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間取りが決まらない!間取りジプシーにならないために・・・女性建築士が教える、失敗しない間取りのポイント3つ


いよいよ夢のマイホーム!

住宅メーカーと契約はしたものの、
なかなか間取りが決められない方はとても多いんです。

では、どうして、間取りが決められないのでしょうか?

それは、住宅という大きな買い物に、失敗はしたくないからですよね。
家は高価なお買い物だけに、その間取り決めは、失敗できません。

そんな間取りで悩める方のために!
間取りを決めるときに大切にすべきポイント、についてのお話しです。
 
 

① インターネットの情報に、踊らされない

 
インターネットの利用によって、多くの人が、家に関しての情報を得ることも、発信することもできるようになりました。
 
・リビングにサンルームを造ったら、室内物干しができて便利だった
・玄関に、キッチンからも出入りできる収納をつくったら、家事が楽になった
 
「便利だった!」「よかった!」という情報を、我が家にも取り入れたいと思うことは、決して間違ってはいません。
しかし、家の設計は、敷地や道路、方位、法令などの条件から作成していくため、全く同じ条件の家はありません。そのため、取り入れたい間取りが、自分の家で可能であるとは限りませんし、無理に取り入れたことで、別の場所が使いにくい間取りになることもあるのです。
 
インターネットの情報は、参考程度にして、設計者や施工者など、専門家の意見を大切にしましょう。
 

② 要望は、引き算で考える

 
「明るくて広いリビングダイニング!」「庭でバーベキューがしたい」「書斎がほしい!」「家事コーナーでよいから、私専用のスペースがほしい」
などなど、家族それぞれの希望はたくさんあると思います。
しかし実際には、敷地や予算の制限から、ご家族すべての希望をかなえるのは難しいのが現状です。
間取りの要望をまとめて設計者に伝えるには
 
・まず初めに、家族それぞれが自由に、家への要望を紙に書きだす
・家族で重なった要望は、「家に求めるもの」として残す
・要望が重ならない、または意見が拮抗するものは、引き算をして要望から消していく
・残った要望を紙にまとめ、設計者に渡す
 
こうすることで、家族の思いもまとまりやすく、また設計者にも「家に求めるもの」のイメージが伝わりやすくなります。
また、同時に「家に求めないもの」も補足として伝えてみてください。
余計なところにお金をかけない配慮が可能になり、具体的な家へのイメージが設計者に伝わります。
 

③ それでも納得いかないときは、専門家のセカンドオピニオンを聞く
 

要望を整理し、設計者に伝えたけれども・・・
なかなか希望通りの間取りにならない、間取りにピンと来ない場合も多いと思います。
そんなときは思い切って、専門家のセカンドオピニオンを聞く方法もあります。
病院と並び、建築の世界も、専門家によるセカンドオピニオンを聞くことが普通になってきています。
そして設計事務所や不動産コンサルタント事務所などでは「間取り相談」や「間取り診断」を実施しています。
 
メリットとしては、
・建築士が変われば、全く違う間取りができることが多い
 
そしてデメリットとしては、
・今の設計者との空気感が、若干、悪くなる場合がある
などです

ビフォー真上_コピー
 
例えば、こちらの図面は「間取り相談」を行う前のものです。
建物の大きさや配置は一切変えずに、扉や壁をへらすなどで間取りだけ変えると・・・

 アフター真上_コピー
 
ここまで間取りを変えることができます。
 
 
いかがでしたか?
 
マイホームへの夢は、十人十色、さまざまです。
間取りづくりのポイントをおさえ、後悔や失敗のないマイホームづくりを進めてくださいね。
 
(しかまのりこ)
 

2019年02月28日 14:47

狭い部屋を広くするテクニック

家が狭いと、困っていませんか?

でもよく考えてみてください。

引越し当初から、すでに狭かったですか?

 

家が狭いのは、じつは間違った家具配置や、間違った家具選択、動線のせいだったりするんです。

 

ですから、

家具を見直して、動線を整理すれば

自然と、暮らしやすい住まいに戻ります。

今回は、いまのお部屋を広く使いやすくする!
お部屋の模様替え方法について、相談実例を使ってお話しいたします。
 

① 人の動く「動線」には、家具を置かない

ビフォー間取り図_コピー 

ご相談にいらしたAさんは、40代女性、家族構成は、ご夫婦と中学生の息子さんがいらっしゃいます。
家の間取りは、LDK+和室・洋室・寝室の4LDK。
都心に近い、木造3階建て/築15年の戸建て住宅です。
 
「リビングダイニングが狭いので何とかしたい!」という、お悩みでした。
 
都心の戸建て住宅は、土地が狭小になりやすく、そのため、各階の面積が小さくなりがちです。
 
Aさんのご自宅も例外ではなく、
2階リビングが小さく、また約2.45m×5.25mと細長いため、たいへん使いにくい形をしています。
 
ビフォー動線の説明_コピー

LD間取り図を見てください。
 
赤の矢印で示したものは、人が動く「動線」です。
この動線ですが、動線同士がぶつかったり、またはなにか障害物が置いてあると、当然ですが不便です。
そして、お部屋の印象を、実際以上に狭くします。
 
階段からリビングダイニングへ、またリビングダイニングから階段へ移動する赤い動線に、1人掛けチェアやマガジンラックがぶつかります。
こちらを通る際は、常に1人掛けチェアをダイニングテーブルにしまわないといけないため、とても不便です。
またマガジンラックを移動しても、1人掛けチェアとキッチン壁が近いため、たいへん窮屈です。
 
 

