし、独身女性・独身男性の住宅購入は、ライフスタイルの変化によって住宅を手放する可能性も高くなります。

一般的に、新築物件は中古物件にくらべて購入価格も高くまた値下がり率も高くなりますので、売却を視野に入れた住宅購入の場合は、新築にこだわるメリットはありません。

売却する際にも、値下がり率の少ない中古物件も視野に入れて、物件探しを行いましょう。

 

■狭すぎず、また古すぎない物件を見つけよう!

また、物件選びには床面積・築年数・間取りも大切です。

床面積30㎡以下の小さい物件は、将来、収納量が不足する可能性があります。

また床面積は50㎡以上でないと、住宅ローン減税やすまい給付金など補助金制度が受けられないので、注意してください。

中古を購入する場合は、築年数にも気を付けましょう。

木造であれば築20年以内、鉄筋コンクリート造などは築25年以内の物件であれば住宅ローン減税の適用を受けられますし、耐震もひとまず安心です。

間取りはシングルであっても、2人以上で住める間取りを想定して2LDK以上の物件を選びましょう。

賃貸・売却にも有利ですし、また多少のライフスタイルの変化にも対応できますよ。

 

いかがでしたか?

住宅は資産になると考えられますが、持っているだけでは管理費や修繕費・税金などがかかり、負の資産となる可能性があります。

またその性格上、簡単に売却できるものでもありません。

高額な買い物であるだけに、今だけでなく将来のことも計画的に考え、無理のない住宅購入を行ってくださいね。

2016年07月07日 23:33

上手に使えばおトクに!プロが教える「インテリアオプション販売会」利用法


皆さんは、「インテリアオプション販売会」というものをご存知でしょうか?

インテリアオプション会とは、マンションの売り主の関連会社による、生活の上で「あると便利なもの、あると良いもの」の販売会のことです。

“インテリア”という名前ですが、扱う商品はエアコンやカーテン、床材から壁紙、窓ガラスフィルムに照明など多岐に渡ります。

この販売会は、マンションや一戸建てを購入したあと、必ずと言っていいほど用意されています。

しかし、あれもこれもと頼んでしまうと大赤字になってしまうことも……。

そこで今日は、インテリアオプション販売会の上手な活用法についてお話します。

 

■工事が必要なものは、入居前に取り付けたほうが良い

インテリアオプション販売会において販売される商品は、主に次のようなものがあります。

  • ビルトインの食器洗浄機、窓ガラスの断熱・遮熱フィルム、食器棚・リビング収納などの造作家具
  • 床やトイレ・クロスなどのコーティング、エコカラット、バルコニータイル
  • 照明、エアコン、玄関鏡、表札など

インテリアオプション販売会は、基本的に全て定価で販売していますので、ホームセンターや専門店に依頼するよりは割高になります。

しかし、入居前に工事が行えるので次のようなメリットもあります。

  • 造作家具やビルトイン食器洗浄機の場合、他の家具の材質と合わせることができるため、統一感のあるコーディネートができる
  • ピクチャーレールやエコカラット・玄関鏡など、工事が必要な場合、入居前の方が正確に工事ができ、入居後の工事によるストレスもない
  • 引渡し前の工事なので、傷や不具合があった場合、工事の補修またはやり直しを求めることができる

このように、少々割高にはなりますが、インテリアオプション販売会で工事を依頼した方が問題なく入居できます。

入居後の生活でストレスや時間的なコストを考えると、決して無駄な出費とも言えませんね。

 

■小さな子どもがいる場合、床コーティングをお願いする

また、小さなお子さんがいる家庭の場合は、特にリビングダイニング・キッチンの床のコーティングをお勧めしています。

子どもが小さいうちは、コップや食事、時にはおみそ汁などもテーブルや床にこぼすことがあります。

そうした場合に、床のコーティングが水分からフローリングを守ってくれます。

フローリングは水分に弱いので、基本的に水拭きなどオススメできませんが、コーティングをした床であればいつでも水拭き掃除もできます。

床のコーティングは、工事直後は化学物質が発生するので、最低でも入居1週間以上前に工事を済ませたほうがベターです。

入居後に工事のために家に人が出入りするのは、小さなお子さんがいる家庭にはストレスになる可能性もありますから、オプション販売会を利用するのは良いかもしれません。

 

■入居後に簡単に工事できるものは、オプション販売会でなくてもOK

工事が要らないもの、工事が簡単なものについては、入居後にホームセンターや専門店に依頼する方法もあります。

ホームセンターや専門店は、インテリアオプション販売会で購入するより割安であることが多く、大変お得です。

しかし、11階建て以上の高層マンションの場合は、下層階でも防炎加工のカーテンを取り付けなくてはいけない法律などもありますので、これらの法律を把握している業者にお願いしなければなりません。

カーテンや表札などは、発注してから納期に時間がかかりますので、その間の不便さも多少あります。

 

いかがでしたか?

住宅購入後、ストレスなく入居できる代わりに、多少の出費が痛い「インテリアオプション販売会」。

大切なのは、必要なもの・そうでないものを見極めることです。

予算とライフスタイルをしっかり考えて、失敗しないインテリアオプション販売会にしたいですね。

2016年06月19日 21:45