②出窓には、物を置かない

 
出窓の部分に、物を置いているご家庭も多いと思います。
 
しかし、出窓は外壁から飛び出して取り付けられているため、外気温の影響をまともに受けます。
そのため寒い日は、室内側に結露を起こします。
 
結露水はガラスを伝わり、サッシ枠にたまり、ダニ・カビの発生源となります。
出窓に物を置けば、この結露の被害を受けます。
 
出窓の結露は、サッシを断熱性能の高いものに交換しないと、完全には防げません。
しかし、少しでも軽くするためには、出窓の手前に断熱カーテンまたは内窓(2重サッシ)をつけ、ガラス面に暖かく湿った空気が触れるのを防ぐのが効果的です。
 
ビフォー空間の説明_コピー

LD間取り図を見てください。
 
こちらのケースでは、赤○で示した出窓の部分に物を置いています。
結露の被害はもちろんですが、出窓の手前には家具もあり、物を取り出しにくい状況でもあります。
 
 

③収納量の多い家具を、配置する

 
収納家具の選択を間違えると、面積ばかりとられて、思ったような収納量を確保できません。
収納量が足りないと、物がうまく片付けられません。

 
ビフォー収納の説明①_コピー

LD間取り図を見てください。
 
リビングチェストやシェルフなどの収納家具を、きちんと壁に配して並べられていらっしゃいます。
しかし、どの収納も窓に向かって配置しているため、背の低い収納家具になっています。
そのため、設置面積をしめているのに、十分な収納量が確保できていない状況です。


 ビフォー収納の説明②_コピー

また、こちらの緑○で示した家具は、壁に向かって配置しているため、背の高い棚を置くことができています。
しかし、幅が57㎝と狭いため、おなじく、十分な収納量が確保できていません。
 
 

④お部屋の動線を確認し、家具の種類・配置を見直そう

 
こちらのお部屋は、形が細長く、また窓や動線など、家具を置きにくい間取りが、狭さの原因になっていました。そこで家具の種類・配置を見直し、問題点を改善してみました。
 
・背の低いこまごました収納家具は、高さのある収納にまとめ、空間をスッキリさせる。
・ダイニングテーブルは、壁際に寄せ、スムーズな動線を確保する。
・神棚下の収納家具は、背の高いものを用意し、収納量を確保する。
・テレビは位置を変え、高さがミドルタイプのAVボード上に設置。
・出窓に置いてあったものは、別の収納に動かし、またカーテンは分割して取り付け、断熱効果を高め、結露を軽くする。
 
ビフォー真上から_コピー
ビフォー
アフター真上から_コピー
アフター

ビフォーアフターのようすです。
お部屋がスッキリ広く、使いやすくなりました。
 
 
いかがでしたか?
 
今のお部屋が狭いと感じる人は、動線や、家具の種類・配置を見直してみてください。
いままであきらめていたお部屋の可能性に、気づくことができますよ。
 
(しかまのりこ)
 
 

 

2019年02月20日 19:22

イライラするのは住まいが原因!狭い賃貸でもできる・・・ストレスフリーな部屋づくりのポイント

 

インテリア/模様替えのお悩みで多い項目の一つに

 

「リビングがくつろげない」

「なにをするのもストレスフル」

 

というものがあります。

 

くつろぐためのリビングなのに、ストレスフルなんて悲しいですね。

 

でも、動線の整理と家具は位置を見直すことで、意外と簡単に、ストレスフルな間取りは変えることができます。

今回は、間取り相談によせられた事例をもとに「ストレスフリーで生活しやすい、快適部屋づくり」についてお話しいたします。
 

・人の動く「動線」の間違い

 
ご相談にいらした方は、30代女性、家族構成は、ご夫婦と1歳になる赤ちゃんがいらっしゃいます。
家の間取りは、LDK+洋室・寝室の2LDK賃貸マンションです。
 
「LDKでは、何をするにもストレスフル。ご飯を食べるのも、動くことも、赤ちゃんのお世話をするのも、イライラして疲れてしまう。何か良い方法はないか」というご相談でした。

 
ビフォー( 動線の間違い)_コピー

LDK間取り図を見てください。
 
人が動くラインを「動線」といいます。
この動線ですが、動線同士がぶつかったり、またはなにか障害物にぶつかると、当然ですが不便です。
イライラのもとですね。
こちらのLDKの動線を見てみましょう。
 
廊下からお部屋に入って、リビングへ移動する①の動線が、ソファーにぶつかっています。
つまり、このソファーをよけて、リビングへ入らないといけません。
 
また、リビングから寝室へ移動する②の動線ですが、テーブルやオットマンがあるため、寝室へは大変入りずらくなっています。
 
キッチンからリビングへ移動する③の動線ですが、この動線自体は問題ありません。
しかし、広くないキッチンに、リビングへ向かう①と③の2本の動線があることによって、キッチンを狭くしてしまいます。
 
 

・家具の間違い


家具の配置や寸法を間違えると、何をするにも不便で、イライラがたまります。
また、動きにくくいため身体を家具にぶつけたり、危険なこともあります。

 ビフォー(家具の配置の間違い)_コピー
 
LDK間取り図を見てください。
 
キッチンカウンターの背面に設置された①分別ストッカー(ごみ箱)ですが、キッチン台でのお料理で出たごみを、捨てるにはとても不便です。
また、ソファーとキッチンカウンターの間も、この分別ストッカーがあるため、狭くなっています。そのため、身体がソファーか分別ストッカーに、ぶつかりやすくなっています。
 
②でしめしたソファーとテーブルの関係も、大きな問題でした。
スペース的にダイニングテーブルが置けないため、ソファーにリビングテーブルでお食事をされていらっしゃいました。
しかし、ソファーの高さに対し、テーブルの高さが高かったため、お食事がしずらいという状況でした。
 
お食事のしやすい椅子座面とテーブルトップの高さの関係は、その差が27~30㎝です。
しかし、この数値は椅子が硬めの場合でして、ソファーの場合は座面の沈み込みが3~6㎝以上ありますので、数値は22~25㎝と変わってきます。
 
こちらのお宅では、ソファーの座面の高さは、座ってないときは38㎝。
一方、テーブルトップの高さは65㎝。
その差は 65㎝-38㎝=27㎝ ですが、
ソファーの沈み込みを考えると、その差は沈み込んだぶん増えます。
沈み込みを、約5㎝ とすると、ソファー座面とテーブルトップの差は
27㎝+5㎝=32㎝ となります。理想的な27~30㎝に比べ、テーブルが高いということがわかります。
テーブルが高いと、腕を上げて食事をすることになり、食事の度に、たいへん疲れやすくなるわけです。
 
③のスペースは、お父様がTVをみながら、赤ちゃんを遊ばせていらっしゃいました。
しかし幅2m×奥行1.2m程度しかなく、また、テーブルやベビーベッドがあるため、赤ちゃんにはケガのしやすい危険な環境でもあります。
 
 

・収納の間違い

 
収納家具の選択を間違えると、収納に面積ばかりとられて、思ったような収納量を確保できません。収納量が足りないと、物が片付かないばかりでなく、散らかっている状況はメンタルにストレスをうけます。


ビフォー(収納量の間違い)_コピー 
LDK間取り図を見てください。
 
キッチンワゴンやカラーボックスなどの収納家具を、きちんと壁に配して並べられていらっしゃいます。
しかし、どの収納も高さがないため、面積をしめているわりには、十分な収納量が確保できていない状況です。
 
 

まとめ:動線の整理と、家具の種類・配置を見直そう
 

キャプチャ_コピー
動線の整理と、家具の種類・配置を見直し、以上のような問題点を、改善してみました
 
①高さのあるキッチン収納棚やリビング収納を採用し、収納量を確保するとともに、こまごました家具を整理整頓
 
②家具を右側のみに配置し、スムーズな動線を確保
 
③家具の配置を変えたことにより、赤ちゃんのための広くて安全なスペースを確保
 
④キッチンカウンターはL字に配し、動きやすさを実現。また邪魔だった分別ストッカーは、キッチン台背面にあるキッチン収納棚の最下部に設置。
 
⑤テーブルの高さにあったソファーを選び、食事のしやすい環境を確保
 
収納ビフォー全体_コピー
ビフォー
収納アフター全体_コピー 
アフター 
 

いかがでしたか?
 
今の住まいに、何らかのストレスを感じているようであれば、
動線や、家具の種類・配置を見直してみてください。
きっと、ストレスフリーで快適なお部屋にすることができますよ。
 
(しかまのりこ)



 

2019年01月08日 22:06

家具を置くスペースがない?家を選ぶときには避けたい・・・部屋が片づかない間取りとその解決方法

家を建てるとき、意外と後回しにされるもの・・・なにかわかりますか?

 

意外には意外、収納スペースなのです。

住んでから困ることは十分わかっているはずなのに、

 

なぜ?と思われるかもしれませんが、建築段階では、みなさん

 

「より広い リビング ダイニング」

「より広い 寝室」

「多くの子ども部屋」

 

を求めるため、収納スペースを削ってしまうのです。

「LDKが16畳より18畳のほうが、広くてよさそう」と思ってしまうのは、仕方のないことですよね。。

 

造り付けの収納スペースがなくても、収納を増やすには、あとから家具を置けば良いわけですから。


しかし、あとから家具を増やすことができない間取りがあるって、知っていますか?

家具を増やすことができないと、収納に困ることは目に見えています。

 

 

今回は、部屋が片付かない・収納ができない「部屋が片づかない間取り」についてのお話しです。
 
 

・窓が多く、壁が少ない間取り

 
 
窓が多く、壁が少ない間取り」は、家具の配置が難しく収納が困難になりやすいため、片付かない間取りとなります。
窓が多いということは、開放的になりますが、一方で、壁が少ないということです。
当然ですが、壁が少ないということは、収納家具などが置けないということです。
 
収納家具が置けないと、物を片づけることは物理的に不可能ですよね。
そこで、「窓が多く、壁が少ない間取り」の場合は、使える壁を最大限利用するように、家具を配置しなおします。


 SUMAI記事用3ビフォー平面図_コピー

こちらの図面は、都内の高級タワーマンションの図面です。
角部屋に当たるため、窓が多く開放的な空間に設計されています。
 
赤○で囲った部分は、窓や襖のため家具を置くことができません
 
オレンジ○で囲った部分は、腰窓のため、腰窓下までの収納しか確保できません
 
緑○で囲った部分には壁があります。
しかしこの壁の部分は、「廊下からリビングに入る」または「ダイニングからリビングに移動する」という「動線」とぶつかるため、家具を置かないほうが良いゾーンです。
 
つまり、このプランの場合、青○で囲った壁の部分にしか、家具は置けないということになります。
 
しかし、TVアンテナの位置からTVはバルコニー側に固定されてしまい、それに伴いソファーは壁に沿って置かれていました。
壁のスペースがソファーによって奪われてしまっていたため、収納家具が十分に置けず、片づけにくい空間になっていました。

 
SUMAI記事用3平面図_コピー
そこで、TVとソファーの位置をいれ変え、収納家具を、青○で囲った壁に沿って置きました。
これでリビングに、収納家具をプラスすることができますね。
 
またダイニングにある青○の壁の部分には、いまある収納だけでなく、天井方向への高さのある収納をプラスして、収納面積を増やします。
このことにより、収納量は以前より大幅に増やすことができます
 
 

・各部屋や廊下ごとに、適正サイズの収納がない間取り

 
 
「各部屋や廊下ごとに、適正サイズの収納がない間取り」も、片付けに困る間取りです。
各部屋に収納があっても、それが適正なサイズでなくてはいけません。
適正なサイズとは、「その部屋で収納予定しているものが、きちんと納まるサイズ」のことです。
 
例えば、子ども部屋には、教科書・参考書などの勉強道具をはじめ、部活道具や制服・洋服などを収納します。その他、かさばる布団類や、漫画・雑誌、趣味のコレクションなども収納しますよね。
これらのものがすべて納まるのは難しいかもしれませんが、少なくとも布団類や洋服はこの部屋の中で収納できないといけません。
子供部屋には、お部屋の広さには関係なく、1畳程度(幅169cm・奥行き78cm)のクロゼット・押入れなどの収納スペースをお勧めしています。

SUMAI記事(収納)平面_コピー 
こちらの図面は、大手ハウスメーカーで新築計画中の戸建て住宅です。
各部屋に収納もあり、また2階に「納戸」も配置され、きちんと収納を確保しているように見えます。
 
 
赤○で囲ったクロゼット部分は、奥行寸法が78cmあるため、ハンガーパイプが前後2本かけられます。
しかし幅の寸法が120cmのため、洋服や布団は納まったとしても、雑誌や漫画・本などは収納できない可能性があります。
そのためには、扉の位置をずらして収納の幅を広げます。
 
オレンジ○で囲ったクロゼット部分は、幅の寸法が169cm確保されていますが、奥行きが55cmです。
ハンガーパイプにかけた洋服の幅は45cm~55cmですので、このクロゼットは洋服がなんとか納まる寸法です。
洋服がしわにならないためには、奥行き65cmは確保しましょう。
 
また、このプランでは、緑○で表示した廊下の部分に収納がありません。
廊下には、小さくても収納を設置すると、「廊下掃除用のクイックルワイパー」などの掃除グッズや物干しグッズなどが収納できて、大変便利です。
納戸の一部を削って廊下からアクセスできる奥行40~45㎝ほどの収納をつくりましょう。
 
 
いかがでしたか?
今住んでいる間取りを見直せば、収納量は確実に増やせます。
またこれから家を建てる人は、収納予定にあわせた適正サイズの収納を、プランに盛り込むと、収納で後悔することがなくなりますよ。
 
(しかまのりこ)
 
 

2018年12月26日 16:50

子育てしやすい、子供の成長に合わせた住まいの整え方

住宅を購入する場合、10年後20年後までの生活を考えて選んでいますか?
いまは小さい子どもですが、成長に合わせ、住まい方や間取りを、いまの住いで工夫する必要があります。
今回は子どもの成長、家族の変化にあわせて間取りを工夫する方法について、一般的な3LDKを想定してお話しいたします。

 

・乳児~幼児期
 

子どもが乳児から幼児の時期は、とくにスキンシップの大切な時期です。
また、上の子、下の子それぞれに一部屋といった年齢ではないので、生活の主体はLDKと寝室が主体となってきます。
マンションの3LDKなどでは、LDKに洋室または和室が隣接している場合が多いので、その場合は、
LDKにベビーベッドを置き、洋室または和室に布団を敷いて親子3人で就寝することになります。 
お父さんお母さんは、夜泣きなど大変ですが、少しの間と割り切って一緒のお部屋で休みましょう。
 

・ 小学生

 
子どもが二人とも小学生の時期は、まだそれぞれに個室を与えず、一部屋を兄弟姉妹の就寝スペースとして利用します。
また、学習スペースは、LDKの周囲など、両親の目が届くところに設ければ、家事や雑用の合間に、子どもの様子を見ることができます。
学習スペース・就寝スペースを二人で使うことにより、思いやりや協調精神をはぐくみ、子どもの成長につながります。
工夫の一つとして、二段ベッドは、シングルベッドを2段に重ねたタイプの物を購入しましょう。後で、子ども部屋を分けたときに、買い替える必要がなくなります。
同じ理由で、学習スペースに置く勉強机や椅子も、長く使えるよう、成長に合わせて高さが変えられるシンプルなものを選びましょう。大学生・社会人まで使えるものが、ベストです。
 
 

思春期~受験期


 小さな頃には、両親のそばにいる時間が長かった子どもも、思春期になれば、それぞれのプライバシーに配慮しなくてはなりません。また受験に備え、集中して勉強できる体制を整えてあげましょう。
兄弟姉妹それぞれの洋室に、机とベッドを整え、勉強と就寝を一室で出来るようにしましょう。
工夫の一つとして、子ども部屋のカーテンは、派手なキャラクターなど、子どもデザインのものは避けた方が無難です。
後でこの部屋を、別の家族が使ってもおかしくないよう、オーソドックスで丈夫なカーテンをお勧めいたします。
 
また、住宅購入後、15年近くになっているので、マンションの場合は大規模修繕、戸建ての場合は第一回目の住宅補修・設備交換時期に来ています。
見た目はだいじょうぶだからといって、この時期にきちんとメンテナンスしないと、後で雨漏りなど取り返しのつかない事態になりがちです。
教育費もかかる時期ですが、きちんと修繕・交換・補修費用を、早いうちから積み立てておきましょう。
 
 

大学生~社会人

 
 子どもの成長は早く、受験や就活を終えると、大学生や社会人になります。入学や就職先により、早い子では大学生になると家をでてしまいます。
子ども部屋だった部屋は、フリースペースとして、ほかの家族の書斎や趣味のお部屋として、自由に使うことができます。
 
 

・独立~夫婦二人の生活
 

 子どもが社会人になり、それぞれの伴侶を見つけ世帯を持つと、夫婦二人の生活が待っています。
また、ご主人・奥様も定年を迎え、ゆっくりとした第二の人生を始める方も多いでしょう。
子ども部屋だったすべての部屋が空くことにより、フリースペースとして、書斎や趣味のお部屋にすることはもちろん、サロンや個人オフィスなどとして、お仕事をすることも可能です。
また、住宅購入後、30年近くになっているので、マンションの場合は大規模修繕、戸建ての場合は第二回目の住宅補修・設備交換時期に来ています。
今後も住み続けられるよう、退職金などを計画的に使い、住宅の修繕・交換・補修を行いましょう。
 
いかがでしたか?
家族の成長とともに、お部屋の使用目的を変化させるだけで、
家具の買い替えを少なく、今ある間取りで対応することができます。
当事務では、「部屋をおしゃれにしたい」「2LDKの間取りに3人の子ども部屋をつくりたい」「勉強に集中できる子ども部屋をつくりたい」「健康的で快適な住まいにしたい」など、住まいの問題の解決プランをご提案しております。
詳しくはHPをご覧くださいませ。

2018年10月12日 16:47

3LDKをどう使う?子どもの成長/独立、家族の変化にあわせた間取りの使い方

住宅を購入する場合、10年後20年後までの生活を考えて選んでいますか?
住まいは、子どもの成長に合わせ、使い方を工夫すれば、高額な住まいの買い替えをしなくても暮らすことができます。
今回は子どもの成長、家族の変化にあわせた間取りの工夫について、一般的な3LDKマンションの間取りをもとに、お話ししたいと思います。
 
 

 1、子どもが誕生:マンション購入
 

 日刊sumai間取りビフォーアフター1_コピー

新築マンションを購入したと仮定します。物件概要と購入者の設定は、以下のようになります。
 
・3LDK 71.30㎡ 新築マンション
・夫33歳 妻31歳 長女3歳 長男1歳
 
洋室(1)は、夫婦の主寝室として、ずっと使います。
使い方が変わっていくのは、洋室(2)と和室になります。
 
子どもが乳児から幼児の時期は、とくにスキンシップの大切な時期です。
また、上の子、下の子それぞれに一部屋といった年齢ではないので、生活の主体はLDKと寝室が主体となってきます。
赤ちゃんの様子を、いつも確認できるように、LDKにベビーベッドを置きます。
またLDK横の和室に布団を敷いて、長女と夫婦、親子3人で就寝します。
ぐっすり休みたいときは、夫婦のどちらかが主寝室(洋室(1))で休めば、疲れも取れやすいでしょう。
 
この期間の注意点としては、洋室(2)など、まだ未使用なお部屋があることです。
未使用なお部屋があると、その部屋を収納部屋として使ってしまい、物が増えていく傾向になります。
いざお部屋を使うとなったときに、それまで収納していた物の行き場がなくなりますので、気を付けてください。
 

 2、子どもが小学校入学:マンション購入7年後~14年後
 

 日刊sumai間取りビフォーアフター2_コピー

左の間取りは、マンション購入から7年後、子どもたち二人が小学生の時期です。
子どもが二人とも小学生の時期は、まだそれぞれに個室を与える必要がありません。
1つのお部屋を兄弟姉妹で使わせることにより、我慢することや協調性・思いやりといった感情を幼いころから自然に育みます。
洋室(2)は、兄弟姉妹の寝室として使います。
ベッドは、上下に分けられるタイプの2段ベッドを使用し、後で子ども部屋でも使えるようにすれば、買い替えなどの無駄が省けます。
また、洋室(2)のカーテンは、後でこの部屋を、別の家族が使ってもおかしくないよう、シンプルな柄で丈夫なカーテンをお勧めいたします。
 
兄弟姉妹の洋服は、クロゼット(足りない場合はチェストなどをプラス)を使い、子ども達に収納方法などのルールを決めさせ、任せてみましょう。
 
和室は、間仕切り扉を開放し、リビング学習スペースとして使います。
LDKに隣接しているため、両親の目が良く届き、家事や雑用の合間に、子どもの様子を見ることができます。
 
和室に置く勉強机や椅子は、長く使えるよう、成長に合わせて高さが変えられるシンプルなものを選びましょう。大学生・社会人まで使えます。
 
和室には、勉強机のほか本棚・収納などを置きます。押入れが少しでも開いていたら、カラーボックスなどを置き、学校用品の収納場所として利用するのも良いでしょう。
 

一方、右の間取りは、マンション購入から14年後、子どもたち二人が受験の時期です。
 
子どもが中学生・高校生の、思春期になれば、それぞれのプライバシーに配慮する時期です。また受験に備え、集中して勉強できる体制を整えてあげましょう。
いままで一緒に使っていた和室および洋室(2)を、兄弟姉妹それぞれにあたえます。机とベッド・チェストなどを移動し、勉強と就寝・収納などを一室で出来るようにしましょう。
 
この期間の注意点としては、住宅購入後、15年近くになっているので、住宅の補修・修繕時期に来ているということです。
補修・修繕のための修繕積立金は、計画的に積み立てられているはずですが、滞納者や災害など、想定外の臨時徴収をされることがあります。
教育費もかかる時期ですが、住宅も修繕時期にかかるということを念頭に、子どもが幼いうちから「住宅準備金」などの積立を行っておくと、ゆくゆく困りません。
 
 

 3、子どもが独立:マンション購入20年後~30年後
 

 日刊sumai間取りビフォーアフター3_コピー

左の間取りは、マンション購入から21年後、子どもたち二人が大学生~社会人の時期です。
 
この時期になると、子どもたちのどちらかは家を出ている場合が多く、子ども部屋だった部屋が、フリースペースとして使えるようになります。
夫婦趣味のお部屋や書斎として、使っても良いですね。
この間取りでは、長女が社会人になり家をでたため、LDKに面した和室をフリースペースとして使い、洋室(2)は、大学生である長男の部屋として使っています。
 

一方、右の間取りは、マンション購入から28年後、子どもたち二人が完全に独立し、夫婦二人だけの生活がはじまった間取りです。
ご主人・奥様も定年を迎え、ゆっくりとした趣味を満喫する生活を送る方、または自宅で起業する方など、第二の人生を始める方も多いでしょう。
子供たちが全員独立したため、子ども部屋であったすべての部屋がフリースペースとして使えるようになります。
書斎や趣味のお部屋にすることはもちろん、サロンや個人オフィスなどとして、お仕事をすることも可能です。
この間取りでは、長男が使用していた洋室(2)をご主人のオフィスとして、和室は奥様の趣味のお部屋として使っています。
 
また、住宅購入後、30年近くになっているので、マンションの場合は2回目の大規模修繕時期に来ています。退職金などを計画的に使い、室内をシックにリフォームするなどをして気分を変えてみるのも良いですね。
 
 
いかがでしたか?
住まいを工夫し、適切なメンテナンスをすれば、家族の成長や変化にも対応でき、いつまでも快適に暮らすことができます。
また、家を大切に使い続けることは、地球にも優しい、究極のエコにもなります。
 
子どもの成長、家族の変化にあわせた、効果的な住まいの工夫、取り組んでみてくださいね。
 
 当事務では、「部屋をおしゃれにしたい」「2LDKの間取りに3人の子ども部屋をつくりたい」「勉強に集中できる子ども部屋をつくりたい」「健康的で快適な住まいにしたい」など、住まいの問題の解決プランをご提案しております。
詳しくはHPをご覧くださいませ。

 

2018年10月07日 16:39

光熱費がかかりすぎる、雨漏りした…など、絶対に避けたい!失敗間取りのNGポイント4つ

自宅を計画する際に、一番最初に悩むのが間取りだと思います。
「広くて明るいリビングがほしい」「家事のしやすい間取りにしたい」・・・希望はつきないと思います。
しかし、家を建ててから、「失敗した!」「欠陥住宅では?」と後悔する住宅は、間取りが原因になっていることが多いのです。
今回は、筆者に寄せられる相談のなかで特に多い、「失敗間取り」についてのお話しです。
 

・光熱費がかかりすぎの間取り


間取りのミスで多いのが、「光熱費がかかりすぎる」間取りです。
吹き抜け、リビング内部の階段室、出窓、は、そこに空間/気積があるので、余計に光熱費がかかります。
「うちは高断熱だから、光熱費は、さほどかかりませんよ!」というメーカーの言葉を信じて、吹き抜けを造ったけれど、寒いし暑いしで困っているという声をよく聞きます。
また、モデルルームなどでよく見かける、階段室や廊下に面した「フリールーム」は、広々として憧れますが、空間を広く見せるためのものであって現実的ではありません。

日刊sumaiビフォー(フリールーム)間取り図1_コピー


間取り図1をご覧ください。
こちらはご相談に持ち込まれた間取り図です。リビングに流行りのスケルトン階段が配置されています。
1階LDKは19畳、階段室の気積は4畳、それに隣接して2階フリースペースが5.5畳と廊下2畳と空間はつながっています。
つまり1階LDK19畳を冷暖房するのに、実際には30.5畳の冷暖房を行っているということになります。11.5畳もの光熱費が余計にかかることになります。
 

・玄関ホールや廊下が広すぎる間取り
 

光熱費に続いて多いのが、「玄関ホールや廊下が広すぎる間取り」です。
玄関ホールは、ある程度の広さがないと、家自体がみすぼらしく見えます。
また廊下も、プライバシーの確保という点で、最低限は必要です。
しかし、間取りの取り方によって、玄関を広く見せ、また廊下の必要最低限は変えられます。

日刊sumai①ビフォーアフター( ホールが広い)_コピー
こちらの間取りは、間取り相談に持ち込まれたものです。
家の延べ床面積に比べ玄関ホールが大きいため、リビングが小さくなっていました。

そこで、全く同じ床面積で、間取りを変えてみました。
広すぎるホールが4.2畳から、ホール・廊下合わせて3畳になりました。
またホールを狭くしたぶん、リビングを広くし、配置も変えたためLDKは16.2畳から21.2畳と広くなり、
家族のちょっとしたワーキングスペース(家事や仕事、勉強・工作をする場)を作ることが出来ました。
 

・耐震的に問題のある間取り
 

家の耐震性は、構造計算上は筋交いや金物・壁量などによって決まってきます。
しかし、建物の形によっては、その構造計算に影響を与え、また想定外の地震力に対し耐力を失いやすくなります。
一般的には、上下階が全く同じ形の正方形や、短辺と長辺のさがあまりない長方形が地震には強く、凹凸のある間取りは力の偏心が起こりやすく、地震に弱いです。
・雨漏りしやすい間取り
雨漏りは、一度発生すると、がん細胞のように、その被害が建物に広がっていきます。大工事になる前に早めに止めることが、とても大切です。
雨漏りの原因場所として多いのが「トップライト(天窓)」「出窓」「バルコニー」です。
トップライトは、普通の窓に比べ3倍もの明るさを確保できるため、狭少住宅や隣地との空きがない住宅密集地には人気の窓ですが、本来は屋根であるべき場所に設置しているため、当然ですが雨漏りリスクが高くなります。
また、バルコニーは、壁との取り合い部分や、床の防水納まりなどのミスから雨漏りのリスクが発生します。
「トップライト(天窓)」「出窓」「バルコニー」を間取りに組み入れるときは、施工実績の豊富な工務店に施工してもらうことが大切です。
 
 
いかがでしたか?
住宅は、一生で一番高いお買い物であるだけでなく、家族を幸せに育み守るための住まいでもあります。
建ててから後悔のないように、間取りは熟慮を重ね、判断してくださいね。
 
(しかまのりこ)
 

2018年07月19日 16:24

1年で122kmも無駄に歩いてた!? 家事を断然ラクにする「洗面室」とは

あなたの家では、「洗面室」をどのように使っていますか?

入浴する際の脱衣や、歯磨きをしたり洗顔をしたりメイクしたり……と、狭いながらも多くの機能を持つ洗面室。

その洗面室が、最近変わってきています。

今回は、その洗面室について、最近の調査をもとにお話しいたします。

 

・キッチン⇔洗面室を近づけると、1年間で家事動線が「約122.6km」短くなった!

アキュラホームの「2016年住宅傾向調査」によると、同社が2015年に手掛けた戸建て住宅100棟(延べ床面積30~40坪)の間取りについて、このような傾向が明らかになりました。

この、家事を楽にする間取りのキーポイントは、「洗面室」です。

主婦が家事をする中で、最も行き来が多いとされる「キッチン⇔洗面室」の距離を調べたところ、2015年の住宅では平均3.63mに対し、2009年は5.72m。

6年の間で2.09mも「キッチン⇔洗面室」の距離が短くなったことがわかります。

これは、1日に換算するとおよそ335.9mの短縮に当たり、年間では約122.6km家事動線が短くなったことに相当するそうです。

ものすごい数字です!

 

・洗面室には「2か所の出入り口」を設けるのが吉!

忙しい主婦は、掃除をしながら洗面室の洗濯機を回し、料理しながら、洗濯物を干したりたたんだりしなくてはいけません。

そのため、家じゅうを効率よく動くためには、主婦の動線が重要になってきます。
洗面室への入り口が1か所では効率が悪く、キッチンと廊下などの2方向からアプローチできれば効率が上がります

こうした事情から、洗面室への動線は、廊下からだけでなくキッチンからも出入りできるといった、出入り口を2カ所持つ間取りの採用が増えています。

 

また、このような動線短縮の傾向が近年支持されるのは、働く主婦が増加したため、短時間で多様な家事をこなせる効率が良い間取りが好まれた結果であるようです。

 

・洗面室は、年々「広く」なってきている!?

このような動線以外にも洗面室は進化しています。

「アキュラホーム住生活研究所」の調査によると、洗面室の平均面積は、2009年の住宅では4.44平米だったのに対し2015年は同5.22平米と、6年間で2割近く広くなっています。

洗濯物やバスタオル、さらには、着替え用の下着やパジャマなど、衣類を収納する収納棚を洗面室に設けるケースが増えてきていることが理由の一つだと、同社は分析しています。

従来はこれらの衣類品などを各個室に収納するため、家の中を動き回っていました。

しかし個人の衣類を洗面室に集約されたことから、家事動線が短くなり、効率的になったというわけです。

洗面室を広くし収納を充実させたことにより、生活満足度が上がったようです。


 

・ワザありの洗面室があれば、家事偏差値が低くても大丈夫

ちなみに共働きの筆者の自宅の洗面室は約6平米。

キッチン・廊下に隣接して配置し、また洗面ボウルは朝の混雑を考え、2台にしています。

収納は、浴室からの湿気を防ぐため扉を設け、洗面台の上下左右と、背面一面に造りました。

また60cmほどの家事カウンターを設け、ゴミ箱を兼ねた椅子に座りながら洗濯物をたためるようにしました。

家族4人分のバスタオルや下着・ハンカチ・靴下などたくさん収納できるので、家の中を動き回ることも少なく、家事偏差値の低い筆者でも大いに助かっています。



 

いかがでしたか?

新築またはリフォームの間取りを考える際、後回しにされがちな洗面室。

でも、家事動線をシミュレーションしてみたり、洗面室でどんな家事をするかを良く考えてプランニングすると、家事もスムーズになり、生活満足度も上がりますよ。

 

【参考】

※ 2016年住宅傾向調査 – アキュラホーム住生活研究所

2016年10月29日 11:41

大きな家より狭い家が良い?夫婦2人の住宅購入ポイント3つ



結婚の適齢期や生活スタイルが多様化している現代、比例するように住宅を購入するタイミング・理由も多様化しています。

以前は結婚して家族を持つ30代が住宅購入のベストタイミングと言われていましたが、今では40代や50代で購入する人や、シングルの住宅購入も目立っています。

また、子どもが独立した後、安心できる老後に備えた住み替えのために50代以降の方が購入することも珍しくなくなりました。

今回は子どもが独立した後の、夫婦2人世帯のための住宅購入ポイントについてお話したいと思います。

 

■バリアフリーの間取り・設備を意識する

 

50代以降の住宅購入は、来たるべき高齢化による問題を意識しないといけません。

転倒などで怪我をし自分で動けなくなると、一気に介護状態になる可能性があるからです。

そのためには、

  • 転倒防止のために床の段差をなくす
  • リビング・寝室・トイレなどは近くに集め動きやすいような間取りにする
  • ヒートショック防止のため浴室暖房器をつける
  • 手すりを生活動線に設ける

などの工夫が必要です。

また食器洗浄機や浴室暖房・ディスポーザーなどの最新設備は、生活を楽にしてくれます。

多少のコストはかかっても、今後使っていくことを考えて選びましょう。

これらの設備は後付できないものもありますので、要注意です。

 

■生活空間をミニマムにして負担を減らす

 

一般的な2階建て以上の戸建ての場合は、夫婦2人世帯には広く、また階段の使用は事故防止などから避けた方が無難です。

上階は使用頻度が低くなるのに、掃除の手間や防犯面でも負担が多くなってしまいます。

また、建物の老朽化とともに雨漏りや設備配管などの修繕の必要も出てくるなど、コストもかかってしまいます。

こちらも、必要があれば、2階以上の床面積を減らす減築工事でコンパクトな間取りにリノベーションしたり、マンションなどへの住み替えをするなど2人暮らしに見合った空間を用意しましょう。

光熱費などのランニングコストも抑えられ掃除や修繕などの負担も軽くなります。

また防犯面でも死角が少なくなるのでより安心です。

 

■大きな間取りの場合はファミリー層に賃貸することもできる

そうはいっても、お金をかけて大規模なリノベーションをしたり、新たな物件を探して住み替えはしたくないと思う方も多いですよね。

そのような場合は、今ある住宅を子育て世代のファミリー層に貸して、自分たちはコンパクトな物件を借りるという方法もあります。

家賃設定を上手くすれば、ファミリー層に貸し出した家賃収入で、建物の修繕費の貯蓄をすることもできます。

 


いかがでしたか?

今回は子どもが独立した、夫婦2人世帯のための住宅購入ポイントについてお話ししましたが、他にもライフスタイルや求めるものによって、さまざまな住宅購入ポイントがあります。

自分達の希望を整理したうえで、専門家のアドバイスをもらうと、より大満足な住宅購入ができるので、ぜひトライしてみてくださいね。

2016年07月24日 21:49

子ども部屋はどうする?「家を買う」時に気をつけるべき、3つのポイント

“住宅購入”は高い買い物だけにリスクはつきもの。

また一口に住宅購入といっても、シングルか、ファミリー層かなど、その人のライフスタイルによって購入物件などが変わってきます。

今回は「ファミリー層のための住宅購入のポイント」についてお話したいと思います。

 

■「子ども部屋」は勉強部屋としてではなく、「寝る場所」として考える

最近の調査では、7割近くの保護者が、小学校入学時には子ども部屋を用意したいと考えています。

その理由として、「学校の勉強が始まるので」と考えている保護者が多いのです。

しかし、以前お話ししたように、“子ども部屋で勉強する”子どもは、小学生ではわずか3割弱。

また中学生・高校生になっても、子どもたちの2人に1人はリビングや塾・自習室などで勉強しています。

つまり、「親が思っているより、子どもは子ども部屋で勉強しない」ようなのです。

また、急速なインターネット・スマホの進化などにより、親の目が届かない子どもの個室使用は、子どもの状態を親が把握できないため危険です。

これらのことから、“勉強部屋”として子どもの数だけ個室を用意する必要もないようです。

 

しかし子ども部屋は「安心して就寝する場所」として、大きな意味があります。

男女の兄弟姉妹がいる場合は、男の子の部屋・女の子の部屋と、分けて用意してあげましょう。

2段ベッドなどを使えば、5畳程度の部屋でも、2人の子どもの寝室として使えます。

兄弟・姉妹がそれぞれ一つの寝室を共有することにより、協調する心も育ち、また引きこもりなどの社会現象も防ぐことができます。

 

■「収納」は、ありすぎても困らない

 

住宅購入者に「新居で不満に思うこと」を聞いたところ、1番多い不満として挙がるのが「収納量の少なさ」です。

収納の数を多く見積もっていた人でも、後悔しやすい収納量の不足。

失敗しないためには、その部屋で収納するものをあらかじめ正確に書き出して計画することが大切です。

たとえば寝室には布団やタオルケット、洋服やバッグなど、リビングにはCDやDVDなどのAVソフトや本・雑誌など。

キッチンには食器・食品・調理器具などです。

 

寝室に定番となったウォークインクローゼットは、中央に通路部分があるため意外に収納量は増えません。

壁面収納を増やすほうが、収納量は増えやすいことも覚えておきましょう。

 

■「子どもが育った後の間取り」のことも考えよう

30年ローンを組み、高額な住宅を購入することが一般的ですが、家族で一緒に住む期間は限られています。

 

早い子どもで、高校卒業と同時に、就職または大学入学などで家をでて、一人暮らしをはじめます。

つまり、家族が一緒に住む期間は20年前後です。

その“20年”のために間取りを考え用意するのも間違いではありませんが、子どもが独立した後、夫婦2人でのシンプルなミニマムライフのことも頭に置いておきましょう。

間取りが少なく、エアコンやトイレなどの住宅設備も少ないほうが、維持修繕費・ランニングコストなども抑えられます。

 

いかがでしたか?

子どものために住宅を購入する人が増えています。しかし子育てをする期間は、淋しいですが限られています。

いつか夫婦単位のライフスタイルに戻ることも考えて、住宅購入を考えてみてくださいね。

2016年07月22日 23:38